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101 新婚旅行2日目です 6
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ここは塩湖の上空です。
私たちは飛行しながら、次の場所に移動します。
遠くの水辺に青い鳥の群れが見えてきました。その場所も塩湖の一部です。
私たちは低空で近づき、離れたところに着地しました。
そして鑑定魔法を使いながら慎重に
近づき、鳥が逃げないところまで接近しました。
朝美 「きれいな鳥ね」
アンナ「わたしは、ブルー・フラミンゴと呼んでいます。
異世界独自の鳥です」
二人は鳥を眺めています。
わたしは望遠レンズに替えて撮影しています。
アンナ「首をS字に曲げている鳥がいますが、
あれはオスで、求愛しているところです」
政樹 「そうなんだ」
ここは南半球で、季節は冬です。いまが求愛のシーズンです。
メスの鳥が求愛に応じました。
わたしはシャッターを押します。
カシャ。
朝美 「ハート」
アンナ「はい。二羽が顔を合わせてハートの形を作ると、
カップル成立です」
政樹 「面白いな」
朝美 「フラミンゴハートね。すてき」
アンナ「二人の写真を撮ります」
わたしは望遠レンズのまま、後ろに下がりました。
そしてフラミンゴハートが出来るのを待ちます。
アンナ「撮ります」
カシャ。
いい写真が撮れました。
二人の後ろには、ハートをを作るフラミンゴが写っています。
撮った写真を二人に見せます。
アンナ「どうですか」
朝美 「すごくいい」
政樹 「よく撮れてるな」
*
アンナ「お茶にしましょう」
わたしはテーブルとイスを出しました。
景色を楽しみたいので、今回天幕は出しません。
お茶と言っても、出すのはテュルク・カフヴェスィと呼ばれるトルコのコーヒーです。
ちなみにこのテュルク・カフヴェスィは数年前ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
テーブルの中央には、砂を熱する魔道具を出しました。
この砂でコーヒーをいれる片手鍋イブリックを熱します。
このイブリックには水、挽いたコーヒー、砂糖を入れます。
コーヒー豆の挽き方は、エスプレッソ用極細挽きよりも細かい粉末です。
ネットではミクロンという単位が使われていました。
当然普通のミルでは挽くことが出来ないので、
専用のコーヒーミル、テュルク・カフヴェ・デーイルメニを使います。
*
イブリックは二つ用意しました。4人分作るためです。
一人分多いのは女神ローラの分です。
沸騰して、コーヒーが泡立ってきました。
実はこの泡が重要で、トルコでは泡立っていないコーヒーを客に出すのは失礼にあたるとされています。
朝美 「いい香り」
わたしは泡立ったコーヒーをデミタスカップに注ぎます。
コーヒーカップとは別に水も用意してあります。
アンナ「トルココーヒーです。濾過していないので、
粉が沈むまで少し待ってください」
朝美 「ソーサーに乗っているのは砂糖?」
アンナ「いいえ。ロクムと言うお菓子です」
ロクムは、片栗粉と砂糖で作ったトルコのお菓子です。
食感はゼリー菓子に似ています。
トルコではコーヒーを注文すると水とロクムが必ず付いてきます。
政樹 「この水は何?」
アンナ「このコーヒーは少し粉っぽいので、
口の中をきれいにする水です」
政樹 「なるほど」
アンナ「もうコーヒーを飲んでもいいですよ。
ただし濾過していないので上澄みだけを飲んでください」
ごく。
政樹 「濃いな。好みだ」
朝美 「砂糖が入っているから、飲みやすい」
政樹 「面白い淹れ方だよな」
アンナ「ドリップコーヒーより、遥かに歴史が古いそうです」
朝美 「このお菓子、コーヒーに合う」
アンナ「コーヒーは、沈んだ粉を残してください。
後でコーヒー占いをします。」
政樹 「コーヒー占い?」
朝美 「面白そう」
*
コーヒーが飲み終りました。
わたしはコーヒー占いの見本を見せます。
アンナ「まずカップにソーサーを乗せます。
次に願い事をしながら、時計回りに三回カップを回します。
そして、ひっくり返します。やってみてください」
二人はわたしと同様に行いました。
このコーヒー占いはファルと呼ばれていて、
トルコではコーヒーを飲み終わった後に、よくするそうです。
カップをひっくり返したとき、コーヒーの粉の状態を何かに見立て、占いをします。
専門の占い師もいるそうですが、大抵は自己流で占うことが多いそうです。
女性に人気があります。
アンナ「政樹さんから見ていきます」
わたしは政樹さんのカップの中を見ました。
アンナ「この線は・・・道ですね」
政樹 「道?」
アンナ「はい。道は前に進む。道が開ける
という縁起のいいシンボルです」
政樹 「おお、いいじゃん」
アンナ「次は朝美さんです」
わたしは朝美さんのカップを見ました。
アンナ「これは・・・花ですね。幸福になるというシンボルです」
朝美 「ベタだけど、よかった」
政樹 「カーバンクルとピンクイルカを見たからな」
朝美 「 ww そうかもね」
朝美 「アンナさんは?」
アンナ「わたしのは気にしなくていいです。」
朝美 「気になる」
わたしはカップの中を見ました。
アンナ「これは・・・魚ですね。金運上昇です」
