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第一章 ダンジョン・イーツ開業 編
4:世界は空腹に満ちている
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「⋯⋯専属、ですか?」
俺の言葉に、カグヤさんは期待に瞳を輝かせてコクコクと頷いた。日本最強の探索者が、俺の返事を期待に満ちた、子犬のような目をして俺を見上げてくる。
普通なら、ここは二つ返事で頷くだろう。固定給は美味しい、何よりこの美少女を独占できるのだから。
だが、俺の頭に浮かんだのは、昨日の配信のコメント欄だった。 『助けて』『救援はまだか』。あの絶望の淵にいた人たちの声だ。
「⋯⋯光栄ですが、お断りします」
「えっ⋯⋯?」
カグヤさんが、雷に打たれたような顔で固まった。
「俺は、カグヤさんだけでなく、今この瞬間もダンジョンのどこかで助けを求めている人達の助けになりたいんです。特定の誰かだけの『運び屋』になったら、届かなくなる声があると思うから」
俺の答えに、カグヤさんは呆然とし、やがて顔を赤らめて俯いた。
「⋯⋯そ、そうよね。自分のことしか考えていなかった、恥ずかしいわ⋯⋯っ」
「いえ、そんなことはないです!
あ、でも、カグヤさんは俺の記念すべき第一号のお客様です、最優先で対応しますから!」
「⋯⋯お客様…⋯か。でも1番⋯?」
ガッカリした顔をしたと思ったら、すぐにカグヤはパァッと顔を明るくした。退屈しなそうな女の子だな。
こうして俺は、特定のパーティに所属しない『フリーランス配達員』としての道を歩み出した。
◆◆◆
一週間後
俺のスマホの通知音は、もはや一つの楽器のように鳴り続けていた。
新しく立ち上げた専用アプリ『ダンジョン・イーツ』。その管理画面には、リアルタイムでダンジョン内の「注文」がマッピングされている。
『第20階層:オーク集団に囲まれて長期戦の様相です。3日分の食料と、コーラとポテチお願いします!』
『第45階層:装備が壊れました。研磨剤と予備の盾、大至急!』
『第15階層:デート中です。彼女がお花畑でマカロンが食べたいって言い出しました。助けてください』
⋯⋯最後のは放置でいいな。
俺はデリバリーランサーのハンドルを握り、サドルに跨る。このデリバリーランサーは、俺のスキル【絶対配送《デリバリー・ロード》】の固有派生スキルだ。みんな欲しがっていたが、俺にしか扱えない。
デリバリー・ランサーは、スキルなのだが、色々とカスタマイズが可能だ。カグヤさんをダンジョンから救出する際に、後ろに乗せられなくて不便だった事を考慮して、前のカゴを外し、そこにデリバリーバッグをドッキングさせる機能を取り付けた。
また、俺の背負ってるデリバリーバッグも派生スキルなのだが、どんなに激しく動いても、バッグの中身は一切揺れないし、バッグ内の時間の流れを、十分の一にする事ができる。
つまり熱々のコロッケを熱々のまま、キンキンに冷えたビールもキンキンのまま、お客様に届けることが可能だ。
そして、バッグの内部空間はかなり広く、見た目よりも大きな商品や、大量の物資が収納できる。重量も常に一定なのだ。だから、前にデリバリーバッグを取り付けても、運転に支障は全くない。
「さて、今日のルートは⋯⋯第12階層から第30階層を経由して、深層40階層までの一筆書きだな。――お届け、行ってきます!」
スキル【絶対配送】を発動した瞬間、デリバリーランサーが青い光を帯びる。
第12階層。 「お待たせしました! 揚げたてホットドッグです!」
「うおおお、マジで来た! この階層、魔物の湧きが激しくて食料調達できなかったんだ、助かる!」
売上6,400円(中層手数料4,800円+ 商品代 1,600円)
第30階層。 「ご注文の毒消し薬セットです!」
「ありがてぇ⋯⋯! このままだと全滅するところだった。あんた、命の恩人だ!」
売上15,800円 (中層手数料 4,800円 + 危険手当 5,000円 + 特急料金 2,500円 + 商品代 3,500円)
一カ所届けるごとに、俺の銀行口座に配送料金が振り込まれ、同時にアプリの「レビュー」が更新されていく。
『星5:到着まで10分。ボス戦の合間に温かいコーヒーが飲めるなんて信じられない』
『星5:配送員さんの回避スキルがバグってる。ミノタウロスの突進をウィリーで避けてたぞww』
さらに、俺の自転車につけたカメラの映像は常にD-Tubeで生配信されていた。 今の視聴者数は既にに5万人を超えてる。そんなに面白いのか?
