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認めたくない感情
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翌朝幸は目を覚ますとそこにはもう亮の姿はなかった。
ただ机の上にゼリーとスポーツ飲料そして
『少しでも何か食え。また何かあったら
俺にLINEしろ。あと起きた時もLINEしろ』
と書いたメモが残されていた。
『本当に看病してくれてたんや。夢やと思ってた。』
そして亮の言う通り
『今起きた。昨日はありがとう』
とLINEを入れた。
すると5分ほどして
『先生には風邪で休むって伝えといた』
と返信が来た
『何から何まで本当ありがとう』
『あぁ今度なんか奢れよ』
『うん!』
そう言ってその日2人の会話は終わった。
一方その頃学校では
『幸君風邪ひいたの??』
『そー昨日俺が帰り道歩いてたら
死にそうな顔でフラフラしながら歩いてた』
『なにそれ笑危なすぎでしょ、幸君』
『だろ?まじびっくりしたわ』
『で、そのフラフラだった幸君を1日看病した、と?』
『…流石に病人ほっとけないだろ』
『ふふっそうだね』
と蓮が少し嬉しそうに笑う。
そして俺は最近この顔をよく見る。
『何笑ってんだよ』
『いやぁ~亮もちょっとずつ変わってんだなぁ~って!』
『なんだそれ笑』
『で、今日も行くんでしょ?』
『ん?』
『幸君のお見舞い』
『んー』
『行ってあげなよ』
『…そうする』
そして放課後俺はまた軽食を買って幸の家へ向かう。
その途中で部活がOFFだった夾に会った
『あ!亮ちゃん!!』
『おぉサッカー少年』
『サッカー少年って笑…あれ?亮ちゃん家こっちじゃないよね?』
『ん?あぁ幸の家にお見舞い』
『何?風邪でも引いたの?』
『そうそれ』
『へぇ~!で、亮ちゃんがお見舞いかぁ~』
『なんだよ笑そんなに珍しいか?』
『いやぁ~優しいなぁって思って』
『なんだよお前まで笑病人ほっとけないだろ?』
『その病人が幸?君?だからってのもあるんじゃない?』
と夾は突然真剣な顔をして俺の前に立つ
『…何言ってんだよっ!』
と笑って誤魔化そうとすると
『ダメだよ。逃げちゃ』
と言い夾はそのまま俺に背中を向けて帰っていってしまった。
『なんだよ。』
自分でも分かっている。なんでこんなに
幸にかまってしまうのか。考えてしまうのか。
ただその感情を認めたくない。認めるのが怖いから。
認めてしまうと過去の想いも全部忘れてしまいそうだから。
そして俺はその日幸の家に行くのをやめた。
ただ机の上にゼリーとスポーツ飲料そして
『少しでも何か食え。また何かあったら
俺にLINEしろ。あと起きた時もLINEしろ』
と書いたメモが残されていた。
『本当に看病してくれてたんや。夢やと思ってた。』
そして亮の言う通り
『今起きた。昨日はありがとう』
とLINEを入れた。
すると5分ほどして
『先生には風邪で休むって伝えといた』
と返信が来た
『何から何まで本当ありがとう』
『あぁ今度なんか奢れよ』
『うん!』
そう言ってその日2人の会話は終わった。
一方その頃学校では
『幸君風邪ひいたの??』
『そー昨日俺が帰り道歩いてたら
死にそうな顔でフラフラしながら歩いてた』
『なにそれ笑危なすぎでしょ、幸君』
『だろ?まじびっくりしたわ』
『で、そのフラフラだった幸君を1日看病した、と?』
『…流石に病人ほっとけないだろ』
『ふふっそうだね』
と蓮が少し嬉しそうに笑う。
そして俺は最近この顔をよく見る。
『何笑ってんだよ』
『いやぁ~亮もちょっとずつ変わってんだなぁ~って!』
『なんだそれ笑』
『で、今日も行くんでしょ?』
『ん?』
『幸君のお見舞い』
『んー』
『行ってあげなよ』
『…そうする』
そして放課後俺はまた軽食を買って幸の家へ向かう。
その途中で部活がOFFだった夾に会った
『あ!亮ちゃん!!』
『おぉサッカー少年』
『サッカー少年って笑…あれ?亮ちゃん家こっちじゃないよね?』
『ん?あぁ幸の家にお見舞い』
『何?風邪でも引いたの?』
『そうそれ』
『へぇ~!で、亮ちゃんがお見舞いかぁ~』
『なんだよ笑そんなに珍しいか?』
『いやぁ~優しいなぁって思って』
『なんだよお前まで笑病人ほっとけないだろ?』
『その病人が幸?君?だからってのもあるんじゃない?』
と夾は突然真剣な顔をして俺の前に立つ
『…何言ってんだよっ!』
と笑って誤魔化そうとすると
『ダメだよ。逃げちゃ』
と言い夾はそのまま俺に背中を向けて帰っていってしまった。
『なんだよ。』
自分でも分かっている。なんでこんなに
幸にかまってしまうのか。考えてしまうのか。
ただその感情を認めたくない。認めるのが怖いから。
認めてしまうと過去の想いも全部忘れてしまいそうだから。
そして俺はその日幸の家に行くのをやめた。
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