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ローズマリー絶望と偽りの幸せの始まり

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意識がなくなっている間。

ローズマリーは、過去の出来事と自分が望んだ未来の中にいた。

ドアが開く音がした。

「ローズ。ローズマリー起きてちょうだい。○○○がもうすぐ到着するわよ。いつもなら。朝食の時間には起きるのに。何度も起こしたのに起きないから、侍女のリリーが心配して私に知らせにきたのよ。」

「お母様?」ぼんやりしながら、目をパチパチしながら開けた。

「もう。どうしたの?もしかして体調が悪いのかしら?熱でも。」とおでこに手を当てた。

「熱は~なさそうね。」と手をどけようとすると。

ローズマリーは母の手を取り
「お母様の手だぁ~嬉しい」と

「もう。どうしたのよ。なんだか幼い子に戻ったみたいよ。それで。今日はどうするの?
○○○と町にデートに、出かけるんでしょう。断る?」

ローズマリーは、デートの言葉で、ハッキリ目を覚ました。
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