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無意味な尋問 圧倒的な実力差
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俺と琴音はカリドさんの案内で、地下通路を進んでいた。基本的には元々あったものを流用しているみたいだが、新たに掘られた穴もあった。
「この扉の向こうから熱気みたいなのが来てるんだが…」
「この地下は、よく温泉が湧き出て来るんだ。そのまま埋め立てるのも良く無いから、浴場として整備している」
天然の温泉か…ひょっとしたら公衆浴場よりも、いい風呂かも知れない。ひと段落ついたら、ここの風呂で汗を流すのも良いだろう。
「尋問に使っている部屋はこの奥にある。分かりにくい道ですまない」
俺は何も聞かなかったが、この構造は対侵入者も意識しているのだろう。曲がりくねった道を用意する事で、敵の侵入を少しでも遅らせるのだ。
尋問室は複数あるが、どれもかなり奥の方にあった。通路の突き当たりの扉を開くと、その部屋の中に俺をこの世界に放り出した元凶がいた。
「レイジ達も呼んだんだ」
「俺もお前に聞きたい事が山ほどある」
涼子には、俺がこの世界に来なくちゃいけなかった理由を聞きたかった。もし大した理由が無かったら、許せないかも知れない。
「いい加減ご飯持ってきてよ…」
涼子は重要な情報は殆ど話さず、自分の好きな食べ物ばかりを俺達に教えて、それを持って来いと言ってきた。苛立っていた俺は、周りが聞かなかったある事をはっきり聞く事にした。
「お前は俺達の敵か、味方か?お前はどういうつもりなんだ」
俺の問いには、カリドさんやシローネさんも驚いていた。涼子の正体よりも先に、立場をはっきりさせたかったのだ。
「願いは異なっても転移者同士、協力し合うのも良いと思うんだが…それを拒む理由はなんだ」
次に涼子に対して問いかけたのは、カリドさんだった。カリドさんやシローネさんと涼子、お互いに敵対するメリットは無い筈だ。
「じゃあなんで拘束されてるの…」
「それは、あなたが私達の要請を無視し続けているからでしょ」
…しかし、王都で話した方が都合が良いと言うのはどういう事だったのだろうか。少なくとも、シローネさん達を涼子の味方と見るのは無理がある。
「私をこの世界に連れて来たのは何で」
「願いを叶える為の、味方が必要なんだよ」
「それなら俺達に頼めばいいだろ。何で関係ないコトネを巻き込んだ」
俺や琴音をこの世界に無理やり連れて来てまで、叶えたい願いは何なのだろうか。他者を巻き込んででも叶えたい願いの内容が、流石に気になっていた。
「私が願いを叶えた結果、あなたの願いが叶わなくなったとしても?」
「何だと…?!」
「涼子、お前の願いはどの様なものなのだ」
…どうやら涼子は随分と過激な願いを持っているみたいだ。人類滅亡でも望めば、確かにカリドさん達の願いも叶わなくなる。
「私の願いが叶えば世界の在り方は大きく変わる。今までと同じ様な権力を持とうとしても何の意味も無い」
「…それはご大層な願いね」
(世界の在り方を変える…涼子は中二病か何かなのか?)
彼女が何を考えているのかさっぱりだが、どんな願いでも叶えられるのだろうか。だとしたら悪人の願いが叶うと、俺達の世界が大変な事になる。
「家族にいい暮らしをさせてやりたいだの、権力を得たいだの…私からすれば余程小さな願いに見える」
「じゃあ何だ。立派な志さえあれば、どんなテロリズムも許されると言うのか」
カリドさんは涼子の言い分に、かなり苛立っていた。核心を避ける涼子に対する尋問は、無意味な気すらして来た。
「お前は、俺達の世界の社会を…俺の住む国を、滅ぼすつもりなんだな⁉︎」
「まぁ、そういう事にもなるかもね」
次の瞬間、カリドさんの周りの空気が震え始めた様だった。カリドさんは異能を発動して、臨戦態勢に入ったのだ。
「大方、真空を操作する攻撃系の異能といったところでしょ」
「大体合っている。お前の能力は歪を開くという極めて珍しい異能だが、戦闘には使えない…そうだな」
カリドさんは自分の方が優位に立っていると思っている様だ。しかし、相手は強力な魔法も扱える涼子なので、油断はあまりにも危険だ。
「異能に頼り切りのあんたが、私に勝てると思っているの?」
「ッ…!下がれカリド!」
カリドさんの首の周りに氷の刃が生成され、喉元に刃が突きつけられた。異能で涼子を攻撃しようとすれば、その瞬間に首が切り裂かれるだろう。
「…意外と利口だね」
涼子は魔法で生成した氷の刃を、個体から気体に戻した。カリドさんの真空を操る異能も、解除したようだ。
「あんたの魔法がいくら強力でも、本当に3対1で勝てると思うの?」
琴音はまだまだ強気で、シローネさんも涼子と戦う覚悟はできている様子だった。異能によるものか、シローネの周囲が蜃気楼の様に見え始めた。
