転移先では望みのままに〜神族を助け異世界へ 従魔と歩む異世界生活〜 

荘助

文字の大きさ
41 / 58

第41話 ゴブリンだもの

しおりを挟む
「ポシルー。そっちに行ったよー」
 ワラワラと出てくるゴブリンの首を、一振りで搔き切る。

『マスターいっぱい出てきます。』
 ポシルも触腕を3本硬質化し、3体同時に倒していく。

 そう目下、ゴブリンの集落を急襲中でなのだ。

「ポシルー。ゴブリンナイトが出てきてるから、そっちをお願いね。僕はゴブリンメイジとゴブリンアーチャーを先に始末するから」

 《威圧》《気配遮断》

『はい。ゴブリンナイトもゴブリンモンクも私にはダメージ与えられませんから大丈夫です。それになんだか気分が高揚して、動きやすいです!』

 これは戦神アリーネ様の加護『戦神の期待』のおかげだな。

 威圧で群がるゴブリンの足並みを崩し、ポシルの援護を終えたら。
 すぐさま集落の高台にいるゴブリンメイジの下へ向かう。遠距離攻撃持ちは、先に叩いておかないと厄介だ。

 《気配遮断》を発動しゴブリン達の視界から消える。

「ギャー ギャギャギャー」
「ギャー ギャイ ギャッガ」
(探せー探すんだー)
(いない。いないぞ。どこ行った!)
 て感じかな。無理だよ低レベルのゴブリンじゃ見つけられない。

 気配を絶ったまま、ゴブリンメイジの懐に潜り込み、聖者のナイフで首を狩る。

【風太刀】

 そして腕を横に振るい、風の刃を木の上にいるゴブリンアーチャーに向かい飛ばす。

「ギャー」

 風属性の魔法ということもあり、あっという間に風の刃がゴブリンアーチャーの弓と共に、体を真っ二つにする。

 スピードと隠密性、そして殺傷力を求めた結果作られた新魔法【風太刀】は、透明な圧縮された風の刃が太刀の如く切れ味で対象を切断する。

 また風属性のため遠距離攻撃としても使え、込めるMPによって威力は変わり、100程込めれば、簡単にゴブリンの体を切断する威力となっている。

「うーんきりがないな」

 何故いきなりゴブリンの集落を急襲することになったのか。
 森の中を進んでいると。たまたまゴブリンの上位種であるゴブリンアーチャーがファングウルフを仕留め引きずっていた。

 その後、気配遮断をかけ、ゴブリンアーチャーを尾行したところ。
 ゴブリン達の集落を発見したのだ。

 やっぱり友好的な魔物っていないのかな。

 しばらく様子を見てから集落に向かった。
「集落に入ったら問答無用で襲われるとは。警戒というより、完全に獲物として襲われたから反撃して急襲した形になったけど、この集落には気配察知で見るだけでも200以上は居るんだよねっ」

 敵意剥き出しで、近付いてきたゴブリンシーフの腕を飛ばす。

 ここのゴブリン達は、あまりスキルは身につけていないようで、途中からノーマルなゴブリンは解析をするのをやめていた。

 ゴブリン達は数は多いが、戦闘経験は異常に少ないようだ。
 少数であれば自分の腕を磨く努力をするが、ここのように数にもの言わせて暴れるだけだと、いつになってもスキルは取得できない。
 経験値は寄生して取得し、レベルだけは上がったのだろう。

 このゴブリンシーフは、貴重な罠発見<Lv2>を持っていたが、やはりスキル持ちは少ない。

 仰向けに倒れたゴブリンシーフの胸に足を置き、押さえつけ胸にナイフを突き立て、とどめを刺す。

 《気配遮断》
 そしてすぐに気配を消し別のゴブリンメイジの下へ向かう。

   ゴブリンメイジ
【Name】ー
【age】4
【Lv】 14
【HP】 50/50
【MP】 30/70
【力】       20
【体力】    30
【器用】    70
【知力】 60
【素早さ】30
【魔力】   70

【スキル】
 ノーマルスキル
 火魔法<Lv2>

 長めの詠唱の後、ソフトボール大のファイヤーボールを2つ撃ち出してくる。
 どうやらこれが最大の攻撃のようだ。

 器用さは比較的高くターゲットに対し、だいたい近いところには着弾している。

「しかしゴブリンはゴブリンなんだよなー。仲間が群がりすぎて……」

「ギャー!」
「ギャー!」
「ギャヒッ」

 仲間に着弾している方が多いんだよ。なんだろうこの残念感。
 背中撃たれてギャーって言う度に、笑いそうになる。ゴブリンメイジのやっちまった顔がまたやばい。

ぷっ。ほんとやめて、お腹痛い。

「ギャー!」

 んで、また当てるって。反省0じゃん。

 数は減ってきたが、それでも煩わしさは変わらない。気配を消し、背後に回りナイフを首にたてる。

「ん?」
「ポシル!右に思いっきり飛べっ!」

 ズドンッ

 間一髪ポシルのすぐ近くに、炎の槍が突き刺さる。地面に突き刺さった炎の槍は、突き刺さった周囲を焦がし消失した。

「ファイヤーランスか!」
 すぐさま飛んできた方向に視線を向ける。

 ゴブリンシャーマン
【Name】ー
【age】6
【Lv】 19
【HP】 90/90
【MP】 280/340
【力】       50
【体力】    60
【器用】    120
【知力】 190
【素早さ】40
【魔力】   290

【スキル】
 ノーマルスキル
 火魔法<Lv3>  闇魔法<Lv4>  

 ゴブリンシャーマン。
 ゴブリンメイジの闇属性の進化先か?
 それにしてもレベルもスキルレベルも充実している。

 完全な魔力遠距離特化だな。MPを60も込めてファイヤーランスを撃ってきたか。

「ポシル大丈夫?」

『ビックリしましたが大丈夫です!ちょっと熱かったですが。』
 話しながらでもポシルの触腕は、正確にゴブリンの喉元に突き刺さる。

 今は分裂して2体で6匹ずつゴブリンを倒している。
 もはや作業だ。

 そして、その間にゴブリンシャーマンは姿を消していた。

「気をつけてね。いつ飛んでくるかわからないから。常に魔力感知のスキルを発動しておく事」

 わかったね。と軽く頭を撫でる。
 いつものように体をプルっと震わせ了解の意が伝わる。そしてその瞬間。

『早速魔力を感知。後ろです!』

 ポシルが魔力を感知する。すぐさま回避行動をとり、視界の端に飛んできた魔法の直撃を避けた。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...