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裏
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しおりを挟む王都から馬車で一時間かかる場所に、ローバー侯爵家の屋敷がある。
王の手紙を受け取り、一番の早馬と定評のある馬に乗り。
一秒でも早く目的地に着くように、休憩を挟まず急いだ。
ローバー侯爵家に13時には到着した。
門番に伝え中に入り、扉のベルを鳴らし「私は、王直属の郵便部隊に属しているサボと申します。王からの手紙を預かり、当主様に届けにまいりました。お取次ぎをお願いします。」と大きな声伝えると。
扉が開き、家令のモリスが困った顔をしながら出て来た。
「家令のモリスと申します。
申し訳ありませんが。現在。旦那様は不在でございます。」
「そうなんですか。それでしたら、御家族様にお取次ぎお願いですますか?」
「申し訳ありません。家族全員で出掛けております。予定では、夜に帰ると聞いておりますが~どうかはわかりません。
私が預かる事では、駄目でしょうか?もし無理ならば、改めて来ていただけますか?」
サボはどうしようかと悩んだ。しかし。(家令のモリスを疑うわけではないが、もしかしたら握り潰す可能性もある。確実に渡さなければ。)
「わかりました。夜だと失礼になりますので。明日の朝に再度、届けにまいります。そうお伝えください。それでは~失礼します。」と帰って行った。
その後ろ姿を見ながら
「用心深いですね。流石ですね。ま。私に預けずに、手紙を持ってかえるのは(クク)~正解ですけどね。」と不気味な笑みを浮かべながら、扉を閉めた。
サボは城に戻り、王に報告をした。
モリスとのやり取りと、明日の朝に届けに行く事を伝えた。
「家令のモリスに渡さなかったのか?」と言われたので。
「用心のためです。」と伝えると
「お前がそう思ったのであれば。」と納得していた。
サボがその場から、いなくなると。
「夜まで家族全員でか。仲が良いと評判のある侯爵家だ。全員で出かけているのはよくあるらしいが~。ただ。この時期に夜までなんて。嫌な予感しかしないな。ジークを刺激しない…ものであれば~いいのだか。」
王は頭を抱えながら~深い溜息をついた。
そして。頭痛薬と胃薬を飲んだ
ジークは。ローズマリーとローバー侯爵家につけていた影から、ある報告を受け顔色が変わった。
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