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ジーク 出会いと永遠の別れ
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しおりを挟む「ジーク。先程。ローバー侯爵夫人達は、出発時間があるから帰りましたよ。もう。あんなにカワイイ二人に会わないなんて。勿体ない。会った瞬間。天使が現れたのかと思ったわ。夫人と同じ銀色の髪でね。長女のローズマリーは緑色のワンピースで、二女のマリーナはピンクのワンピースを着ていたのよ。会話もしっかりしていて、マナーも良かったわよ。ハァ~どちらかが、ジークのお嫁さんに来てほしいぐらいだわ。そういえば~途中。ローズマリーがどこかに行ってしまってね。直ぐに侍女達に探しに行かせたのよ。少し経ってから、侍女に連れられて戻ってきた時に泣いていたわね。理由を聞いたら、緑色のリボンをなくしたと言っていたわ。お気に入りだったのね。」
その話を聞いて
「母上。その子は銀色の髪で、緑色のワンピースなんですか?そしてどこかに行っていた?」
「そうよ。そんなに慌ててどうしたのよ?興味ないと思ったけど。もしかして~興味出てきたの?でも残念ね。朝に言ったけど。7年はは隣国に行っているから、会いたくても会えないわよ。一時帰国して、タイミングが合えば良いけど。」他にもいろいろ言っていたがジークは
「部屋に戻りますので」と早足で歩き出した。
その後。一日の勉強を終え、再度あの場所に向かった。
そして。緑色のリボンを発見した。
それから。ある者にローバー侯爵家を調べさせた。肖像画も入手した。その結果。あの天使はローズマリーだと確信した。
ある部屋に肖像画を飾り、それを見ながら「私の天使ローズマリー。」と緑色のリボンに口づけをしてから、鍵の付いた箱に入れた。
ジーク12歳。ローズマリー8歳の出会いである。
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