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トリタニア湖から戻り、少しの間だけ、お互いに妙な空気感になってしまっていた。
そりゃそうだよな、思い出しただけでも顔が熱くなる。
我ながら、何て大胆なことをしちゃったんだか……。
「じゃ、じゃあ、行ってくるね」
「はい、晩ご飯作って待ってますね」
「ありがと、楽しみにしてる」
僕は軽く手を挙げ、手綱を引いてピウスに合図を送った。
『ブルル……』
ゆっくりと荷馬車が動きはじめ、すぐに手を振るマイカが小さくなった。
*
オルディネの町へ荷馬車を走らせる。
向かい風に目を細めながら、僕はマントを体に引き寄せた。
つい先日まで心地よかった風も、心なしか棘ばんできたようだ。
冬はもう、すぐそこまで来ていた。
「なぁ、シチリ……お前、よっぽど良いことがあったんだろ?」
僕を見たモーレスさんが、カウンターで頬杖を付きながらニヤニヤしている。
「え⁉ そ、そんなことは……」
顔に出ていたのだろうか、いや、普通にしていたと思うんだけど……。
「くっくっく……本当にわかりやすい奴だな。女か?」
「ちっ……違いますっ!」
慌てて否定しようとすると、アンナさんが奥から顔を出した。
「シチリ、いいから、さっさと連れておいで! どんな娘か確認しないと心配で仕方ないよ……まったく」
「そんな……」
籠を抱えたアンナさんがカウンターに出て来た。
「いいかい?」と、投げるように籠を置き、
「あんたはもう一人前のつもりだろうけど、私からすればまだまだ子供なんだ。それに、変な女に騙された日には、オネットやローゼリアに何を言われるかわかったもんじゃないからねぇ」と、人差し指で僕の胸元をトントンと突きながら冗談っぽく言った。
「は、はあ……」
「ま、そういうことだ。シチリ、観念して連れて来い。一緒に飯でも食おう」
「……わかりました」
店を出て、大きくため息をついた。
「はぁ、そうだよなぁ……」
僕は空を仰ぎ見た。
いつまでもマイカを閉じ込めておくわけにもいかない。
少しずつ町にも慣れる必要があるし、僕以外の人とも面識があった方がいいのかも。
でも、本当に大丈夫なんだろうか……あの銀髪じゃあ目立って仕方が無いもんなぁ。
荷物を馬車の荷台に積んでいると、小さな男の子が駆け寄って来た。
「ねぇ、お兄ちゃん、シチリってひと?」
「え? そうだけど……」
「マーカスって人がステラママの店に来いって言ってたよ」
「マーカスさんが?」
「ぼく、言ったからね、じゃあバイバイ!」
「あっ! ちょっ……」
少年は振り返りもせず、そのまま町の中へ駆けていった。
ステラママの店を覗くと、いつものテラス席にマーカスさんの姿があった。
僕の顔を見るなり、マーカスさんが笑顔で手を挙げる。
「よぉ!」
「……どうも」
「こっちこっち! まぁ、座れよ」
「あ、はい……」
僕は向かいの席に座り、マーカスさんの言葉を待った。
酒をグイッとあおった後、
「いやぁ~探してたんだぜ、シチリよぉ」と身を乗り出した。
「ど、どうかしましたか……?」
「ハハッ、そんなに怖がるなよ? 誰も取って食いやしねぇって」
飄々として掴み所のない人だ。
一見、優しそうにも見えるけど、決して油断してはいけない気もする。
「あの、何か僕に御用でも?」
「ん? 何だ、やけに急ぐじゃねぇか。用事でもあるのか?」
「あ、いえ……そういうわけでは」
「まあまあ、そう身構えるなよ、悪い話じゃねぇんだ。ほら、この前……お前にもらった薬な、あれ、正式に注文してぇのよ」
「本当ですか⁉」
思わず身を乗り出してしまった。
「ああ、嘘なんて言わねぇさ。それより、まとまった数が必要になると思うんだが、大丈夫か?」
「数にもよりますけど……」
そう答えると、マーカスさんは片手を広げて見せた。
「ああ、5個ですか。それでしたら問題無いですよ」
「くくく……違ぇよ。わざわざ、そんなしみったれた話を持ってくると思うか?」
「え……ご、50⁉ ですか……?」
いくら材料に困ってないとはいえ、急に纏まった数を作るとなると厳しいかも知れない。
50でも間に合うかどうか……。
「はっはっは! だよなぁ、それが普通だ。だがな、シチリ……」
マーカスさんが酒をグラスに注ぎながら、片眉を上げて言った。
「――500だ」
「ご、500⁉ い、いや、無理ですよ、そんな数!」
「……ん、そうかぁ。そんなに手間なのか?」
「て、手間はいいとしても、冬も近いですから……まず、材料が揃わないです」
「そうか……そりゃまいったな」
頭の後ろで両手を組み、マーカスさんは椅子の背に凭れながら空を見上げた。
「かなり太い客なんだが……。おっ、そうだ、分割ならどうだ?」
前のめりになり、僕に顔を近づけてくる。
「それでしたら……来年の夏が終わるまでには、なんとか用意できますけど……」
「よし! 決まりだ!」
マーカスさんは、パシンッと膝を叩いた。
「じゃあ、シチリ、次の夏市までに500用意してくれ。そうだな……出来た物から100ずつ納めてくれればいい。金は100の半分を前金で払う、残りはモノと引き換えに次の前金と合わせて渡す。いいな?」
早口で説明を終えてフフンと鼻で笑った後、マーカスさんは僕に向かって巾着袋を投げた。
「――ほれ、前金だ」
「わわっ⁉」
僕は慌てて袋を受け止めた。
「俺は客と話しつけてくるからよ――んじゃ、頼んだぜ~」
マーカスさんは背中を向け、ひらひらと手を振りながら去って行く。
「え、ちょっ……」
呼び止めようとするが、既にマーカスさんはいない。
駄目だ、こうなったらやるしかない――。
僕は頭の中で必要な薬草と、その栽培スケジュール組み立てる。
500となると、今の農園の規模じゃ足りないだろうな。
冬のうちにもう少し畑を拡げておくか……。
――まずは100を用意することを考えよう。
手の中にある、ずっしりとした巾着袋の重みを感じながら、僕は覚悟を決めた。
「おやおや、マーカスと何かお仕事?」
声を掛けてきたのはステラママだった。
「あ、はい、そうなんです。かなり大きな依頼で……」
「まぁ! それはおめでとう。うふふ、人様から必要とされるのは良いことだわねぇ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、ぱぁーっとお祝いしないとね。まってて、今とっておきのワインを持ってくるから」
ステラママはにっこりと微笑んで、弾むように店に戻って行った。
「あ……」
僕は伸ばしかけた手を戻した。
早くマイカに報告したかったんだけど……まぁ、仕方ないか。
そうだ、ワインをお土産にして一緒にお祝いしようかな。
「ふふ……」
僕はステラママを待ちながら、テラス席でニヤニヤと頬を緩ませた。
*
ステラママの店からの帰り道で、お土産のワイン用につまみを買うことにした。
普段、立ち寄ったことのない店だったが、勇気を出して入ってみた。
干し肉や燻製など、保存の利く食材が取りそろえてある。
僕は美味しそうな鶏肉と、何種類かのキノコ、冬に向けて保存用の燻製肉を買うことにした。
店主にお金を払うと、
「ほら、おまけでチーズも付けとくからよ」と、言ってくれた。
「いいんですか⁉ ありがとうございます!」
「なぁに、いいってことよ。オネットには随分世話になってたからな……ま、遠慮せず、いつでも来な」
「父が……」
「ん? 覚えてねぇか? まぁ、小さかったもんなぁ……お前さん、オネットと良くウチに来てたんだぞ」
「ほ、本当ですか⁉」
「ああ、いっつもオネットの後ろに隠れてたけどな」
そう言って、店主は豪快に笑った。
僕は耳が熱くなるのを感じながら、
「そ、そうだったんですね、お恥ずかしい……」と頭を掻いた。
「はは、まぁ、立派になってて安心したよ」
「……あ、ありがとうございます」
「そうだ、オネットにいつも胃薬を頼んでたんだが……、お前さんに頼んでもいいか?」
「も、もちろんですっ! あ……じゃあ、また寄った時にお持ちしますね」
「ああ、待ってるぜ」
店主に頭を下げ、僕は馬車へ戻った。
「さて……ピウス、帰ろうか」
『ブルルッ』
手綱を引きながら、さっきの店主の言葉を思い出した。
まだ、父さんが見守ってくれているんだな……。
