28 / 44
先行投資・俺だけの人。
・
しおりを挟む
「蒼真、…もう…、帰らなくては…」
帰りたくない。樹のいない部屋になんか帰りたくない。
でも…このままでもいられない。
玄関に向かう私に、蒼真は腕を伸ばし、手を掴む。
「帰したくないって、言ったら…」
背後から抱きしめる蒼真。
熱い息が耳元にかかった。
「…蒼真、」
「わりぃ…もう無理強いしないって言ったばかりなのにな…」
ふぅ、っとため息をついて、ガシガシと頭をかく蒼真。
蒼真もきっとわかっているんだ。私が家に帰りたがっていない事。
「…なぁ、蒼真」
じ、と蒼真を見据える。
きっと、私は残酷なことをいおうとしている。
自分を守る為に
「なんだ…」
それを敏感に悟ったのか、蒼真はいやに真剣な顔で私を見つめた。
「もう少し…一緒に、いていいか」
「え…」
「卑怯なのは、わかっているんだ。我儘も今日で終わりにするから…だから、今日だけ」
今日だけは…家に帰りたくない。
樹がいない家には…帰れない。
「今日だけ…、か」
「ああ」
「もう、樹は二十歳になったし、親の責任もなくなる…から。だから…」
「仕方ネェ…な…。でも、なんにもしねぇよ。誓っていい」
蒼真はにっこりと笑って、私の手にキスをする。
恭しく口づけられたそこは、かっと熱を帯びていた。
嗚呼、なんて、私は、卑怯者。
*
次の日の朝。
蒼真に車で家の近くまで送ってもらった。
蒼真は宣言通り、私に手を出さなかった。
私にベッドを譲り、自分は丈夫だから…とソファーで横になっていた。
蒼真には本当に悪い事をした。いつか、蒼真にこの礼が返せればいいと思う。
樹とのこれから…どうなるかわからない。
でも、最悪別れることになれば家には居づらくなるかもしれない。
蒼真は、それを聞くと笑って、『もめたら俺の家にきてもいい』といってくれた。
俺を逃げ場所にしてもいい、と。
蒼真の優しさには、本当に甘えてしまっている気がする。
蒼真にはいくら感謝しても足りないくらいだ。
かといって、まだ恋愛感情はないけれど…
でも…
これから、どうなるかはわからない。
もしも、樹が私に別れを告げて、私が一人になったら。
いつの日か、私は蒼真を好きになるかもしれない。
(それが…何年先になるかわからないけど…)
いつの日か…私が樹から完全に親離れできたら…。
いつの日かそんな日がくるのだろうか。
「あれ…?」
マンションのドアの前。確かに鍵を閉めたはずなのに錠が開いていた。
樹が帰ってきたんだろうか。
しかし、先ほど外から部屋を見上げたとき、電気などついていなかった。
不審に思いながらも、そのままドアに手をかけて、ノブを回す。
「樹…?」
暗い暗闇が広がり、辺りはしんとしている。
とりあえず、壁についている廊下の電気のスイッチを入れて…息を飲む。
「…なに…これ…」
廊下…まるで、空き巣でもあったかのように、物が無造作に散らばっていた。
それは、部屋の中に入れば入るほど、酷くなっていく。
台所につくと、私が用意していたご馳走やケーキも、地面に落ち、皿は数枚割れていた。
なにが…あったんだ…?
空き巣…?
恐怖心から、ぶるりと体が震える。
とりあえず、全ての部屋を見なくては…。
きゅ、と腹に力を入れて、私は他の部屋を散策し始めた。
どこもかしこも、まるで暴れたように、物が錯乱している。
歩くのがやっとなほどだ。どうして…こんな…?
一通り、全ての部屋を回り…最後に樹の部屋へ足を向ける。
「樹…、」
もぞもぞ、と樹のベッドの上で動く影。
まさか…泥棒…。
臨戦態勢を取りながら、電気のスイッチを入れる。
すると…
「樹…お前…」
そこには、布団に丸まった樹の姿があった。
「いつき…、」
「どこ、いっていたの…?」
弱々しい口調。
ゆらり…、と樹はベッドから降りて、私を見つめる。
泣いたのか、目元は真っ赤に染まっていた。
「公久さん…」
どこか生気がないその表情。
氷のように冷たいその表情に、冷たいものが背筋を伝う。
「俺、誕生日は一緒にいてって、いったよね。
なのに、なんで…」
「それ…は…」
「浮気、していたの…?」
「…、」
浮気…。
どうしてそんな…。
そういえば、樹は進藤君に私が蒼真とキスしたことを知らされていたな…。
まさか…。
まさか、だが…樹は帰って私がいないことに激怒してモノにあたっていた…?
