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276話
しおりを挟む入って来たのは~綺麗なドレスを着た、お姫様みたいな女性だった。
「はじめまして。アリスと申します。」
ニーナを見つけると
「お義母様ですか?まぁ~はじめまして。お会いできて光栄ですわ。お義父様もお久しぶりです。なかなか会いに来てくださらなくて、アリス寂しかったですわ。」
バドは嫌な顔をした。そして溺愛する妻が勘違いするような事を言われ、怒りがわき起こっていた。
ニーナもこの失礼な女は何なのと、イライラした。
グロウが「おい、お前。なんで花雪に嘘を伝えた。」
「酷いですわ。グロウ。私が一番好きで、早く結婚したいといっているじゃないですか。それを言う時は~キャ♪あの情熱的に愛し合っている時に。ふふ。
それに、私の初めても捧げた時にもキャ♪今思い出しても~。
あ、こんな所で恥ずかし~ついついグロウとの事を話してしまいましたわ。だって~グロウが私が嘘をついていると言うから。」ぐすん。
それを聞いていた花雪達は
「グロウ。申し訳ないが、私らは町に帰らせてもらうよ。
バド。ニーナさん。残念な結果になったが、しかたがない。
あ、野菜と果物はこれからも、物だけ送ってくれ。」
「わかった。すまない。」
「花雪。辛い思いをさせてごめんなさい。」
「いいんですよ。結婚する前にわかって、良かったです。
それでは、失礼します。」
「待ってくれ。花雪。行かないでくれ。」
振り向かずに3人は帰った。
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