~春の国~片足の不自由な王妃様

ジーク 出会いと永遠の別れ

17

夜。私がローズマリーの部屋に忍びこんだ。

ベッドに近づき、眠っているはずのローズマリーと目があった時には驚いたよ。

結果的には、良かったが。
(もう少し。薬の改良が必要だな)

あまり長居はできないから。
もっと堪能したかったけど。
痛みがあまりないように、ローズマリーの左足に私は剣を…。

薬を飲ませて、眠ったのを確認してから～傷口が化膿したら困るから薬を塗った。(薬を塗ったあとがわからないように改良されている。)

そして～あの部屋に。
開けた時は～あの香が濃く匂っていたな。吸わないように注意しながら。(布で口を隠した。)

害虫①と害虫②は、私がドアを開けたのも見ているのにも気がつかず。
ずいぶんと盛んだったな。

「ローズ。ローズ。私のローズ。愛しているよ。やっと。一つになれたね。」

「ジーク様。ジーク様。愛しているわ。」と気持ち悪かったけどな。

二人には繋がったままで、眠るように細工してその場を後にした。

夜はあんなに幸せだったのにな。朝は絶望的な顔をしていたな。

その後は。とんとん拍子に、私の思い通りに進んだ。

あ～あの時のローズマリーの花嫁姿は、本当の女神そのものだった。

初夜も壊れないように、手加減するのも大変だった。

それからの毎日は、一緒にいる事に幸せを感じでいた。

ローズマリーの心はまだ、害虫①に向けられていたが。

しかし。ある事がきっかけで、ローズマリーの心が私に向いた