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275話
しおりを挟む花雪が痛がっていると
ニーナが「グロウ。離しなさい。気持ちはわかるけど~理由を聞いて。」
グロウが離れた。
「私、グロウは好きよ。でも、あなたには別に結婚を誓い合っている人がいるのを、私は知っているのよ。」
みんなが「「え~グロウ」」と驚いていると。
「そんな人いないよ。俺には花雪だけだ。」
「ふふ。もう誤魔化さなくていいのよ。私ね。その人が昨日急に町に来て、こう言われたの」
グロウからもらったというアクセサリーを見せながら
「グロウとは愛し合っている。村の端に家を建ててもらい、一緒に住んでいる。そして毎晩愛し合っていて、私はいつも寝不足よ。だから、邪魔だから早く別れて二度会わないで。」と
「そんなぁ~そんな女性はいない。」と言ったあと。
ふと、1人の女性が頭をよぎった。もしかして~
「ふふ。でも仕方がないわよね。私が待たせてしまったんだし。だから、円満に別れましょう。いままでありがとうね。そしてその相手の女性と幸せになってね。そうそう会わないでと言われたけど~最後はきちんと自分の口で言いたかったから。相手の方に謝っておいてね。最後だからと。」
ニーナがグロウに「どういうことなの?」と問ただすと。
「母さん。理由があるんだ。それに花雪も聞いてくれ。」
その時ドアが開き、1人の女性が現れた。
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