まさか…。
でも、部屋には樹しかいない。
この物を錯乱させた状況にできるのは樹だけなのだ。
「どうして…進藤くんか…」
「髪…切ったんだね…。明るくなった」
樹は私の正面に立ち、短く切られた私の髪を一房つまむ。
「公久さんじゃなくなったみたいだ…」
さらさら、と樹の手から毀れる私の髪。
樹はただ何の感情もなく、それを見ていた。
「いつき…」
「さっきの…誰…」
「え…?」
「さっきの…。公久さんを送った人、誰なの…」
「送った…ひと…?」
「今日、百貨店にいたよね。今も車で送られてた…こんな時間に…」「…っ!」
見られていた…?樹に…?
いつから…
いつから見られていたんだ…
「お前には関係ない」
「関係ない…」
「お前には…もう…」
関係ないんだ。
だって、樹だって進藤君と一緒にいたじゃないか!
誕生日だって進藤君といたんだろう!
そう叫べば、樹はかっと瞳を開き
「いたっ…」
私の腕を取った。
凄い力で…。
「樹…?」
「……」
「離せ、樹…」
「嫌だよ…離さない。離すもんか…」
樹は口を歪ませて、淡々と言う。
いつもにこにこしていた樹には、似合わない、その表情。
まるで心底怒りを孕んだそれに小さく震える。
樹は、「俺ね…」といいながら冷たい表情のまま私に顔を近づけた。
「俺ね、今まで、ずっと不安だった。
公久さんがいつか俺の元から去るんじゃないかって。俺を置いて、どこかへいってしまうんじゃないかって。
俺ばかりが好きなんじゃないかって。公久さんは俺に引きずられて好きになったんだって。
それでも良かった、同情でも無理やりでも公久さんが傍にいれば。
公久さんさえ、俺の傍にいてくれたら。
だから、俺いい子にしていたよ…」
「なに…」
「なんでもいう事きくいい子にしてた…公久さんが好きだから。公久さんが大好きだったから。
公久さんと離れたくなかったから
だから溟のいうことだって信じてなかった…」
痛々しい、樹の口調。
いい子にしていた?違う、樹はもともといい子で…
本当に…いい子で…。
「樹、」
「公久さんに、捨てられたく、なかったから…。
捨てられたく…なかった…」
俯き、小さく震える樹。
泣き出しそうな、その表情。
こんな表情をさせているのは…私…
「樹…」
捨てられたくなかった?
でも進藤君は。
私を思ってくれていた?樹は変わらず私を思っていた…?
尋ねようと口を開く。
しかし、さっと顔をあげた樹は…先ほどまでの泣きそうな顔から一転、ぞっとするほどの笑みを浮かべていた。
何かに捕らわれたような…そんな、表情。
「でも、公久さんは俺を捨てるっていうんだね…。誰か別のやつと一緒になるんだね…」
「なに…」
「許さない…」
「いつ…」
「許せるわけ…ない…」
「いつ…んっぅ…」
樹は荒々しく、私の口にキスをする。
逃げようとしても、樹がしっかりと私の後頭部に手を回しているため、それは叶わない。
深く深く、舌まで絡むほどの、キス。
口内を荒らしていく、舌。
それはまるで、全てを壊そうとするかのようなキスだった。
「んっんっ…んー」
―カリッ。
下唇を、思いっきり噛まれた。血がにじむ。
痛い…。
樹は、唇を離すと、私の唇をゆっくりとなぞり…、ふふ、と口角をあげる。
誰だ…これは…。
こんなの…樹じゃない。
こんな樹知らない。
怯えた私が樹の瞳に映る。
咄嗟に逃げる私を、樹は無理やりベッドへ引きずりこむ。
「やめ…樹…」
「俺から逃げる事は許さないよ…。公久さん…」
「樹…」
「馬鹿だなぁ…、なんでもっと早く気づかなかったんだろう…。
捨てられるくらいなら、俺が縛れば良かったんだ。
捨てられないように。
公久さんが他の誰もみないように」
「樹…」
「俺って、馬鹿だなぁ…。はは…
でもね、公久さん、もう俺間違えないよ」
樹はそういって、私の首筋に舌を這わせる。
ゾワリ…ゾワリ。
樹から与えられる感覚に鳥肌が立つ。
なにを…されるんだ…
「樹…」
助けを求めるように見上げれば
「もう逃がさない…」
そういって、樹は黒く笑った。
帰りたくない。樹のいない部屋になんか帰りたくない。
でも…このままでもいられない。
