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2巻
2-1
しおりを挟む《 1 旅路 》
儂、アサオ・セイタロウが孫の身代わりでこの世界フィロソフに来てから、もうどれくらいじゃろか……こっちに来てから良い奴にも、悪い輩にも出会った。この辺りは世界が違えど変わらんな。
今はお茶とコーヒーを主に扱う行商人として、『うっかり神』のイスリールから預けられた血の繋がらない孫娘のルーチェとともに、のんびり気ままな物見遊山の旅の途中じゃ。
いろいろ世話になったフォスの街から一路北にあるイレカンの街へ……と言いつつも寄り道しながらのんびり旅。
「先は長いからのぅ。ルーチェは何かしたいことはあるかの?」
「ないよー。でもおいしいモノは食べたい」
この食欲が五歳児だからなのか、スライムだからなのか判断が難しいところじゃが、言いたいことは分かるのぅ。
「美味しい食事は大事じゃな」
「うん。大事。すごく大事」
力強く頷くルーチェ。
「とは言っても、フォスの街で買ったものばかり食べるのもちと違うしのぅ」
「旅してる感じがしないね」
そんな会話をしながらのんびり歩く。攻撃してきたウルフを蹴り飛ばし、突進中のラビを《束縛》して、数で押し切ろうと集ってくるゴブリンを《泥沼》にはめながら。
食べられる魔物は解体し、それ以外はルーチェが吸収。美味しくない魔物を吸収した反動からなのか、ルーチェの食欲が刺激されとるらしく、ちょこちょこおやつをおねだりされたわい。
「あっちに川があるみたいじゃから、街道を逸れてみるかの」
儂は周囲数キロほどの詳細マップを見ながら、藪の先を指差す。
「川? 川って何?」
「水が流れてるところじゃな……知識としてあるんじゃないんかの?」
「知識はあるけど、見たことないからイマイチ分からないんだよね」
知識と認識の差なのかの。
「たぶん魚がいると思うんじゃ。そしたら夕飯は焼き魚にできるぞ」
「魚は見たことも食べたこともないね。行こうじいじ!」
見事に釣られとるのぅ。まだ魚も釣っとらんのに。
藪をかき分け進むこと小一時間。流れの穏やかな小川が、微かな水音を立てていた。
「綺麗じゃな」
鑑定しても『飲んで問題ない美味しい水』とだけ出とる。
「魚はどこにいるの?」
「この川の中にいるんじゃよ。こんな形のはずじゃ」
周囲を見回すルーチェに、簡単な絵を描き説明してやる。
「ふーん。そんな感じなんだね。捕まえてみよー」
言うが早いか、ルーチェは既に川の中にいた。《索敵》に反応もないから危険はないじゃろ。
服が濡れるのもお構いなしで、ルーチェはバシャバシャ水面を叩く。
「むー。魚いなーい」
「そんなに騒がしくしたら、そりゃいなくもなるじゃろ」
そう注意すると、じっと川の真ん中で水面を見つめて仁王立ちを始めるルーチェ。しばらくするとその周りに魚が戻ってきた。
この時を待ってたとばかりにルーチェの右手が動き、素早く水面に入ると、魚を弾き飛ばす。魚の飛んだ先で儂が受け取り、捕獲成功。
「まるで熊じゃな。こんなこと教えとらんのに」
「獲れたー。じいじ獲れたよー」
「その調子であと何匹か獲れるかの?」
「やってみるー」
その後同じ動きで五匹捕まえ、本日の熊漁終わり。
夕飯は魚の塩焼きと白米、熊汁味噌仕立てになった。魚の腹を割いて内臓を取り出し、塩を振って焚火で焼く。それだけなのに美味かった。
「魚おいしいね、じいじ」
「そうじゃな」
「明日も魚獲りしよっか」
目を輝かせるルーチェ。楽しいみたいじゃな。明日は釣りをしてみるのもいいかもしれん。
そんなことを考えつつ、この世界に来て初めての魚に大満足な儂らじゃった。
《 2 わんこ 》
微かな葉擦れと鳥の声、柔らかな日差しで目が覚める。
キングサイズのベッドから身を起こして周囲を見渡す。《結界》の中は至って快適。雨風をしのぎ、外敵から身を守れる。それなのに適度な気温を保つ過保護空間になっとる。
「野営だということを忘れるのぅ」