「今度は補助系の異能か…カリドとシローネは何年こっちにいるの?」
「…私もカリドも、1年くらいだが」
「それだけいて、魔法も習得してないのね。それじゃ私には勝てないよ」
「なんだと…お前は何年いるんだ」
余裕そうな涼子は呆れたような態度を取り始めた。明らかに油断しているが、それでも俺達は動けなかった。
「私達の世界とこの世界の時間の流れが違うのは分かる?」
「同じじゃないのか…?」
「こっちの1年は向こうの1ヶ月…基礎的な知識も無いんだね」
「くっ…琴音も下がれ」
異能を解除したシローネは戦闘態勢を解いていた。この場にいる人間の中で涼子が一番強いのは、誰が見ても明らかだった。
「じゃあこれからは私がリーダーをやるべきだね」
「っ…」
シローネさんは分かりやすく舌打ちをしていて、琴音も気に入らない様子だった。俺だって中二病全開の願いに巻き込まれたのだから、こんな奴に従うのは御免だった。
「無理やり連れて来られて、あんたの言う通りにはなりたく無い!」
「落ち着くんだ琴音!」
琴音は戦闘態勢を解く事なく、涼子に対していつでも攻撃できる状態を維持していた。俺は涼子に対してはかなりムカついていたが、本当に彼女と完全に決別して良いのかは迷っていた。
「このまま戦う事になっても良いの?」
涼子は余裕がありそうな態度を崩す事は無かった。やはり、彼女と敵対する事はまずい事なのだろう。
「私にも味方はいる。貴方達の様な小さなコミュニティとは違う」
その時、尋問室の外の廊下から激しい足音が聞こえて来た。緊急のトラブルでも発生して慌てているのだろうか…
「レイジ、涼子!」
「大丈夫か?!」
尋問室に乱入して来たのは、リリィとジョージさんだった。さらに後ろからやって来たのは…俺は知らない少女だった。
「おー…助けに来てくれたね」
「涼子さん、どうもです」
「何なんだあんた達は…」
突然の乱入にカリドさんは驚きを隠せていなかった。その隙にリリィ達と一緒に来た謎の少女が涼子の拘束を解いていた…
「この扉の向こうから熱気みたいなのが来てるんだが…」
「この地下は、よく温泉が湧き出て来るんだ。そのまま埋め立てるのも良く無いから、浴場として整備している」
天然の温泉か…ひょっとしたら公衆浴場よりも、いい風呂かも知れない。ひと段落ついたら、ここの風呂で汗を流すのも良いだろう。
「尋問に使っている部屋はこの奥にある。分かりにくい道ですまない」
俺は何も聞かなかったが、この構造は対侵入者も意識しているのだろう。曲がりくねった道を用意する事で、敵の侵入を少しでも遅らせるのだ。
尋問室は複数あるが、どれもかなり奥の方にあった。通路の突き当たりの扉を開くと、その部屋の中に俺をこの世界に放り出した元凶がいた。
「レイジ達も呼んだんだ」
「俺もお前に聞きたい事が山ほどある」
涼子には、俺がこの世界に来なくちゃいけなかった理由を聞きたかった。もし大した理由が無かったら、許せないかも知れない。
「いい加減ご飯持ってきてよ…」
涼子は重要な情報は殆ど話さず、自分の好きな食べ物ばかりを俺達に教えて、それを持って来いと言ってきた。苛立っていた俺は、周りが聞かなかったある事をはっきり聞く事にした。
「お前は俺達の敵か、味方か?お前はどういうつもりなんだ」
俺の問いには、カリドさんやシローネさんも驚いていた。涼子の正体よりも先に、立場をはっきりさせたかったのだ。
「願いは異なっても転移者同士、協力し合うのも良いと思うんだが…それを拒む理由はなんだ」
次に涼子に対して問いかけたのは、カリドさんだった。カリドさんやシローネさんと涼子、お互いに敵対するメリットは無い筈だ。
「じゃあなんで拘束されてるの…」
「それは、あなたが私達の要請を無視し続けているからでしょ」
…しかし、王都で話した方が都合が良いと言うのはどういう事だったのだろうか。少なくとも、シローネさん達を涼子の味方と見るのは無理がある。
「私をこの世界に連れて来たのは何で」
「願いを叶える為の、味方が必要なんだよ」
「それなら俺達に頼めばいいだろ。何で関係ないコトネを巻き込んだ」
俺や琴音をこの世界に無理やり連れて来てまで、叶えたい願いは何なのだろうか。他者を巻き込んででも叶えたい願いの内容が、流石に気になっていた。
「私が願いを叶えた結果、あなたの願いが叶わなくなったとしても?」
「何だと…?!」
「涼子、お前の願いはどの様なものなのだ」
…どうやら涼子は随分と過激な願いを持っているみたいだ。人類滅亡でも望めば、確かにカリドさん達の願いも叶わなくなる。
「私の願いが叶えば世界の在り方は大きく変わる。今までと同じ様な権力を持とうとしても何の意味も無い」
「…それはご大層な願いね」
(世界の在り方を変える…涼子は中二病か何かなのか?)