そう考えると、胸にぽっと灯りがともったような気がした。
そりゃそうだよな、思い出しただけでも顔が熱くなる。
我ながら、何て大胆なことをしちゃったんだか……。
「じゃ、じゃあ、行ってくるね」
「はい、晩ご飯作って待ってますね」
「ありがと、楽しみにしてる」
僕は軽く手を挙げ、手綱を引いてピウスに合図を送った。
『ブルル……』
ゆっくりと荷馬車が動きはじめ、すぐに手を振るマイカが小さくなった。
*
オルディネの町へ荷馬車を走らせる。
向かい風に目を細めながら、僕はマントを体に引き寄せた。
つい先日まで心地よかった風も、心なしか棘ばんできたようだ。
冬はもう、すぐそこまで来ていた。
「なぁ、シチリ……お前、よっぽど良いことがあったんだろ?」
僕を見たモーレスさんが、カウンターで頬杖を付きながらニヤニヤしている。
「え⁉ そ、そんなことは……」
顔に出ていたのだろうか、いや、普通にしていたと思うんだけど……。
「くっくっく……本当にわかりやすい奴だな。女か?」
「ちっ……違いますっ!」
慌てて否定しようとすると、アンナさんが奥から顔を出した。
「シチリ、いいから、さっさと連れておいで! どんな娘か確認しないと心配で仕方ないよ……まったく」
「そんな……」
籠を抱えたアンナさんがカウンターに出て来た。
「いいかい?」と、投げるように籠を置き、
「あんたはもう一人前のつもりだろうけど、私からすればまだまだ子供なんだ。それに、変な女に騙された日には、オネットやローゼリアに何を言われるかわかったもんじゃないからねぇ」と、人差し指で僕の胸元をトントンと突きながら冗談っぽく言った。
「は、はあ……」
「ま、そういうことだ。シチリ、観念して連れて来い。一緒に飯でも食おう」
「……わかりました」
店を出て、大きくため息をついた。
「はぁ、そうだよなぁ……」
僕は空を仰ぎ見た。
いつまでもマイカを閉じ込めておくわけにもいかない。
少しずつ町にも慣れる必要があるし、僕以外の人とも面識があった方がいいのかも。
でも、本当に大丈夫なんだろうか……あの銀髪じゃあ目立って仕方が無いもんなぁ。
荷物を馬車の荷台に積んでいると、小さな男の子が駆け寄って来た。
「ねぇ、お兄ちゃん、シチリってひと?」
「え? そうだけど……」
「マーカスって人がステラママの店に来いって言ってたよ」
「マーカスさんが?」
「ぼく、言ったからね、じゃあバイバイ!」
「あっ! ちょっ……」
少年は振り返りもせず、そのまま町の中へ駆けていった。
ステラママの店を覗くと、いつものテラス席にマーカスさんの姿があった。
僕の顔を見るなり、マーカスさんが笑顔で手を挙げる。
「よぉ!」
「……どうも」
「こっちこっち! まぁ、座れよ」
「あ、はい……」
僕は向かいの席に座り、マーカスさんの言葉を待った。
酒をグイッとあおった後、
「いやぁ~探してたんだぜ、シチリよぉ」と身を乗り出した。
「ど、どうかしましたか……?」
「ハハッ、そんなに怖がるなよ? 誰も取って食いやしねぇって」
飄々として掴み所のない人だ。
一見、優しそうにも見えるけど、決して油断してはいけない気もする。
「あの、何か僕に御用でも?」
「ん? 何だ、やけに急ぐじゃねぇか。用事でもあるのか?」
「あ、いえ……そういうわけでは」
「まあまあ、そう身構えるなよ、悪い話じゃねぇんだ。ほら、この前……お前にもらった薬な、あれ、正式に注文してぇのよ」
「本当ですか⁉」
思わず身を乗り出してしまった。
「ああ、嘘なんて言わねぇさ。それより、まとまった数が必要になると思うんだが、大丈夫か?」
「数にもよりますけど……」
そう答えると、マーカスさんは片手を広げて見せた。
「ああ、5個ですか。それでしたら問題無いですよ」
「くくく……違ぇよ。わざわざ、そんなしみったれた話を持ってくると思うか?」
「え……ご、50⁉ ですか……?」
いくら材料に困ってないとはいえ、急に纏まった数を作るとなると厳しいかも知れない。
50でも間に合うかどうか……。
「はっはっは! だよなぁ、それが普通だ。だがな、シチリ……」
マーカスさんが酒をグラスに注ぎながら、片眉を上げて言った。