玄関に向かう私に、蒼真は腕を伸ばし、手を掴む。
「帰したくないって、言ったら…」
背後から抱きしめる蒼真。
熱い息が耳元にかかった。
「…蒼真、」
「わりぃ…もう無理強いしないって言ったばかりなのにな…」
ふぅ、っとため息をついて、ガシガシと頭をかく蒼真。
蒼真もきっとわかっているんだ。私が家に帰りたがっていない事。
「…なぁ、蒼真」
じ、と蒼真を見据える。
きっと、私は残酷なことをいおうとしている。
自分を守る為に
「なんだ…」
それを敏感に悟ったのか、蒼真はいやに真剣な顔で私を見つめた。
「もう少し…一緒に、いていいか」
「え…」
「卑怯なのは、わかっているんだ。我儘も今日で終わりにするから…だから、今日だけ」
今日だけは…家に帰りたくない。
樹がいない家には…帰れない。
「今日だけ…、か」
「ああ」
「もう、樹は二十歳になったし、親の責任もなくなる…から。だから…」
「仕方ネェ…な…。でも、なんにもしねぇよ。誓っていい」
蒼真はにっこりと笑って、私の手にキスをする。
恭しく口づけられたそこは、かっと熱を帯びていた。
嗚呼、なんて、私は、卑怯者。
*
次の日の朝。
蒼真に車で家の近くまで送ってもらった。
蒼真は宣言通り、私に手を出さなかった。
私にベッドを譲り、自分は丈夫だから…とソファーで横になっていた。
蒼真には本当に悪い事をした。いつか、蒼真にこの礼が返せればいいと思う。
樹とのこれから…どうなるかわからない。
でも、最悪別れることになれば家には居づらくなるかもしれない。
蒼真は、それを聞くと笑って、『もめたら俺の家にきてもいい』といってくれた。
俺を逃げ場所にしてもいい、と。
蒼真の優しさには、本当に甘えてしまっている気がする。
蒼真にはいくら感謝しても足りないくらいだ。
かといって、まだ恋愛感情はないけれど…
でも…
これから、どうなるかはわからない。
もしも、樹が私に別れを告げて、私が一人になったら。
いつの日か、私は蒼真を好きになるかもしれない。
(それが…何年先になるかわからないけど…)
いつの日か…私が樹から完全に親離れできたら…。
いつの日かそんな日がくるのだろうか。
「あれ…?」
マンションのドアの前。確かに鍵を閉めたはずなのに錠が開いていた。
樹が帰ってきたんだろうか。
しかし、先ほど外から部屋を見上げたとき、電気などついていなかった。
不審に思いながらも、そのままドアに手をかけて、ノブを回す。
「樹…?」
暗い暗闇が広がり、辺りはしんとしている。
とりあえず、壁についている廊下の電気のスイッチを入れて…息を飲む。
「…なに…これ…」
廊下…まるで、空き巣でもあったかのように、物が無造作に散らばっていた。
それは、部屋の中に入れば入るほど、酷くなっていく。
台所につくと、私が用意していたご馳走やケーキも、地面に落ち、皿は数枚割れていた。
なにが…あったんだ…?
空き巣…?
恐怖心から、ぶるりと体が震える。
とりあえず、全ての部屋を見なくては…。
きゅ、と腹に力を入れて、私は他の部屋を散策し始めた。
どこもかしこも、まるで暴れたように、物が錯乱している。
歩くのがやっとなほどだ。どうして…こんな…?
一通り、全ての部屋を回り…最後に樹の部屋へ足を向ける。
「樹…、」
もぞもぞ、と樹のベッドの上で動く影。
まさか…泥棒…。
臨戦態勢を取りながら、電気のスイッチを入れる。
すると…
「樹…お前…」
そこには、布団に丸まった樹の姿があった。
「いつき…、」
「どこ、いっていたの…?」
弱々しい口調。
ゆらり…、と樹はベッドから降りて、私を見つめる。
泣いたのか、目元は真っ赤に染まっていた。
「公久さん…」
どこか生気がないその表情。
氷のように冷たいその表情に、冷たいものが背筋を伝う。
「俺、誕生日は一緒にいてって、いったよね。
なのに、なんで…」
「それ…は…」
「浮気、していたの…?」
「…、」
浮気…。
どうしてそんな…。
そういえば、樹は進藤君に私が蒼真とキスしたことを知らされていたな…。
まさか…。
まさか、だが…樹は帰って私がいないことに激怒してモノにあたっていた…?