政樹 「いいじゃん」
朝美 「それもいいよね」
コーヒー占いは楽しかったです。
私たちは飛行しながら、次の場所に移動します。
遠くの水辺に青い鳥の群れが見えてきました。その場所も塩湖の一部です。
私たちは低空で近づき、離れたところに着地しました。
そして鑑定魔法を使いながら慎重に
近づき、鳥が逃げないところまで接近しました。
朝美 「きれいな鳥ね」
アンナ「わたしは、ブルー・フラミンゴと呼んでいます。
異世界独自の鳥です」
二人は鳥を眺めています。
わたしは望遠レンズに替えて撮影しています。
アンナ「首をS字に曲げている鳥がいますが、
あれはオスで、求愛しているところです」
政樹 「そうなんだ」
ここは南半球で、季節は冬です。いまが求愛のシーズンです。
メスの鳥が求愛に応じました。
わたしはシャッターを押します。
カシャ。
朝美 「ハート」
アンナ「はい。二羽が顔を合わせてハートの形を作ると、
カップル成立です」
政樹 「面白いな」
朝美 「フラミンゴハートね。すてき」
アンナ「二人の写真を撮ります」
わたしは望遠レンズのまま、後ろに下がりました。
そしてフラミンゴハートが出来るのを待ちます。
アンナ「撮ります」
カシャ。
いい写真が撮れました。
二人の後ろには、ハートをを作るフラミンゴが写っています。
撮った写真を二人に見せます。
アンナ「どうですか」
朝美 「すごくいい」
政樹 「よく撮れてるな」
*
アンナ「お茶にしましょう」
わたしはテーブルとイスを出しました。
景色を楽しみたいので、今回天幕は出しません。
お茶と言っても、出すのはテュルク・カフヴェスィと呼ばれるトルコのコーヒーです。
ちなみにこのテュルク・カフヴェスィは数年前ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
テーブルの中央には、砂を熱する魔道具を出しました。
この砂でコーヒーをいれる片手鍋イブリックを熱します。
このイブリックには水、挽いたコーヒー、砂糖を入れます。
コーヒー豆の挽き方は、エスプレッソ用極細挽きよりも細かい粉末です。
ネットではミクロンという単位が使われていました。
当然普通のミルでは挽くことが出来ないので、
専用のコーヒーミル、テュルク・カフヴェ・デーイルメニを使います。
*
イブリックは二つ用意しました。4人分作るためです。
一人分多いのは女神ローラの分です。
沸騰して、コーヒーが泡立ってきました。
実はこの泡が重要で、トルコでは泡立っていないコーヒーを客に出すのは失礼にあたるとされています。
朝美 「いい香り」
わたしは泡立ったコーヒーをデミタスカップに注ぎます。
コーヒーカップとは別に水も用意してあります。
アンナ「トルココーヒーです。濾過していないので、
粉が沈むまで少し待ってください」
朝美 「ソーサーに乗っているのは砂糖?」
アンナ「いいえ。ロクムと言うお菓子です」
ロクムは、片栗粉と砂糖で作ったトルコのお菓子です。
食感はゼリー菓子に似ています。
トルコではコーヒーを注文すると水とロクムが必ず付いてきます。
政樹 「この水は何?」
アンナ「このコーヒーは少し粉っぽいので、
口の中をきれいにする水です」
政樹 「なるほど」
アンナ「もうコーヒーを飲んでもいいですよ。
ただし濾過していないので上澄みだけを飲んでください」
ごく。
政樹 「濃いな。好みだ」
朝美 「砂糖が入っているから、飲みやすい」
政樹 「面白い淹れ方だよな」
アンナ「ドリップコーヒーより、遥かに歴史が古いそうです」
朝美 「このお菓子、コーヒーに合う」
アンナ「コーヒーは、沈んだ粉を残してください。
後でコーヒー占いをします。」
政樹 「コーヒー占い?」
朝美 「面白そう」
*
コーヒーが飲み終りました。
わたしはコーヒー占いの見本を見せます。
アンナ「まずカップにソーサーを乗せます。
次に願い事をしながら、時計回りに三回カップを回します。
そして、ひっくり返します。やってみてください」
二人はわたしと同様に行いました。
このコーヒー占いはファルと呼ばれていて、
トルコではコーヒーを飲み終わった後に、よくするそうです。
カップをひっくり返したとき、コーヒーの粉の状態を何かに見立て、占いをします。
専門の占い師もいるそうですが、大抵は自己流で占うことが多いそうです。
女性に人気があります。
アンナ「政樹さんから見ていきます」
わたしは政樹さんのカップの中を見ました。
アンナ「この線は・・・道ですね」
政樹 「道?」
アンナ「はい。道は前に進む。道が開ける
という縁起のいいシンボルです」
政樹 「おお、いいじゃん」
アンナ「次は朝美さんです」
わたしは朝美さんのカップを見ました。
アンナ「これは・・・花ですね。幸福になるというシンボルです」
朝美 「ベタだけど、よかった」
政樹 「カーバンクルとピンクイルカを見たからな」
朝美 「 ww そうかもね」
朝美 「アンナさんは?」
アンナ「わたしのは気にしなくていいです。」
朝美 「気になる」
わたしはカップの中を見ました。
アンナ「これは・・・魚ですね。金運上昇です」
政樹 「いいじゃん」
朝美 「それもいいよね」
コーヒー占いは楽しかったです。
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