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ローズマリー絶望と偽りの幸せの始まり

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その後ろ姿を見つめながら、ローズマリーは「あれは、なんだったのかしらね。夢?でも過去にあった出来事も。あ(苦しそうに)頭と心が痛い。あの人は~私の大切な…思い出せない。私の愛している。愛しているあの人は~名前が思い出せない。なんで?なんで?イヤ~なにかが壊れていく。助けて。お願い助けて(悲痛な顔をしながら、必死に手を伸ばす)アルト(無意識に名前が出た)」

ジークが戻ってくると。
ローズマリーは、再び意識をなくしていた。
ジークが「ローズ。ローズ。」と必死に叫んでる間に、主治医と侍女のリリーが到着した。

主治医が診察をし、気づけ薬をジークが口移しで飲ませた。

それから直ぐに、意識を取り戻した。

ローズマリーは、キョロキョロ周りを見て「あれ?私は~。」

「良かった。良かった。」と
ジークは抱きしめた。

「殿下。今から詳しく診察しますので。心配なのはわかりますが~離れて下さい。」

「わかった。よく診てくれ。
リリー。ローズに胃にやさしい食事を厨房に行って、料理長に頼んできてくれ。頼んだよ。」

「かしこまりました。」

主治医が診て「ほう。なるほど。なるほど。妃殿下診察は終わりました。まずは、ゆっくりと休養をして下さい。それと。薬を処方しますので、忘れずに飲んで下さい。」

「ありがとうございます。」

「それと殿下。少しよろしいですかな。こちらに。」

ジークは、なにかあったのか不安になったが。

「~ ~ですよ。おめでとうございます。できれば殿下から、お伝え下さい。まだ。大事な時期なので、無理はさせないように。特に~スキンシップは、ほどほどにお願いします。後から弟子に、薬を届けさせますので。私はこれで、失礼いたします。それでは。」

「あ~ごくろう。また。頼むよ。それと後で相談したい事がある。」

「わかりました。後ほど。」

部屋を出ていった。

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