まさか…。
でも、部屋には樹しかいない。
この物を錯乱させた状況にできるのは樹だけなのだ。
「どうして…進藤くんか…」
「髪…切ったんだね…。明るくなった」
樹は私の正面に立ち、短く切られた私の髪を一房つまむ。
「公久さんじゃなくなったみたいだ…」
さらさら、と樹の手から毀れる私の髪。
樹はただ何の感情もなく、それを見ていた。
「いつき…」
「さっきの…誰…」
「え…?」
「さっきの…。公久さんを送った人、誰なの…」
「送った…ひと…?」
「今日、百貨店にいたよね。今も車で送られてた…こんな時間に…」「…っ!」
見られていた…?樹に…?
いつから…
いつから見られていたんだ…
「お前には関係ない」
「関係ない…」
「お前には…もう…」
関係ないんだ。
だって、樹だって進藤君と一緒にいたじゃないか!
誕生日だって進藤君といたんだろう!
そう叫べば、樹はかっと瞳を開き
「いたっ…」
私の腕を取った。
凄い力で…。
「樹…?」
「……」
「離せ、樹…」
「嫌だよ…離さない。離すもんか…」
樹は口を歪ませて、淡々と言う。
いつもにこにこしていた樹には、似合わない、その表情。
まるで心底怒りを孕んだそれに小さく震える。
樹は、「俺ね…」といいながら冷たい表情のまま私に顔を近づけた。
「俺ね、今まで、ずっと不安だった。
公久さんがいつか俺の元から去るんじゃないかって。俺を置いて、どこかへいってしまうんじゃないかって。
俺ばかりが好きなんじゃないかって。公久さんは俺に引きずられて好きになったんだって。
それでも良かった、同情でも無理やりでも公久さんが傍にいれば。
公久さんさえ、俺の傍にいてくれたら。
だから、俺いい子にしていたよ…」
「なに…」
「なんでもいう事きくいい子にしてた…公久さんが好きだから。公久さんが大好きだったから。
公久さんと離れたくなかったから
だから溟のいうことだって信じてなかった…」
痛々しい、樹の口調。
いい子にしていた?違う、樹はもともといい子で…
本当に…いい子で…。
「樹、」
「公久さんに、捨てられたく、なかったから…。
捨てられたく…なかった…」
俯き、小さく震える樹。
泣き出しそうな、その表情。
こんな表情をさせているのは…私…
「樹…」
捨てられたくなかった?
でも進藤君は。
私を思ってくれていた?樹は変わらず私を思っていた…?
尋ねようと口を開く。
しかし、さっと顔をあげた樹は…先ほどまでの泣きそうな顔から一転、ぞっとするほどの笑みを浮かべていた。
何かに捕らわれたような…そんな、表情。
「でも、公久さんは俺を捨てるっていうんだね…。誰か別のやつと一緒になるんだね…」
「なに…」
「許さない…」
「いつ…」
「許せるわけ…ない…」
「いつ…んっぅ…」
樹は荒々しく、私の口にキスをする。
逃げようとしても、樹がしっかりと私の後頭部に手を回しているため、それは叶わない。
深く深く、舌まで絡むほどの、キス。
口内を荒らしていく、舌。
それはまるで、全てを壊そうとするかのようなキスだった。
「んっんっ…んー」
―カリッ。
下唇を、思いっきり噛まれた。血がにじむ。
痛い…。
樹は、唇を離すと、私の唇をゆっくりとなぞり…、ふふ、と口角をあげる。
誰だ…これは…。
こんなの…樹じゃない。
こんな樹知らない。
怯えた私が樹の瞳に映る。
咄嗟に逃げる私を、樹は無理やりベッドへ引きずりこむ。
「やめ…樹…」
「俺から逃げる事は許さないよ…。公久さん…」
「樹…」
「馬鹿だなぁ…、なんでもっと早く気づかなかったんだろう…。
捨てられるくらいなら、俺が縛れば良かったんだ。
捨てられないように。
公久さんが他の誰もみないように」
「樹…」
「俺って、馬鹿だなぁ…。はは…
でもね、公久さん、もう俺間違えないよ」
樹はそういって、私の首筋に舌を這わせる。
ゾワリ…ゾワリ。
樹から与えられる感覚に鳥肌が立つ。
なにを…されるんだ…
「樹…」
助けを求めるように見上げれば
「もう逃がさない…」
そういって、樹は黒く笑った。
1
あなたにおすすめの小説
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
ヤンキーDKの献身
ナムラケイ
BL
スパダリ高校生×こじらせ公務員のBLです。
