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155話 一花
しおりを挟むザーラドは、杏果の事をまだ引きずっていた。
畑仕事をしながら、明日にでも、オヤジにまじないを教わろうかなと考えていた。
ふと、楽しそうな話し声したので、見てみると兄のダードンと彩葉さんがいた。
いいなぁ~兄さん。幸せそうだなぁ~と2人を見ていた。
兄さんで見えなかったが、もう1人見たことない女性がいた。
「ザーラド、ここにいたのか。探したぞ。」と声をかけてきた。
「兄さん、俺に用事があるのか?彩葉さんこんにちは。」
「ザーラド、ここにいたのね。さっきお菓子を作ったから、味見をしてもらって感想を聞こうと思っていたのよ。だから、今から一緒にお茶にしましょうよ。」
「さぁ~行こう。今日も美味しくできたぞ。」と強引に連れていった。
4人で歩きながら、彩葉さんとその女性と楽しく会話をしていた。それを見ながら、兄さんはニコニコしていた。
あの~その女性は誰ですか?まだ紹介もされていないんですけど~集会所に着き中に入り、彩葉さんがお茶とお菓子を持ってきた。
いつも、美味しそうだなぁ~。
4人で座り
「「いただきます。」」
ひと口パクリ。あ~美味しい♪
パクパクと食べた。
目の前であの女性も
ひと口パクリ。もうひと口パクリと美味しそうに、パクパク食べていた。
「あ~彩葉が作る菓子は、最高ね~いくらでも食べられるわ。ダードンさん知っている?
彩葉は、料理も上手なのよ。
ダードンさん、幸せね~。」
「それは、凄いなぁ~。今度、食べてみたいなぁ~。」
期待の目で見られて
「もう。一花、おおげさだよ。一花だって、料理上手じゃない。それにあまり期待されて、ガッカリされたら困るわよ。」
「彩葉が作った物なら、美味しいに決まってるよ。」
2人でイチャイチャ始めた。
「あ~ぁ。2人の世界に入っちゃて。フフ。私は、そのすきに~たくさん食べちゃうからね~♪」パクパク♪♪
ザーラドは、3人のやり取りを見ながら、一花(いちか)という名前なんだぁ~とボソッと言った。
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