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232話 さくらとしずく②
しおりを挟む「私はね~この国の王に連れてこられたのよ。私も運命の番なんだって。私の意志とは関係なく、直ぐに婚礼をして王妃になったのよ。
ね~運命の番って感じることができる?私はわからない。」
「私も同じだよ。レインはわかるらしくて、ベッタリして離れないんだよね。それに膝の上は、恥ずかしいから止めてほしいよ。」
「わかる~私もだよ。2人の時はいいけど~他の人が見ている時は止めてほしい。」
「うん。うん。」
「ここで会えてよかった。同じ世界にいるから、これからも会えるね。城にたくさん遊びに来てよ。しずくが好きな本がたくさんあるよ。大きな図書館もあるし。それと~私はいけないけど。つきがさ町にも、珍しい本がたくさんあるみたいだよ。」
「わぁ~それはいいね。本がなくてさみしくて。帰りたいと思っていたんだ。でも1人では無理そう。必ずついてきそう。」
「ま、そうね。そうだ。しずくも私が立ち上げた、はるかぜ会に入りなよ。」
「はるかぜ会?」
「私達みたいに、自由に出歩けなくて、夫に苦労している人が集まる会よ。レインのお母さんも会員よ。」
「え、そうなの!もしかして、
レインのお母さんが、どこにいるか知っている?」
「フフ。知っているよ。ただ、私が知っているのをバレないようにしているよ。」
「そうなんだ~うん。私ももちろん入るよ♪そうだ。知っていた?花月さんって、あおいのお兄さんなんだって。」
「そうなの!!知らなかった。あおいが会いたがっていたよね。」
「そうだよね。でも、あおいの話をしたら悲しい顔をしていたよ。」
「そうなんだね。向こうから話を振られるまで、聞かないほうがいいよね。」
「うん。」
コン コン
侍女がお菓子と飲み物を持ってきた。
「わぁ~美味しそう♪
ありがとう。デイジー。」
「ありがとうございます。」
「さぁ~食べながら、いろいろ話そうよ。」
「うん。そうだね。」
2人は、レインが迎えに来るまで、楽しい時間を過ごした。
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