テイマーですが何か?

姓名は無し

文字の大きさ
22 / 99
1章

ギルド入会Part2

しおりを挟む
フローラは筋骨隆々のお爺さんにスライムごと抱き抱えられ、お爺さんとお爺さんと話していたのであろう光悦茶色のタレ目なウェアウルフのギルド職員と3人だけで部屋にいる。

腰が抜けてへたりこんでしまったわたしをソファに座らせて、ガラス製のコップにみどり茶を注いでくれた。

わたしはお爺さんに勧められるがまま1口飲んでみる。

「・・・!?にがいっ!??」

けほけほ、とびっくりしてむせてしまう。

「ガッハッハッ!苦いか!すまんすまん!」

初老の男の笑い声が響く。

獣人のギルド職員が喋りだす。

「ローガン、こんな幼い子にみどり茶を勧めるなら水で薄めてあげないと・・・」

「ほら、貸してごらん?」

「汝、あらゆる天恵を欲す 雨の恵みを」

と、唱えると空気中に掌サイズの水の塊を作り出す。

フローラの飲んでいるコップに入れお茶を薄めてくれたのだろう。

フローラに「もう一度飲んでごらん」

と催促する。

ちょうどいい具合に薄まったお茶にフローラはやっと一息つくことが出来た。


「ローガンさん・・・?」
おそるおそるそれが白髪のお爺さんの名であるのか問うように言うと、


「そうじゃの!自己紹介し忘れてたのう、ワシはローガン、でこっちの茶色い狼がここのギルド支部長のマドルじゃ」

「どうも、マドルです。お見知りおきを。」

2人から挨拶され、フローラも一礼して挨拶をはじめる。

「わたし、テイマーのフローラです。ローガンさん、マドルさんよろしくおねがいします。」

「扉の件とさっきも仲裁して下さってありがとうございます・・・。」

「ギルドにもご迷惑お掛けして申し訳ありません・・・。」

最後の方は尻すぼみになり申し訳なさそうにしている。

「いいんじゃよ、気にせんでどうしてあーっなったのか教えてくれんかのう?」

とローガンが優しく受け止めながら話をフローラに促した。


騒動になった事の顛末をフローラの口から聞き出すと、ローガンとマドルはフローラの太ももに乗っている2匹のスライムを見やる。

「ほう、。そのスライム達がのぅ。」

「それほどまでに強く育てられたスライムは聞いたことがありませんね・・・」

ローガン、マドルが順に口を開く。

もちろん、話の裏は取れているので疑ってはいないのだが。

「マドルよ。返り討ちにあったダークエルフの若造、どのような使い手じゃ」

「はい、グローブルは主にC級でのクエストをこなしている短刀と片手剣の双剣使いのようです。魔物の討伐クエストを主に受けてますね。装備は軽装でしたがC級に見合った装備を見繕っていました。」

「なるほどのう、短刀しか抜かなかったのが幸いかの。少なからず殺気は出していただろうが本気じゃったら・・・もう生きてはおるまい。」

「そうですね、恐らくは・・・。」

ローガンとマドルはC級クラスを本気ではないにしろ易々と返り討ちに遭わせたスライムの力量を討伐難度Aクラス程の脅威なのだろうと推察した。

「それで、フローラよ。少しごたついてしまったが書類はこやつに作らせるとしよう。1銀貨は持ってるかい?」

「あ、はい。とうさまとかあさまが用意してくれたお金があります。」

そういうとカバンの中から金貨の入った袋を長テーブルの上に置き、1金貨取り出して見せる。

「「・・・!?」」

ローガンとマドルは絶句してしまう。

こんな幼い子に金貨だけの袋を渡すなんて考えられなかったからだ。

どこかの国のお嬢様か・・・、いやそれ以上の・・・と詮索しようとする2人は思考の渦に呑まれかけるが理性で御してみせた。

無粋なことは考えず1金貨を受け取り99銀貨を渡す。

それと今後銀貨が尽きた場合はギルドで換金をするように。
安易に金貨の袋を出してはいけないよ、と銀貨だけの袋も用意してやり忠告する。

フローラはローガンとマドルから受けた忠告の真剣過ぎる顔、、というか全身からのプレッシャーから、こくこくと頷き心に書き留めるのであった。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

処理中です...