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アルトとマリーナ 2通の手紙と永遠の愛
4 マリーナ視点③
しおりを挟むしかし。姉がジーク王太子と昔から相思相愛だと語られている。昔から?そんなわけないじゃない。あの日までの二人を見ていた私は、ある疑問を感じていた。
王の戴冠式を終え、街中をパレードする時。久しぶりに姉を近くで見る事ができた。
そして~確信した。
青色一色のジーク王の色をまとい、ジーク王を見つめる目は。
「あの目は、アルトを見ていた時のお姉様だわ。」
それ以上の真相を、突き止める事もできず。
何十年も経ったあの日。
リリーから聞いて納得したわ。
「お姉様は、自分自身で…全部壊れる前に心を体を守ったのね」
手紙を読んだあと、アルトは手紙を握りしめながら。
「ローズ。ローズ。」と泣いていたわ。嬉しそうに。
私も同じように泣いたわ。
きっと。手に力が入らないのに(字が乱れていた。)一生懸命私に書いてくるたのね。
今までの事が、書いてあったわ。
最後に手紙には~
アルトと一緒に、ローバー侯爵家を守ってくれてありがとう。
マリーナ。私はいつまでも、あなたの幸せを願っているわ。
お互いの思っていた人生とは、違ってしまったけど。
私は、ショックのあまり記憶がおかしくなっていたけど。最期が近くなったのか、全てを思い出したのよ。
二人には真相は聞けなかったけど。もし。マリーナとアルトが、昔から愛し合っていたとしても気にならないわ。それでも私の愛する人は、アルトで変わらないもの。ごめんね。私しつこいから。この思いも一緒に、自由に羽ばたくわ。そして来世には~愛する人と結ばれて、幸せになるわ。
先に行っているから、マリーナはゆっくり来てほしいわ。
そして。また家族になりたいわね。そうなると。私があなたの姉になるわね。もしかしたら、兄だったりして。楽しみね。
(字がもっと乱れてきた。)
あなたは、私の大事な妹よ。
愛してるわ。
そして…巻き込んでごめんなさい。 ローズマリー
「お姉様。お姉様。私も愛してます。来世でまた私の姉に。」
「アルト。お姉様をよろしくね。」と部屋を出て、息子達のもとに向かう時。
どこからか
「マリーナ。今までありがとう。ローズと二人で待っているから。」と風にのって聞こえてきた。
「ふふ。二人で待っていて。お土産は~甘くないのにするから。それまで~さようなら。」
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