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後編
12. 婚約式の行方
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良く磨かれた床の底冷えが、そこに乗せた自分の手から伝わって、エアラの背中がぞくりと泡立った。
だってこんなの嘘だ。
「違うの、こんなの私じゃない!」
急いでアレクシオに訴えた。
金色の髪に柔らかな緑の瞳は誰からも褒められるエアラのお気に入りなのに。
それを取り上げられて、キャロラインまで逃げ去って……
周りを見回して必死に言い募る。
これは嫉妬に狂ったリリーシアの仕業だと。
彼女の呪いが降りかかった姿なのだと、だから──
「聖女なのに?」
ぽつりと誰かが口にする。
エアラは首を振って涙ながらに訴えた。
だって聖女の力の使い方なんて誰も教えてくれなかった。やってきたのは面白くもなんともない王太子妃教育だけだ。あんなものを取られたくらいで嫉妬の目を向けるなら、政務だけはリリーシアに返してやってもいいと思ったくらいだ。
リリーシアのせいなのに。
「リリーシアを殺して!」
そう叫べはアレクシオが身体を強張らせた。
けれど取り乱したエアラの目には留まらない。
「キャロラインも殺して!」
ひいっ、と喉の奥で悲鳴を上げたのはエアラお気に入りの侍女だ。
「悪鬼に成り下がったユニコーンなんて縁起でもない! 新しい子を探して! 連れてきてよ!」
頭を押さえ、いやいやと首を振るエアラに神殿内が固唾を飲む。
「誰か私を元に戻して! 聖女なのに、こんな、こんなの……酷い、酷いわ……」
床に頽れ啜り泣く聖女に、誰も何も口に出来ずにいる。
お互いの顔色を窺いながら誰も動けずにいる中で、アレクシオがエアラの肩に手を置いた。
「落ち着けエアラ」
その手に自らのものを重ね、エアラは涙を零す。
「ああ、アレク。お願いよ、私を信じて……」
「……分かっている。けれどその前に君を拘束しなければならない」
へっ、と間の抜けた声を出して、エアラの身体が強張った。
……よく変わる表情だと思っていたけれど、まだ見た事のないものが彼女にはあるのだなと感心するようにアレクシオは思う。
「……以前黒馬と共にいたリリーシアを拘束しようとした。君も同じ状況となった以上、対応も同じものにしなければならない」
「どうして? 私は聖女なのに!?」
「──聖女だからだ」
叫ぶエアラにアレクシオは言い聞かせるように告げる。
どうして、とエアラは繰り返す。
分からない事を咎められている、子供のように泣きそうな顔で。
「我が国で尊い聖女という存在を、君が偽った可能性がある」
「何で!? 知らないわ、そんなの!」
エアラはユニコーンと友達になっただけだ。
そうしたらいつの間にか王城に来て、皆に優しくされていた。自ら聖女だと乗り込んで来た訳では無い。
「……ユニコーンだったものが何故黒くなった? しかもそれを悪鬼と罵り、殺すように命じたのは何故だ?」
「こ、怖かったんだもの! あんなのキャロラインじゃなかった。私を拒んだのよ!? そんなのおかしい! 私は聖女でしょう? 私は幸せにならないと。私が幸せなら国も幸せになるのでしょう?」
エアラが喜べば皆嬉しそうにした。
だから望むよう振る舞う努力をしてきたのだ。それだけなのだ……自分は頑張ってきただけなのに!