ケンカ上等、金髪ヤンキー高校生の三沢空乃は、築51年のオンボロアパートで一人暮らしを始めることに。隣人の近間行人は、お堅い公務員かと思いきや、夜な夜な違う男と寝ているビッチ系ネコで…。
性描写があるものには、タイトルに★をつけています。
行人の兄が主人公の「戦闘機乗りの劣情」(完結済み)も掲載しています。
【完結】取り柄は顔が良い事だけです
pino
BL
昔から顔だけは良い夏川伊吹は、高級デートクラブでバイトをするフリーター。25歳で美しい顔だけを頼りに様々な女性と仕事でデートを繰り返して何とか生計を立てている伊吹はたまに同性からもデートを申し込まれていた。お小遣い欲しさにいつも年上だけを相手にしていたけど、たまには若い子と触れ合って、ターゲット層を広げようと20歳の大学生とデートをする事に。
そこで出会った男に気に入られ、高額なプレゼントをされていい気になる伊吹だったが、相手は年下だしまだ学生だしと罪悪感を抱く。
そんな中もう一人の20歳の大学生の男からもデートを申し込まれ、更に同業でただの同僚だと思っていた23歳の男からも言い寄られて?
ノンケの伊吹と伊吹を落とそうと奮闘する三人の若者が巻き起こすラブコメディ!
BLです。
性的表現有り。
伊吹視点のお話になります。
題名に※が付いてるお話は他の登場人物の視点になります。
表紙は伊吹です。
下っ端公務員の俺は派遣のαに恋してる【完結済】
tii
BL
市役所勤めの野々宮は、どこにでもいる平凡なβ。
仕事は無難、恋愛は停滞、毎夜の癒しはゲームとストゼロだけ。
そんな日々に現れたのは、派遣職員として配属された青年――朝比奈。
背が高く、音大卒で、いっけん冷たそうに見えるが、
話せば驚くほど穏やかで優しい。
ただひとつ、彼は自己紹介のときに言った。
「僕、αなんです。迷惑をかけるかもしれませんが……」
軽く流されたその言葉が、
野々宮の中でじわりと残り続ける。
残業続きの夜、偶然居酒屋でふたりきりになり――
その指先が触れた瞬間、世界が音を立てて軋んだ。
「……野々宮さんって、本当にβなんですか?」
揺らぎ始めた日常、
“立場”と“本能”の境界が、静かに崩れていく。
☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。
【第13回BL小説大賞】にエントリーさせて頂きました!
まこxゆず の応援 ぜひよろしくお願いします!
☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。✩☪︎⋆˚。
イケメンモデルと新人マネージャーが結ばれるまでの話
タタミ
BL
新坂真澄…27歳。トップモデル。端正な顔立ちと抜群のスタイルでブレイク中。瀬戸のことが好きだが、隠している。
瀬戸幸人…24歳。マネージャー。最近新坂の担当になった社会人2年目。新坂に仲良くしてもらって懐いているが、好意には気付いていない。
笹川尚也…27歳。チーフマネージャー。新坂とは学生時代からの友人関係。新坂のことは大抵なんでも分かる。
【完結】エデンの住処
社菘
BL
親の再婚で義兄弟になった弟と、ある日二人で過ちを犯した。
それ以来逃げるように実家を出た椿由利は実家や弟との接触を避けて8年が経ち、モデルとして自立した道を進んでいた。
ある雑誌の専属モデルに抜擢された由利は今をときめく若手の売れっ子カメラマン・YURIと出会い、最悪な過去が蘇る。
『彼』と出会ったことで由利の楽園は脅かされ、地獄へと変わると思ったのだが……。
「兄さん、僕のオメガになって」
由利とYURI、義兄と義弟。
重すぎる義弟の愛に振り回される由利の運命の行く末は――
執着系義弟α×不憫系義兄α
義弟の愛は、楽園にも似た俺の住処になるのだろうか?
◎表紙は装丁cafe様より︎︎𓂃⟡.·
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
僕たち、結婚することになりました
リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった!
後輩はモテモテな25歳。
俺は37歳。
笑えるBL。ラブコメディ💛
fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる