異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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118 新婚旅行3日目です 13

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 ここは飛行島、コテージの前です。

 今夜は、星を見ながら外で夕食をします。

アンナ「いただきます」
5人 「いただきます」

 ぱくぱく・・・

 皆さん、美味しいと言いながら食べています。
 フォークで食べたり、はしでたべたりしています。
 ここは異世界なので食べ方は自由です。

 わたしは料理の説明をしました。皆さんは食べながら聞いています。

朝美 「スープの中にハートのパスタが入ってる」
政樹 「ほんとだ」
美波 「これって、イタリアの結婚式に出されるスープ?」
アンナ「いいえ。食材同士がマリアージュしているという意味です。
    調理は簡単なので結婚記念日におすすめです」
聖子 「それいい」

     *

聖子 「エビと鯛、赤飯、どれもお祝いごとに出す料理よね」
美波 「どれも美味しいですよね」
政樹 「やっぱり赤飯はいいな」
朝美 「うん。久しぶりに食べた」

 近年の披露宴では洋食化がすすみ、赤飯を食べることが減っているそうです。

政樹 「赤飯、おかわりある?」
アンナ「はい。ありますよ」

 政樹さんは、赤飯をおかわりしました。

     *

聖子 「このトマト、本当に美味しい」
美波 「これ、ツアーの朝市で食べました」
政樹 「味も見た目も、異世界らしいよな」
朝美 「持ち帰れないのが残念だけど、
    またここに来たら食べたい」

     *

 食べ終わった食器を片付けました。
 あとはクロカンブッシュだけです。

アンナ「皆さん、飲み物どうしますか?
    わたしはデミタスコーヒーを飲みますが」
政樹 「じゃあ、俺も」
朝美 「私も」
聖子 「私も」
美波 「私も」
アンナ「陽子さん、お願いします」

 陽子さんは、コーヒーをいれて、皆さんに配ります。

アンナ「小皿とフォークを用意しました。
    クロカンブッシュは自由に取って食べてください」

朝美 「それにしても流れ星がきれい。ずっと見てられる」
政樹 「流れ星1個か2個で大騒ぎしたのが、バカみたいだな」
美波 「 ww 本当ですね」

     *

 夕食が終わりました。

アンナ「ごちそうさまでした」
5人 「ごちそうさまでした」

アンナ「ところで皆さん、明日はお休みですか?」
政樹 「俺、仕事だよ。はあ」(溜め息)
美波 「私も仕事です」
朝美 「私は1日余分に休みを取ったから平気」
聖子 「私は主婦だから」
美波 「いいな」

政樹 「着替きがえてくるか」
聖子 「ちょっと待って、みんなで写真撮ろうよ」
美波 「いいですね」
アンナ「わかりました」

 わたしはカメラの録画を止めました。

アンナ「集まってください。陽子さんもマオをだっこして、
    一緒に撮りましょう」
陽子 「はい」

 政樹さんと朝美さんは、イスに座り、他の3人が後ろです。

アンナ「何枚か、撮ります」

 カシャ、カシャ、カシャ・・・

     *

政樹 「朝美、着替えに行こう」
朝美 「うん」
アンナ「朝美さん、ちょっと待ってください」

アンナ「コーティング解除」

アンナ「お化粧の上に施したコーティング魔法を解除しました」
朝美 「これ魔法だったの?
    化粧崩れしないから不思議に思ってた」

 政樹さんと朝美さんは着替えに行きました。

美波 「アンナさん、いま撮った写真見せて」
アンナ「はい。いいですよ」

 わたしは美波さんと聖子さんに写真を見せました。

美波 「流れ星と人物、両方共きれいに撮れてる」
聖子 「いい写真ね。すてき」

 わたしは、政樹さんと朝美さんが着替えている間に撮影データをコピーして、美波さんと聖子さんに渡しました。

     *

 朝美さんと政樹さんが着替えて戻ってきました。
 政樹さんは大きな箱を二つ抱えています。

政樹 「衣装は、どうする?」
アンナ「わたしが転移魔法で返却します。そこに降ろしてください」
政樹 「ありがとう。助かるよ」
朝美 「レンタル費用、いくらしたの?」
アンナ「わかりません。朝美さん政樹さんのご両親が、
    レンタルしてくださいました」
政樹 「そうだったのか」
朝美 「帰ったら、お礼言いましょう」
政樹 「うん」

アンナ「それでは帰る準備をしてください」

 皆さんはアイテムボックスから私物を出します。
 わたしは、4人から腕輪型魔道具を受け取りました。

朝美 「聖子、ブレスレット返すね。ありがとう」
聖子 「役に立ってよかった」
朝美 「それからこの指輪・・・」
アンナ「わたしからのプレゼントです。受け取ってください」
朝美 「ありがとう」(泣)
アンナ「ちなみにその指輪、ブルードラゴンの鱗で作ったものです」
政樹 「えらい激レアアイテムだな。ありがとう」
アンナ「それから、これも受け取ってください」

 わたしは、朝美さんにメモリーカードを渡しました。

アンナ「撮影データが入っています」
朝美 「ありがとう」(泣)

政樹 「なんだか夢みたいだよ。本当に異世界で新婚旅行をして、
    結婚式挙げたんだよな」
アンナ「はい。現実ですよ」

アンナ「聖子さん、美波さん、協力してくださって
    ありがとうございました」
聖子 「とても楽しい一日でした」
美波 「私も。いい思い出になりました」

アンナ「皆さんの検疫をします」

アンナ「クリーン・・・鑑定」

アンナ「問題ありません」
朝美 「アンナさん、本当にありがとう」(泣)
政樹 「また来るよ。ありがとう」

アンナ「皆さんを日本に送ります」

 皆さん、手を振っています。
 千里眼で日本の安全を確認して・・・

アンナ「送還」

 4人は日本に帰りました。

 星は天から降り続けています。

 わたしの隣には、マオをだっこした陽子さんが立っています。

アンナ「片付けたら家に入りましょう」
陽子 「はい」

 わたしと陽子さんは、片付けをしたあと、コテージに入りました。



 異世界新婚旅行は、無事に終了しました。
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