彼女が何を考えているのかさっぱりだが、どんな願いでも叶えられるのだろうか。だとしたら悪人の願いが叶うと、俺達の世界が大変な事になる。
「家族にいい暮らしをさせてやりたいだの、権力を得たいだの…私からすれば余程小さな願いに見える」
「じゃあ何だ。立派な志さえあれば、どんなテロリズムも許されると言うのか」
カリドさんは涼子の言い分に、かなり苛立っていた。核心を避ける涼子に対する尋問は、無意味な気すらして来た。
「お前は、俺達の世界の社会を…俺の住む国を、滅ぼすつもりなんだな⁉︎」
「まぁ、そういう事にもなるかもね」
次の瞬間、カリドさんの周りの空気が震え始めた様だった。カリドさんは異能を発動して、臨戦態勢に入ったのだ。
「大方、真空を操作する攻撃系の異能といったところでしょ」
「大体合っている。お前の能力は歪を開くという極めて珍しい異能だが、戦闘には使えない…そうだな」
カリドさんは自分の方が優位に立っていると思っている様だ。しかし、相手は強力な魔法も扱える涼子なので、油断はあまりにも危険だ。
「異能に頼り切りのあんたが、私に勝てると思っているの?」
「ッ…!下がれカリド!」
カリドさんの首の周りに氷の刃が生成され、喉元に刃が突きつけられた。異能で涼子を攻撃しようとすれば、その瞬間に首が切り裂かれるだろう。
「…意外と利口だね」
涼子は魔法で生成した氷の刃を、個体から気体に戻した。カリドさんの真空を操る異能も、解除したようだ。
「あんたの魔法がいくら強力でも、本当に3対1で勝てると思うの?」
琴音はまだまだ強気で、シローネさんも涼子と戦う覚悟はできている様子だった。異能によるものか、シローネの周囲が蜃気楼の様に見え始めた。
「今度は補助系の異能か…カリドとシローネは何年こっちにいるの?」
「…私もカリドも、1年くらいだが」
「それだけいて、魔法も習得してないのね。それじゃ私には勝てないよ」
「なんだと…お前は何年いるんだ」
余裕そうな涼子は呆れたような態度を取り始めた。明らかに油断しているが、それでも俺達は動けなかった。
「私達の世界とこの世界の時間の流れが違うのは分かる?」
「同じじゃないのか…?」
「こっちの1年は向こうの1ヶ月…基礎的な知識も無いんだね」
「くっ…琴音も下がれ」
異能を解除したシローネは戦闘態勢を解いていた。この場にいる人間の中で涼子が一番強いのは、誰が見ても明らかだった。
「じゃあこれからは私がリーダーをやるべきだね」
「っ…」
シローネさんは分かりやすく舌打ちをしていて、琴音も気に入らない様子だった。俺だって中二病全開の願いに巻き込まれたのだから、こんな奴に従うのは御免だった。
「無理やり連れて来られて、あんたの言う通りにはなりたく無い!」
「落ち着くんだ琴音!」
琴音は戦闘態勢を解く事なく、涼子に対していつでも攻撃できる状態を維持していた。俺は涼子に対してはかなりムカついていたが、本当に彼女と完全に決別して良いのかは迷っていた。
「このまま戦う事になっても良いの?」
涼子は余裕がありそうな態度を崩す事は無かった。やはり、彼女と敵対する事はまずい事なのだろう。
「私にも味方はいる。貴方達の様な小さなコミュニティとは違う」
その時、尋問室の外の廊下から激しい足音が聞こえて来た。緊急のトラブルでも発生して慌てているのだろうか…
「レイジ、涼子!」
「大丈夫か?!」
尋問室に乱入して来たのは、リリィとジョージさんだった。さらに後ろからやって来たのは…俺は知らない少女だった。
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