異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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 ここは、翡翠海岸の丘です。

 わたしは天幕などを収納しました。マオはスリングの中です。

 私たちは翡翠の採取を終えて、コテージの前に戻って来ました。
 そしてコテージを収納します。

アンナ「別の海岸に魔法で移動します」

アンナ「転移」


*    *    *


 私たちは松林に転移しました。木々の隙間から海が少し見えます。

真美 「海が見える」

 私たちは林を抜けて、海に向かって歩いています。

真美 「きれい」
友絵 「今度は砂浜」

 ここは、さっきの礫浜と違い、砂浜です。

 ギュ、ギュ、ギュ・・・

友絵 「なにこれ? 音がする」

 二人はその場で、足踏みをします。

 ギュ、ギュ、ギュ・・・

真美 「これ、面白い」
アンナ「これは、鳴き砂と言います」
友絵 「異世界の砂は音がするの?」
アンナ「鳴き砂は地球にもあります。日本にも鳴き砂の海岸はありますよ」
真美 「知らなかった」

 二人は靴を脱いで、砂の感触を楽しんでいます。
 わたしは適当な場所にコテージを出しました。

真美 「きれいな貝殻・・・こっちにも」

真美 「アンナさん、貝殻持ち帰ってもいい?」
アンナ「はい。いいですよ」
友絵 「冷たい・・・海水浴には、まだ早いね」

 初夏なので、海の水はまだ冷たいです。

真美 「アンナさん、写真撮って」
アンナ「はい」

 わたしは二人の写真を撮りました。

 わたしは砂浜に天幕とペットサークルを出しました。
 それから、椅子と小さなテーブルを出しました。

アンナ「おやつにしませんか。」
二人 「はーい。」

 わたしは、テーブルに3人分の飲み物とお菓子を出しました。
 台湾水果茶とマリトッツォです。

台湾水果茶
 冷たい台湾茶に果肉や果汁を入れたものです。
 今回はオレンジとパイナップルを入れて、極太ストローを添えてあります。

マリトッツォ(オリジナル)
 パンの中に入っているのは、さつま芋ペースト、あんこ、イタリアンバタークリームです。
 熊本の郷土料理、『いきなり団子』を参考にしました。
 名前は、『いきなりマリトッツォ』です。

     *

 私たちはクリーン魔法で手をきれいにして、席に着きました。

アンナ「いただきます」
二人 「いただきます」

 ごく、ごく・・・

友絵 「さっぱりしてる。美味しい」
真美 「これ、たしか台湾の・・・果茶?」
アンナ「はい。よくご存知ですね」
真美 「ええ、知ってるけど飲むのは初めて」

友絵 「このお菓子は知ってる。マリトッツォ」
真美 「はい。私たちのお店にも売っています。」
友絵 「でも中身が違うね」
アンナ「食べてみてください」

 ぱくっ。

友絵 「美味しいー」
真美 「美味しい」
友絵 「さつま芋とあんこと・・・」
真美 「このクリームは・・・なに?」
アンナ「クリームは、イタリアンバタークリームです。
    メレンゲとバタークリームを混ぜたものです」

 あんことクリームは、甘さ控えめにしてあります。

友絵 「これ店に出したら、絶対に売れる」
真美 「私もそう思います」
アンナ「ありがとうございます」

 二人は、マリトッツォをおかわりして、2個ずつ食べました。
 気に入ったようで、よかったです。

     *

私たち「ごちそうさまでした」

 そろそろミルクの時間です。
 わたしはマオにミルクをあげます。

     *

 マオのミルクが終わりました。

アンナ「海に入りましょう」



 私たちは海に入ります。
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