『レンさんのルート取り、いつ見ても芸術的だな』
『あの絶壁をチャリで駆け上がるのはおかしいだろw』
『今日の昼飯はレンさんが届けてたカレーにするか』
画面には大量の投げ銭と、俺が運んでいる商品への広告依頼まで舞い込むようになっていた。
そんな中。俺は一台の豪華な装甲車の前でブレーキをかけた。深層40階層のセーフエリア。
待っていたのは、煌びやかな鎧に身を包んだ、いかにも「エリート」な探索者たちだ。
そいつ等は俺が到着するやいなや、話しかけてきた。
「おい、お前が乗ってるママチャリが噂のデリバリー・ランサーか?」
リーダー格の男が、鼻で笑いながら俺を見た。その胸には、国内最大手ギルド『聖域』のエンブレム。
「はい、そうですよー。
ご注文の『最高級熟成ステーキ重』五人前です。代金は⋯⋯」
「金ならいくらでも払ってやる。だがな、一つ条件がある。お前、そのママチャリをうちに寄越せ。ポーターの分際でバズりやがって、目障りなんだよ」
背後で、男の仲間たちがニヤニヤと武器を弄んでいる。仕方ない事だが、デリバリー・ランサーが俺のスキルだと知らないようだ。
どうやら、急にバズった俺の事が不満らしい。
だが、俺は冷静にスマホの画面をタップした。
「⋯⋯あー、規約違反ですね」
「あ?」
「利用規約第15条:配達員に対する暴言、脅迫、及び業務妨害があった場合、該当アカウントは永久凍結、および当該ギルドを『ブラックリスト』に登録します」
俺がボタンを押すと、男たちのスマホに一斉に通知が飛んだ。
『お客様は、当サービスの利用を制限されました』
「な⋯⋯っ!? ふざけるな! 俺たちを誰だと思ってる、最大手ギルドの――」
「申し訳ありませんが、、次の配達があるので。
あ、ステーキ重はキャンセル料として100%いただきますね。
それでは失礼します!」
167,000円 (深層手数料 12,000円 + 危険手当 5,000円 + 商品代 150,000円 ※規約により100%回収)
激昂して掴みかかろうとする男の手を、デリバリーランサーは「ふわり」とすり抜ける。そのまま垂直の壁を走り出し、俺は呆然とする彼らを見下ろしながら加速した。
配信画面は爆笑のコメントで埋め尽くされる。
『ざまぁwww』
『レンさんを怒らせたら、もうダンジョンで温かい飯は食えないと思え』
『初ブラックリスト入り!』
「さあ、次は⋯⋯カグヤさんからの注文か。
第60階層に『銀座 瑞月のイチゴ大福』⋯⋯相変わらず無茶な注文だけど、俺ならあのイチゴ大福を手に入れられる事を知っているのだ、それに会員第一号の特別なお客様だしな、速攻届けてやるか!」
俺は青い光の軌跡を残し、さらに深い闇へと突き進んでいった。
俺の言葉に、カグヤさんは期待に瞳を輝かせてコクコクと頷いた。日本最強の探索者が、俺の返事を期待に満ちた、子犬のような目をして俺を見上げてくる。
普通なら、ここは二つ返事で頷くだろう。固定給は美味しい、何よりこの美少女を独占できるのだから。
だが、俺の頭に浮かんだのは、昨日の配信のコメント欄だった。 『助けて』『救援はまだか』。あの絶望の淵にいた人たちの声だ。
「⋯⋯光栄ですが、お断りします」
「えっ⋯⋯?」
カグヤさんが、雷に打たれたような顔で固まった。
「俺は、カグヤさんだけでなく、今この瞬間もダンジョンのどこかで助けを求めている人達の助けになりたいんです。特定の誰かだけの『運び屋』になったら、届かなくなる声があると思うから」
俺の答えに、カグヤさんは呆然とし、やがて顔を赤らめて俯いた。
「⋯⋯そ、そうよね。自分のことしか考えていなかった、恥ずかしいわ⋯⋯っ」
「いえ、そんなことはないです!