「……誰が言ったんだ、そんな事」
聖女だと持て囃してきたのは自分たち。
なら彼女をこうしたのも自分たちだ。
重くなる頭を押さえて、アレクシオは項垂れた。
聖女とは国の象徴だと思っていた。
その存在が国を繁栄に導くと。
それを疑う事もなく頭から信じた自分の愚かさに、今更ながら頭を抱えたくなる。……いや、後悔は、彼女が愛おしいと胸を締めた、自分のままならなかった心の方かもしれない。
膝をつき、ずりずりと這い寄ってくるエアラにアレクシオはびくりと肩を跳ねさせる。
「アレク、あなたなら信じてくれるわよね? 私は呪術なんて使ってない。私は清らかで、何も知らないの!」
「……」
その姿にアレクシオはかつての婚約者の姿を重ねた。
『殿下、いくら聖女とは言え、婚約者を差し置いて優先しすぎではありませんか!?』
『殿下……私ではありません』
『……殿下がそう思うのなら、そうなのでしょう』
幼い頃から長い付き合いだったその表情は傷付き、失望し、諦めていたのに。
『二人はお似合いですわ、殿下』
最後は全てふっきれたように、スッキリとした顔で告げてきた。
「……全て調べれば分かる事だ。エアラ、取り調べに応じてくれ」
そう目を伏せればエアラは絶望的な顔で後ずさった。
「……嫌、嫌よ。そう言って全部私のせいにするつもりなんでしょう? 公爵令嬢のリリーシアでさえ覆せなかったのに、平民出身の私に何が出来るの? 嫌よ、あんなのは嫌! 嫌!」
そう叫び身を翻し、エアラは出口に向かい駆け出して行った。
「捕まえろ!」
婚約式の場で自身の相手に掛ける言葉ではない。アレクシオは慌てて首を振った。
「っ、エアラ待て!」
何もかもを疑う訳ではないのに。
あの時リリーシアに向けるべきだった公平さを今エアラに示さなければ、アレクシオは全てを見失ってしまうような気がしたのだ。
白を基調にした華やかなドレスは駆けにくいらしく、エアラは裾をたくし上げ走っている。こんな姿を見れば、彼女のどこにも神聖さなんて感じないのに……
エアラを追いかけ、アレクシオも後に続いた。
神殿から飛び出せば、飛び去った黒馬に集まった国民が混乱している最中だった。それらの目が、花道から現れたエアラに一斉に向けられる。
黒髪に赤い瞳。
先程の黒馬と同じ色彩に、集まった民が指を刺す。
「魔女だ!」
降り掛けた階段でその声を聞いたエアラは驚きに顔を上げた。弁明を口にしようとしたその時、怒号と共に投げつけられた何かが頭を打ち、エアラの身体を傾かせ──彼女はそのまま階下へと落ちて行った。
だってこんなの嘘だ。
「違うの、こんなの私じゃない!」
急いでアレクシオに訴えた。
金色の髪に柔らかな緑の瞳は誰からも褒められるエアラのお気に入りなのに。
それを取り上げられて、キャロラインまで逃げ去って……
周りを見回して必死に言い募る。
これは嫉妬に狂ったリリーシアの仕業だと。
彼女の呪いが降りかかった姿なのだと、だから──
「聖女なのに?」
ぽつりと誰かが口にする。
エアラは首を振って涙ながらに訴えた。
だって聖女の力の使い方なんて誰も教えてくれなかった。やってきたのは面白くもなんともない王太子妃教育だけだ。あんなものを取られたくらいで嫉妬の目を向けるなら、政務だけはリリーシアに返してやってもいいと思ったくらいだ。
リリーシアのせいなのに。
「リリーシアを殺して!」
そう叫べはアレクシオが身体を強張らせた。
けれど取り乱したエアラの目には留まらない。
「キャロラインも殺して!」
ひいっ、と喉の奥で悲鳴を上げたのはエアラお気に入りの侍女だ。
「悪鬼に成り下がったユニコーンなんて縁起でもない! 新しい子を探して! 連れてきてよ!」
頭を押さえ、いやいやと首を振るエアラに神殿内が固唾を飲む。
「誰か私を元に戻して! 聖女なのに、こんな、こんなの……酷い、酷いわ……」
床に頽れ啜り泣く聖女に、誰も何も口に出来ずにいる。
お互いの顔色を窺いながら誰も動けずにいる中で、アレクシオがエアラの肩に手を置いた。
「落ち着けエアラ」
その手に自らのものを重ね、エアラは涙を零す。
「ああ、アレク。お願いよ、私を信じて……」