そう、ここは屋外、小川近くの大樹の根元。夕食後にベッドを取り出して寝床を確保した儂は、《結界》で周囲を覆った。これでそこらの安宿よりよっぽど快適な寝室の出来上がりじゃ。
「じいじ、おはよー」
掛け布団に包まりながらルーチェが朝の挨拶をしてくる。まだ眠いのか瞼をこすりながら。
「おはようさん。顔を洗ってきたら朝ごはんにしようかの」
「ふぁーい」
二人仲良く小川へ向かい、顔を洗う。口を漱ぎ歯も磨く。
イスリールにいろいろ貰ったモノの中に歯ブラシもあったのはありがたい。この世界での歯磨きは、枝を使うのが一般的みたいなんじゃがな。スールで現物を見たが、ありゃ痛そうじゃった。
「さて、朝は何にするかのぅ」
「ごはんとみそ汁は絶対だね」
ルーチェの好みも儂に似てきて、和食党になりつつあるようじゃ。
「昨日の焼き魚を主菜にすれば一汁一菜の朝食にできそうじゃな」
「玉子焼きも欲しいなぁ」
「じゃあ玉子焼きも付けて朝ごはんじゃ」
コンロとフライパン、卵、醤油、砂糖、お椀を取り出し料理開始。
卵をお椀でといて醤油と砂糖で味付け。少し甘めの味付けがルーチェの好みなので、砂糖を気持ち多めに。温めたフライパンにとき卵を流し入れ、手早く混ぜる。半熟のうちに巻いていって完成じゃ。
たまに失敗して巻ききれない時もあるんじゃが……それもまたご愛敬。
ごはん、みそ汁、焼き魚に玉子焼き。食卓に並べて日本の定番朝食の出来上がりとなる。
違う世界だってことを忘れるほどの出来栄えじゃ。
「玉子焼きが甘くておいしー」
にこにこ笑顔のルーチェ。
「ここに、海苔と漬物があれば更に完成度が上がるのぅ。漬物は適当な野菜を仕入れたら作ろうかの」
「漬物?」
「塩漬けにした野菜じゃよ。これがごはんに合うんじゃ。お茶にも合うから不思議なんじゃよ」
「へー。今度食べさせてね」
と、食べ物の匂いに釣られたのか《索敵》に反応が出る。ただし敵意を示す赤点ではなく、存在を知らせるだけの白色表示。
「ん? 誰じゃ?」
藪の中から出てきたのは、貫頭衣のようなモノを身にまとった、犬っぽい顔をした二足歩行の魔物だった。
「コボルト?」
「美味しそうな匂いがするのです」
鼻をひくひくさせながら近付いてくる。声としゃべり方から察するに、女の子なのかもしれんな。
《索敵》が赤点に変わらないところを見ると、単に腹が減って近付いてきたんじゃな。
「なんじゃ。食べたいのか?」
「食べたいのです!」
念話でなく普通に言葉での会話が成立しとるのぅ。
「少し待てるなら用意してもい――」
「待つのです!」
かぶせ気味というか、めちゃくちゃかぶせてきおった。ちゃっかり食卓についとるし。
【無限収納】から椅子を取り出してそこに座らせる。食卓も椅子も、フォスの木工職人、ポニアに紹介してもらった家具屋で買っといて正解じゃったな。
野営で使うと言ったら呆れられたが、実際ベッドまで使っとるからのぅ。普通の野営とかけ離れておっても便利ならいいんじゃよ。
朝食をコボルト少女の前に並べる。
儂は霊木から自作した箸を使っとるが、この子には使えんじゃろうからスプーンとフォークじゃな。
「た、食べていいですか?」
「ちゃんと『いただきます』をしてからじゃ」
手を合わせて『いただきます』を教えると、
「いただきます!」
コボルトはすぐに真似してごはんをかきこむ。
「お、美味しいです! なんですかこの白いのは! こっちの茶色の汁もしょっぱいけど美味しい! 魚もこんな美味しいの食べたことないです! 卵もあまじょっぱくて美味しい!」
ひと口食べては驚き叫び、またひと口。そんなことを繰り返していき、目の前の器は空になる。満足そうな、それでいて少し残念そうな表情のコボルト。
儂とルーチェは、一服しながらそんなコボルトを見ていた。
「満足したかの?」
「はい! もう少し食べたい気もするけど……満足したのです!」
「じゃあしつもーん」
「なんですか?」
ルーチェの声に、コボルト少女は、疑問符が頭の上に浮かんでいるのが見えそうなくらいのキョトン顔をしとる。
「お前さんはなんでここにおるんじゃ?」
「美味しそうな匂いがしたから来たのです」