あ、でも、カグヤさんは俺の記念すべき第一号のお客様です、最優先で対応しますから!」
「⋯⋯お客様…⋯か。でも1番⋯?」
ガッカリした顔をしたと思ったら、すぐにカグヤはパァッと顔を明るくした。退屈しなそうな女の子だな。
こうして俺は、特定のパーティに所属しない『フリーランス配達員』としての道を歩み出した。
◆◆◆
一週間後
俺のスマホの通知音は、もはや一つの楽器のように鳴り続けていた。
新しく立ち上げた専用アプリ『ダンジョン・イーツ』。その管理画面には、リアルタイムでダンジョン内の「注文」がマッピングされている。
『第20階層:オーク集団に囲まれて長期戦の様相です。3日分の食料と、コーラとポテチお願いします!』
『第45階層:装備が壊れました。研磨剤と予備の盾、大至急!』
『第15階層:デート中です。彼女がお花畑でマカロンが食べたいって言い出しました。助けてください』
⋯⋯最後のは放置でいいな。
俺はデリバリーランサーのハンドルを握り、サドルに跨る。このデリバリーランサーは、俺のスキル【絶対配送《デリバリー・ロード》】の固有派生スキルだ。みんな欲しがっていたが、俺にしか扱えない。
デリバリー・ランサーは、スキルなのだが、色々とカスタマイズが可能だ。カグヤさんをダンジョンから救出する際に、後ろに乗せられなくて不便だった事を考慮して、前のカゴを外し、そこにデリバリーバッグをドッキングさせる機能を取り付けた。
また、俺の背負ってるデリバリーバッグも派生スキルなのだが、どんなに激しく動いても、バッグの中身は一切揺れないし、バッグ内の時間の流れを、十分の一にする事ができる。
つまり熱々のコロッケを熱々のまま、キンキンに冷えたビールもキンキンのまま、お客様に届けることが可能だ。
そして、バッグの内部空間はかなり広く、見た目よりも大きな商品や、大量の物資が収納できる。重量も常に一定なのだ。だから、前にデリバリーバッグを取り付けても、運転に支障は全くない。
「さて、今日のルートは⋯⋯第12階層から第30階層を経由して、深層40階層までの一筆書きだな。――お届け、行ってきます!」
スキル【絶対配送】を発動した瞬間、デリバリーランサーが青い光を帯びる。
第12階層。 「お待たせしました! 揚げたてホットドッグです!」
「うおおお、マジで来た! この階層、魔物の湧きが激しくて食料調達できなかったんだ、助かる!」
売上6,400円(中層手数料4,800円+ 商品代 1,600円)
第30階層。 「ご注文の毒消し薬セットです!」
「ありがてぇ⋯⋯! このままだと全滅するところだった。あんた、命の恩人だ!」
売上15,800円 (中層手数料 4,800円 + 危険手当 5,000円 + 特急料金 2,500円 + 商品代 3,500円)
一カ所届けるごとに、俺の銀行口座に配送料金が振り込まれ、同時にアプリの「レビュー」が更新されていく。
『星5:到着まで10分。ボス戦の合間に温かいコーヒーが飲めるなんて信じられない』
『星5:配送員さんの回避スキルがバグってる。ミノタウロスの突進をウィリーで避けてたぞww』
さらに、俺の自転車につけたカメラの映像は常にD-Tubeで生配信されていた。 今の視聴者数は既にに5万人を超えてる。そんなに面白いのか?
『レンさんのルート取り、いつ見ても芸術的だな』
『あの絶壁をチャリで駆け上がるのはおかしいだろw』
『今日の昼飯はレンさんが届けてたカレーにするか』
画面には大量の投げ銭と、俺が運んでいる商品への広告依頼まで舞い込むようになっていた。
そんな中。俺は一台の豪華な装甲車の前でブレーキをかけた。深層40階層のセーフエリア。
待っていたのは、煌びやかな鎧に身を包んだ、いかにも「エリート」な探索者たちだ。
そいつ等は俺が到着するやいなや、話しかけてきた。
「おい、お前が乗ってるママチャリが噂のデリバリー・ランサーか?」
リーダー格の男が、鼻で笑いながら俺を見た。その胸には、国内最大手ギルド『聖域』のエンブレム。
「はい、そうですよー。
ご注文の『最高級熟成ステーキ重』五人前です。代金は⋯⋯」
「金ならいくらでも払ってやる。だがな、一つ条件がある。お前、そのママチャリをうちに寄越せ。ポーターの分際でバズりやがって、目障りなんだよ」
背後で、男の仲間たちがニヤニヤと武器を弄んでいる。仕方ない事だが、デリバリー・ランサーが俺のスキルだと知らないようだ。
どうやら、急にバズった俺の事が不満らしい。
だが、俺は冷静にスマホの画面をタップした。
「⋯⋯あー、規約違反ですね」
「あ?」
「利用規約第15条:配達員に対する暴言、脅迫、及び業務妨害があった場合、該当アカウントは永久凍結、および当該ギルドを『ブラックリスト』に登録します」
俺がボタンを押すと、男たちのスマホに一斉に通知が飛んだ。
『お客様は、当サービスの利用を制限されました』
「な⋯⋯っ!? ふざけるな! 俺たちを誰だと思ってる、最大手ギルドの――」
「申し訳ありませんが、、次の配達があるので。
あ、ステーキ重はキャンセル料として100%いただきますね。
それでは失礼します!」
167,000円 (深層手数料 12,000円 + 危険手当 5,000円 + 商品代 150,000円 ※規約により100%回収)
激昂して掴みかかろうとする男の手を、デリバリーランサーは「ふわり」とすり抜ける。そのまま垂直の壁を走り出し、俺は呆然とする彼らを見下ろしながら加速した。
配信画面は爆笑のコメントで埋め尽くされる。
『ざまぁwww』
『レンさんを怒らせたら、もうダンジョンで温かい飯は食えないと思え』
『初ブラックリスト入り!』
「さあ、次は⋯⋯カグヤさんからの注文か。
第60階層に『銀座 瑞月のイチゴ大福』⋯⋯相変わらず無茶な注文だけど、俺ならあのイチゴ大福を手に入れられる事を知っているのだ、それに会員第一号の特別なお客様だしな、速攻届けてやるか!」
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