呪われた少年の生きる道

大神 火龍

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朝食を済ませ、僕は街に行こうとしていた。
「俺がいなくてホントに大丈夫か?」
「大丈夫だって。」
心配するのは仕方ないか。だって、クリスは仕事があって僕と離れちゃうんだもん。僕の方こそ、不安なんだぞ。まあ、そんなこと言わないけどね。
「じゃあ、夕方には帰ってくるから。」
「わかった。あ、これ持ってけ。」
そう言って渡されたのは、指輪とお金。なんの意味があるのか。
「ねぇ、この指輪って?」
「ん?あぁ、それはうちのものだって分かるようにするため。他のやつに取られちゃ困るからな。」
と言い、頭をぽんぽんされた。
「僕はあなたの所有物ですかっ。」
「そうだっ!」
やれやれ。少し子供っぽいところがまた可愛いんだけど。
「それじゃあね。」
「ちゃんと帰ってこいよ。」
「わかってるって。」
そうして、僕は歩いて街に行った。すごい洋風だなぁ...人が沢山、あんまり大通りは歩きたくないなと思い、裏路地に入る。
「ふぅ...人混みは慣れないなぁ。」
ずっと一人でいたからそりゃあ慣れんわな。
...ん?何か魔力を感じる。すごく、強い魔力を。
その魔力に吸い寄せられるように歩いていると、1件の店に着いた。
カランカラン
中に入るとシンっと静まっている。
「誰か...いますか?」
...返事がない。から中を見て歩こうかな。
にしてもこの魔力、人間のものなのか...?
本やらなにやらがいろいろ積まれた道を歩いていると。1匹の猫がいた。
「お主。人の家でなに平気で歩いておる。」
やはり、人間ではなかった。
「猫...流石だね、この魔力は。」
猫は驚いた。
「喋る猫を見て驚かないとはな。なかなかのものだと見えるぞ。あと、その魔力も。」
あちゃー、僕の魔力が読み取れちゃうか。
結構隠してるつもりなんだけどね。
「あの...あなたは?」
「儂か?儂はこの家に住み込んでる、キャッターだ。」
「キャッターさんか。」
「お主のことはどこかで聞いたことがある。んーと、ヨシュア...だったかの。」
まじか、猫にまで名前知られてるんだ。困ったなぁ。
「何を困ることがある。お主は有名なんじゃぞ。人間にしてその膨大な魔力。普通じゃ死んでいるからな。」
心の声が読まれた!?しかも、有名って...
「僕は、普通の人間じゃないですからね。」
「そうじゃな。神の力が混じっておる。こんなこと、普通はありえないんじゃが。」
そこまで見破られるか...この猫、只者じゃない。
「そりゃそうさ。お主よりも長く生きておる。」
「長くって...100年以上も?」
「そうじゃ。かれこれ500年は生きておるかのう。」
500年も...すごい。
「お主、使い魔という物、欲しくないか?」
「...使い魔?」
使い魔かぁ。1度は欲しいと願った。でも、やめたんだよね。
「お主が思ってることはよーくわかる。だから、儂が使い魔になろうと言ってるんじゃ。」
僕が使い魔を貰っていいのか?ダメなんじゃないか?だって、クリスが嫉妬しそうだし。
「大丈夫じゃよ。お主の愛方には手を出さん。と言うより、影に入っておくから問題は無い。」
おお。影に入れるのか...って、今愛方って言った!?もうこの猫、馬鹿にしやがって。
「馬鹿にはしておらん。いい事じゃよ。誰かを愛することは。」
心読むの、やめてほしいなぁ。でも、いいこと聞けたから問題ない。
「で、儂を使い魔にするか?」
答えはもう出ている。
「はい。」
「じゃあ、契約をする。手を出せ。」
手を出す。その上にキャッターがお手をする形で手を乗せる。可愛い。
「儂は、この契約において、ヨシュアの使い魔になる。そして、助けとなろう。」
「僕は、この契約において、キャッターを使い魔にする。そして、力となろう。」
「「コントラクト!!」」
そう叫んだ瞬間、周りに青い円ができた。そして、魔法陣を描き、消えた。
「よし。契約完了じゃ。これからよろしくな。ヨシュア。」
「う、うん。よろしくね。キャッター。」
そう言うとキャッターは僕の陰に隠れた。外を見るともう夕暮れだ。早く屋敷に帰らないと。
そうして、僕は駆け足で屋敷に帰った。
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