小説家と少女

ぐり

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少女と日常

少女と神様

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 ある日のこと。買い物帰りにポツンと立っている社を見つけた。なんで今まで気がつかなかったのか。いつも通る道なのに。
 
 私はなんとなく好奇心でその社の鳥居をくぐった。別段変わったところはない。一応お賽銭を入れて鈴を鳴らしお願い事をする。

「今の生活が続きますように」
 
 さて、寄り道はこの辺にして帰ろう。そのとたん後ろから声が聞こえた。私はその声の聞こえる方向に向く。そこには狐の耳をした巫女服の少女が立っていた。

「欲のない童じゃのう。最近の子はみなそうなのか?」
「・・・」
「あれ?もしかしてわし見えてない?」
「あ、いや見えてます」
 
 狐の耳をぴょこぴょこ揺らし尻尾を左右に振るその姿はまるで人間ではない。

「見えておったか。ならなんか反応せい!」
「いや突然のことで。ところであなたはその神様的なあれですか?」
「いかにも!わしは豊穣の神、五穀じゃ!」
「は、はぁ」
 
 神という割には威厳がない。神々しいが子供っぽい。名乗りだけで胸を張り偉そうである。(神様なんだから偉くて当然なんだけどなんか腹立つ)

「私は天上ウサギといいます」
「そうか!ウサギというのか!よろしくの!」
「・・・」
「・・・」
「あのよろしくといってもこれから家に帰って夕飯を作らなければいけないので帰ります」
「え、ちょ、ちょっと待て!」
「なんですか?」
「わし神じゃぞ?もっとこう長い時間わしといたいとか思わぬのか?」
「思いません。さようなら」
「ま、待って。わかった。お主の望みを可能な限り叶えよう。そしたらそれと引き換えにここに止まってもらう。これでどうじゃ?」
「さっき言った願い以外に私に願い事はありません。あったとしてもあなたに叶えられるものではありません」
「本当かのう?わしはこの目で相手の欲を見ることができる。どれお主の心を覗いてやろう」
 神様は目をかっと開いてこちらを見つめる。

「えーとなになに。ほっこりじんわり大賞で一位になりたい」
「・・・」
「・・・」
「だから言ったじゃないですか」
「ま、待て!わかった。じゃあお主が聞きたいことをわしが可能な限り答えよう。世の中にはたくさん未知が溢れている。その一つを知れるのじゃ。どうだ?興味が湧かないか?」
「わかりました」
「お?さて、どんな質問が来るかのう?」
「小休止回で終わらせるとか言っておいて未だに終わってないのは何故ですか?毎日投稿するとか大見えきって自分の精神を勝手に自分で追い詰めてるのは何故ですか?」
「そんな危ない質問答えられるわけなかろう!大体神違いじゃ!今度の小休止回のときに聞け!」
「そうですか。答えられないなら私帰ります」
 
 そうして社から出ようとする。鳥居をくぐろうとするが何かにぶつかった。
 
 なんだ?透明な壁?

「そう易々帰すと思うたか?帰すわけなかろう!」
「なんですか?何が目的なんですか?」
「目的、そうじゃのう」
 五穀はしばらく考えて口を開いた。
「わしが満足するまでわしと遊べ!そしたら帰してやろう!」
「それって具体的にどのくらいですか?」
「わからん!わしが満足するまでじゃ!」
 
 これは面倒なことになった。とりあえず先生に連絡しないと。あれ?圏外になってる。都会の真ん中なのに。

「ちなみに外部との連絡は取れん。じゃから助けを呼ぶこともできん。残念だったなぁ!」
 
 高笑いをする神様。これは長期戦になりそうだ。しばらく家には帰れないな。

「さてひとまず社の中に入らぬか?」
「え、その小さい社の中に入るんですか?」
 
 どう見ても入れない。入れたとして子ども一人入れるか入れないかくらいの大きさだ。

「まぁわしの後に続けばわかる。さぁ行くぞ」
 
 そのまま神様に引っ張られて社の中に入った。
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