「――500だ」
「ご、500⁉ い、いや、無理ですよ、そんな数!」
「……ん、そうかぁ。そんなに手間なのか?」
「て、手間はいいとしても、冬も近いですから……まず、材料が揃わないです」
「そうか……そりゃまいったな」
頭の後ろで両手を組み、マーカスさんは椅子の背に凭れながら空を見上げた。
「かなり太い客なんだが……。おっ、そうだ、分割ならどうだ?」
前のめりになり、僕に顔を近づけてくる。
「それでしたら……来年の夏が終わるまでには、なんとか用意できますけど……」
「よし! 決まりだ!」
マーカスさんは、パシンッと膝を叩いた。
「じゃあ、シチリ、次の夏市までに500用意してくれ。そうだな……出来た物から100ずつ納めてくれればいい。金は100の半分を前金で払う、残りはモノと引き換えに次の前金と合わせて渡す。いいな?」
早口で説明を終えてフフンと鼻で笑った後、マーカスさんは僕に向かって巾着袋を投げた。
「――ほれ、前金だ」
「わわっ⁉」
僕は慌てて袋を受け止めた。
「俺は客と話しつけてくるからよ――んじゃ、頼んだぜ~」
マーカスさんは背中を向け、ひらひらと手を振りながら去って行く。
「え、ちょっ……」
呼び止めようとするが、既にマーカスさんはいない。
駄目だ、こうなったらやるしかない――。
僕は頭の中で必要な薬草と、その栽培スケジュール組み立てる。
500となると、今の農園の規模じゃ足りないだろうな。
冬のうちにもう少し畑を拡げておくか……。
――まずは100を用意することを考えよう。
手の中にある、ずっしりとした巾着袋の重みを感じながら、僕は覚悟を決めた。
「おやおや、マーカスと何かお仕事?」
声を掛けてきたのはステラママだった。
「あ、はい、そうなんです。かなり大きな依頼で……」
「まぁ! それはおめでとう。うふふ、人様から必要とされるのは良いことだわねぇ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、ぱぁーっとお祝いしないとね。まってて、今とっておきのワインを持ってくるから」
ステラママはにっこりと微笑んで、弾むように店に戻って行った。
「あ……」
僕は伸ばしかけた手を戻した。
早くマイカに報告したかったんだけど……まぁ、仕方ないか。
そうだ、ワインをお土産にして一緒にお祝いしようかな。
「ふふ……」
僕はステラママを待ちながら、テラス席でニヤニヤと頬を緩ませた。
*
ステラママの店からの帰り道で、お土産のワイン用につまみを買うことにした。
普段、立ち寄ったことのない店だったが、勇気を出して入ってみた。
干し肉や燻製など、保存の利く食材が取りそろえてある。
僕は美味しそうな鶏肉と、何種類かのキノコ、冬に向けて保存用の燻製肉を買うことにした。
店主にお金を払うと、
「ほら、おまけでチーズも付けとくからよ」と、言ってくれた。
「いいんですか⁉ ありがとうございます!」
「なぁに、いいってことよ。オネットには随分世話になってたからな……ま、遠慮せず、いつでも来な」
「父が……」
「ん? 覚えてねぇか? まぁ、小さかったもんなぁ……お前さん、オネットと良くウチに来てたんだぞ」
「ほ、本当ですか⁉」
「ああ、いっつもオネットの後ろに隠れてたけどな」
そう言って、店主は豪快に笑った。
僕は耳が熱くなるのを感じながら、
「そ、そうだったんですね、お恥ずかしい……」と頭を掻いた。
「はは、まぁ、立派になってて安心したよ」
「……あ、ありがとうございます」
「そうだ、オネットにいつも胃薬を頼んでたんだが……、お前さんに頼んでもいいか?」
「も、もちろんですっ! あ……じゃあ、また寄った時にお持ちしますね」
「ああ、待ってるぜ」
店主に頭を下げ、僕は馬車へ戻った。
「さて……ピウス、帰ろうか」
『ブルルッ』
手綱を引きながら、さっきの店主の言葉を思い出した。
まだ、父さんが見守ってくれているんだな……。
そう考えると、胸にぽっと灯りがともったような気がした。
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