「……分かっている。けれどその前に君を拘束しなければならない」
へっ、と間の抜けた声を出して、エアラの身体が強張った。
……よく変わる表情だと思っていたけれど、まだ見た事のないものが彼女にはあるのだなと感心するようにアレクシオは思う。
「……以前黒馬と共にいたリリーシアを拘束しようとした。君も同じ状況となった以上、対応も同じものにしなければならない」
「どうして? 私は聖女なのに!?」
「──聖女だからだ」
叫ぶエアラにアレクシオは言い聞かせるように告げる。
どうして、とエアラは繰り返す。
分からない事を咎められている、子供のように泣きそうな顔で。
「我が国で尊い聖女という存在を、君が偽った可能性がある」
「何で!? 知らないわ、そんなの!」
エアラはユニコーンと友達になっただけだ。
そうしたらいつの間にか王城に来て、皆に優しくされていた。自ら聖女だと乗り込んで来た訳では無い。
「……ユニコーンだったものが何故黒くなった? しかもそれを悪鬼と罵り、殺すように命じたのは何故だ?」
「こ、怖かったんだもの! あんなのキャロラインじゃなかった。私を拒んだのよ!? そんなのおかしい! 私は聖女でしょう? 私は幸せにならないと。私が幸せなら国も幸せになるのでしょう?」
エアラが喜べば皆嬉しそうにした。
だから望むよう振る舞う努力をしてきたのだ。それだけなのだ……自分は頑張ってきただけなのに!
「……誰が言ったんだ、そんな事」
聖女だと持て囃してきたのは自分たち。
なら彼女をこうしたのも自分たちだ。
重くなる頭を押さえて、アレクシオは項垂れた。
聖女とは国の象徴だと思っていた。
その存在が国を繁栄に導くと。
それを疑う事もなく頭から信じた自分の愚かさに、今更ながら頭を抱えたくなる。……いや、後悔は、彼女が愛おしいと胸を締めた、自分のままならなかった心の方かもしれない。
膝をつき、ずりずりと這い寄ってくるエアラにアレクシオはびくりと肩を跳ねさせる。
「アレク、あなたなら信じてくれるわよね? 私は呪術なんて使ってない。私は清らかで、何も知らないの!」
「……」
その姿にアレクシオはかつての婚約者の姿を重ねた。
『殿下、いくら聖女とは言え、婚約者を差し置いて優先しすぎではありませんか!?』
『殿下……私ではありません』
『……殿下がそう思うのなら、そうなのでしょう』
幼い頃から長い付き合いだったその表情は傷付き、失望し、諦めていたのに。
『二人はお似合いですわ、殿下』
最後は全てふっきれたように、スッキリとした顔で告げてきた。
「……全て調べれば分かる事だ。エアラ、取り調べに応じてくれ」
そう目を伏せればエアラは絶望的な顔で後ずさった。
「……嫌、嫌よ。そう言って全部私のせいにするつもりなんでしょう? 公爵令嬢のリリーシアでさえ覆せなかったのに、平民出身の私に何が出来るの? 嫌よ、あんなのは嫌! 嫌!」
そう叫び身を翻し、エアラは出口に向かい駆け出して行った。
「捕まえろ!」
婚約式の場で自身の相手に掛ける言葉ではない。アレクシオは慌てて首を振った。
「っ、エアラ待て!」
何もかもを疑う訳ではないのに。
あの時リリーシアに向けるべきだった公平さを今エアラに示さなければ、アレクシオは全てを見失ってしまうような気がしたのだ。
白を基調にした華やかなドレスは駆けにくいらしく、エアラは裾をたくし上げ走っている。こんな姿を見れば、彼女のどこにも神聖さなんて感じないのに……
エアラを追いかけ、アレクシオも後に続いた。
神殿から飛び出せば、飛び去った黒馬に集まった国民が混乱している最中だった。それらの目が、花道から現れたエアラに一斉に向けられる。
黒髪に赤い瞳。
先程の黒馬と同じ色彩に、集まった民が指を刺す。
「魔女だ!」
降り掛けた階段でその声を聞いたエアラは驚きに顔を上げた。弁明を口にしようとしたその時、怒号と共に投げつけられた何かが頭を打ち、エアラの身体を傾かせ──彼女はそのまま階下へと落ちて行った。
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