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裏
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しおりを挟む「ジーク。本気なの?ほら。ローズマリーに会って、あなたから直接愛を告白すれば、受け入れてくれると思うわ。二人きりのお茶会もセッティングするわよ。」
「そうだぞ。告白なら、バラ園の奥に雰囲気が良い場所もある。他にもあるぞ。」
「そうよ。それに私はこの国の王妃だけど、あなたの母親なのよ。あなたがローズマリーを望むなら、反対はしないわよ。候補の一人だし。優秀で一部では王太子妃と押す声もあるぐらいなのよ。だから。だれも文句は言わないわよ。特にジーク本人が選んだなら。だからね。その案は、最後の切り札にしてちょうだい。お願いよ。(そういえば。ジークがローズマリーを候補に入れたのよね。それに候補選びのお茶会もローズマリーの時だけ。なんで忘れていたのかしら。覚えていればここで…)」
「そうだぞ。早まる事をするな。そうだ。ローバー侯爵を今呼んで話をしようではないか。大臣と会議中か?」
「今日と明日は用事があり、仕事を休むと連絡が来ています。なので今すぐは、呼べませんよ。」
「なんと。それなら手紙を早馬で出して。明後日。家族と一緒に城にくるよう伝えよう。その時に、告白をするのだ。わかったか。だから早まるなよ。」
「わかりました。それでは。私は仕事に戻りますので。失礼します。」と表情は見えなかったが、納得はしてないように感じた。
「あなた。あのジークは、危険よ。ローバー侯爵に早く手紙を出しましょう。」
「そうだな。今から部屋に戻り、手紙を書こう。こんな時に休みを取るとはな~いつもは、働きすぎだから休みを取れと言っても無視するくせに。このタイミングか。嫌な予感がするぞ。」
「私もです。」
二人は、急いで部屋に戻った。
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