「いやそうじゃなくてね。なんでこの辺りにいたの?」
即答する少女に、頭を抱えたルーチェが改めて問いかける。気持ちは分かるが我慢じゃぞ。
「朝ごはん前に散歩をしてたのです」
「で、匂いに釣られてここに来たと」
「そうなのです」
家から朝食前の散歩に出て、良い匂いに釣られて朝食を済ませてしまった……と繋がるんじゃな。
「お前さんはヒトが怖くないのか?」
「へ? ヒトは怖いですよ。だって野蛮ですから」
「今話してるじいじはヒトだよ?」
「ヒトがごはんを分けてくれるはずないじゃないですかー。アレはゴブリンと同じで奪ってくだけなんですから」
ヒトはゴブリンと同列の扱いなんじゃな。
「お爺さんも魔族なんですよね? この子と同じで見た目を変えてるんでしょ? 私たちは鼻に自信がありますからね」
ルーチェを見やり、コボルトは胸を張りながらそう宣言する。いや確かに、ステータス画面に書かれとるのは『まだ人族』って微妙なところなんじゃがな。魔族ではないぞ。
「儂はヒトじゃよ。ほれこの通り」
オープンにしたステータスを見せる。うむ、『まだ人族』のままじゃ。
「あれ? 本当に? でも食べ物くれた」
「まぁあれだけ食い気味にがっつかれたら与えるでしょ」
「え? ヒトから食べ物もらった? 奪うだけのヒトから?」
「そうじゃな。ごはんをあげたのぅ」
ルーチェと儂と、交互に会話をしながら、だんだん顔に混乱の色を浮かべていくコボルト。コボルトもコロコロ表情変わるんじゃな。
「おじいさんはヒト? 私はコボルト。ヒトと関わるのは良くないこと」
「一族の掟でもあるのかな?」
「どうじゃろ? ただ先達からそう言われてるだけかもしれん」
「どどどどどうしよう」
儂らの会話が耳に入っていないのか、あわあわと慌てふためくコボルト娘。つっかえすぎじゃろ。
「何ぞまずいんかの?」
「ヒトと関わっちゃダメなんです。でもおじいさんからごはんもらっちゃった。どうしたら……」
「そうじゃな。とりあえず皆のところに戻って、長にでも話してみればいいんじゃないかの?」
「自分で決められないなら、決めてくれる人に任せるのが一番だよ」
コボルトを諭す五歳児。知識があるから妙に達観しとるのぅ。儂も同意見じゃがな。
「とととりあえず村に帰りますね。おじいさんたちはまだこの辺りにいますか?」
「何も急ぐことないから、この辺りで釣りでもしとるよ」
「美味しい魚を捕まえないとね」
「族長に話してきます」
意を決したようで、コボルトは茂みに姿を消していく。
「攻撃してきたら反撃するからの。痛い思いをしたくなかったら、今のお前さんのように敵意を見せずに話しかけてくるんじゃぞ」
まだガサゴソ鳴る茂みに話しかけておく。敵意がないなら攻撃しようとは思わんからのぅ。
「分かりましたー」
元気な声が返ってくる。まぁ大丈夫じゃろ。
「さてさて、どうなることやら」
「なるようになるよ。あの子なら大丈夫なんじゃないかな」
ルーチェと二人、茂みを見つめながら、何気ない会話と漁の準備をするのじゃった。
《 3 おさわんこ 》
その辺りに伸びとる適当な枝と蔓を手に取り、組み合わせて釣り竿にしようといろいろ試してみた。
「針と浮きはどうするかのぅ」
【無限収納】の一覧表を見ながら思案すること数分。
虫系素材はフォスで全部売却、木材が少し残っているくらいじゃな。裁縫セットがあるから、針はそれを曲げればいいかの。丸くした小さい木っ端を蔓に縛り付けて浮きにするか。
指でカーブを付けた針を蔓に縛り付ける。その少し上に浮きを付ければ、釣り竿完成。同じモノをもう一つ作って、準備は終わりじゃ。
「さてルーチェ、待ち人が戻るまでは釣りをしよう」
「はーい」
「針に餌を付けて川に入れたら、あとはかかるのを待つだけじゃ」
「待つの?」
ルーチェは『待つ』という言葉に即座に反応する。こりゃ待てそうもないのぅ。
「焦らずのんびりじっくりやるんじゃよ」
「飽きたら昨日のやるからね」
……熊漁解禁もすぐじゃろうな。
「無理に続けても楽しくないじゃろうからな。まぁ何事も経験じゃよ、経験」
「はーい。とりあえずやってみるね」
二人して川縁に並んで竿を立てる。暖かい日差しと食後のまったり感。茶を飲みながら、ゆったり流れる時間を楽しむ。
「釣れないねぇ」
「まだ入れたばかりじゃからな」
じっと浮きを見つめるルーチェ。
「まだ?」
「浮きが沈まんからまだじゃよ。それまではただ待つだけじゃ」
湯のみに茶を注ぎ足し、またのんびり。ルーチェの湯のみにも注ぐと、ルーチェが突然立ち上がる。
「飽きたー」
「早いのぅ。まだ三十分も経っとらんぞ」
「じっとしてるの嫌いだもん」
お子様じゃからな。仕方ないかの。
「儂はここで釣りしとるから、ルーチェは川下で昨日の続きでもしとるか?」
「そーするー。そのうちあの子も来るでしょ」
そう言った時には既にルーチェは川の中に立っていた。《索敵》に反応もないからのぅ。コボルトが来るまでのんびり釣りをするのじゃ。
ルーチェの熊漁と儂の釣りでかなりの量の魚を確保したあとで、《索敵》に反応が現れる。茂みの奥に白点が二つ。
「ルーチェ、来たみたいじゃぞ」
「はーい。今そっち戻るー」
ルーチェの濡れた服に《乾燥》をかけていると、茂みがガサゴソと揺れる。
「おじいさん、戻りましたー」
先ほどの注意を守って、話しながら茂みから出てくるコボルト少女。
「思ったよりも早かったのぅ」
「一緒にいるのが族長さん?」
「そうです。我らコボルト族の族長さんです」
少し遅れて姿を見せたコボルトを、少女は紹介する。
「貴方がこの子に食事を与えてくださったのですか?」
「そうじゃ。儂らが食べてる時に現れてのぅ。食べたいと言うからあげたんじゃ」
「ありがとうございました」
頭を下げる族長。ヒトとの関わりを禁止する割には礼儀正しいのぅ。
「コボルトはヒトと関わっちゃいかんと教えとると聞いたんじゃが」
「えぇ。ですが礼には礼を返すのが当然ですから」
立派なもんじゃな。頭で分かってても必ずそう行動できるもんじゃないからの。
「ヒトと……いえ人族と関わるなという教えは、騙されたり奪われたりするからなんです。コボルト族には闘う力がほとんどありませんから」
「ひとつ聞きたいんじゃが、お前さんたちは魔物じゃなくて魔族なのか?」
「そうなりますね。まだなりたてですが」
頷いて答える族長コボルト。力は弱くとも知恵、知識が十分成長しての進化……になるのかのぅ?
「で、何か決まったの?」
これまで無言だったルーチェが口を開く。
「この子に言われても半信半疑だったんです。貴方は人族なんですか? 魔族……いや神族のような匂いがするのですが」
鼻をひくつかせる族長。少女の時と同じく、儂のステータスを見せて確認させる。
「確かに人族ですね。私たちの鼻が狂ったのでしょうか? いやでも『まだ人族』ってなってるのを見ると……」
納得しつつもぶつぶつ言っとるのぅ。
「族長自ら出向いて来るくらいじゃ、何か伝えることがあるんじゃないのかの?」
「あぁそうでした。貴方に村へ来てもらえないかと思いまして」
「いいの? じいじは私と違ってヒトだよ?」
族長の言葉にルーチェが素早く反応する。
「魔族になったのですから、他種族との交流も必要なんじゃないかと思ってたんです。渡りに船……ではありませんが、良い機会だと思いましたので」
「行くのは構わんぞ。ただ、儂らがお前さんたちに害を為すとは思わんのか?」
「この子に食べ物を与えるくらいですからね。害する気があるなら、とっくに殺されてると思いますよ。攻撃する手立てがないわけじゃないですけど、微々たるものですから」
生きていく上で大切な食料を分け与える行為に、それだけ重きを置いとるのかもしれん。
「この子に与えてくれた食事はまだありますか? できることならば村の者にも与えてほしいのです。もちろんお礼はします。といっても加工前の宝石になりますが」
「それだと儂らのほうが儲かり過ぎると思うんじゃがな。まぁ作り方も教えればいいかの」
技術料も合わせてとなれば、貰いすぎにはならんかもしれん。
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