異世界ツアーしませんか?

ゑゐる

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139 恐竜ツアー初日です 7

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 ここは飛行島近くの上空です。

 北西の海から転移してきました。
 夕焼け空に飛行島のシルエットが浮かんだいます。

中村 「本当に、暗くなってる」
西川 「島が空に浮かんでる。面白いですね」

 そう言えば、三人が飛行島の全景を見るのは初めてでした。
 わたしは飛行島の上空を旋回飛行して着陸しました。

 わたしは、MTV側面の結界を開放しました。

アンナ「お疲れ様でした」

 三人はMTVを降ります。
 MTVは、明日以降も使うので、アイテムボックスに収納しました。

 私たちはコテージに入ります。

アンナ「いま戻りました」
陽子 「お帰りなさいませ」
中村 「ただいま。」
西川 「ただいま・・・お腹すいた」
吉田 「ただいま」

 ん?

アンナ「アイテムボックスのお菓子を食べているんですか?
    すぐに夕食ですよ」
中村 「ちょっとだけ・・・アイテムボックス便利だな。
    コンビニ要らずだ」

 皆さん、お腹がすいているようなので夕食にします。
 せっかく異世界に来たので、きれいな夜空を見てほしいです。
 夕食はテラスで食べましょう。わたしは、三人をテラスに案内しました。
 西の空は少しだけ夕焼けが残っています。星も見えています。
 三人が着席したので、アイテムボックスから料理を出しました。

     *

 夕食は、オーストリア料理です。
 ターフェルシュピッツ、フライシュクヌーデル、スープ、センメル、アプフェルシュトゥルーデルです。


ターフェルシュピッツ
 牛肉と野菜をブイヨンで長時間煮込んだ料理です。
 使う野菜に決まりはないそうです。今回は、ニンジン・玉ねぎ・セルリアック(根セロリ)を使いました。
 調理後、煮込んだ牛肉を皿にのせ、カリカリにソテーしたポテトを付け合わせにします。
 ソースは2種類、用意しました。
・ほうれん草のソース(ほうれん草のピューレにホワイトソースを加えて、塩胡椒で味付けしたもの)
・リンゴのソース(すりおろしたリンゴにレモン汁、塩胡椒を入れて火にかけ、ホースラディッシュを加えたもの)

フライシュクヌーデル
 茹でたジャガイモ・卵黄・小麦粉・片栗粉で生地を作り、合挽きの肉団子を包んで茹でました。
 ブラウンソースをかけて食べます。ニョッキのようなモチモチした食感です。

スープ
 ターフェルシュピッツを作る際に出来たスープです。煮込んだ野菜を入れてパセリを散らしました。

センメル
 円形の小さなパンです。星形の模様があり、オーストリアでよく食べられているパンです。
 外はパリパリ、中はふっくらしています。

アプフェルシュトゥルーデル
 調理したリンゴを極薄のペイストリーで包んだアップルパイのようなお菓子です。
 オーストリアだけではなく、ドイツでも有名です。今回はアイスクリームを添えました。

     *
 
アンナ「さあ、食べましょう・・・」
吉田 「しゃ、写真撮っても・・・」
アンナ「はい。いいですよ」

 カシャ。

アンナ「お肉にかけるソースは2種類用意しました。食後にデザートを出します。
    それでは・・・いただきます」
三人 「いただきます」

 パクパク・・・

中村 「うめえ」
西川 「うまいです。肉が柔らかい」
吉田 「美味しい」

アンナ「飲み物は各自出してください」

 わたしは料理の説明をしました。

西川 「ほうれん草のソース、色にビックリしたけど、美味しい」
中村 「リンゴのソースも、うまい」

     *

中村 「スープ、うまいな」
西川 「肉と野菜の旨味が出てますね」

     *

中村 「この団子、うまいな」
西川 「外側がモチモチ・・・なんか餃子みたいですね」

 クヌーデルは、たくさんのレシピがあります。ソースで食べる以外に、スープに入れたり、料理の付け合わせにすることもあります。
 日本でもっと注目されていい料理だと思います。

     *

 皆さん、食べ終えたのでデザートを出します。

アンナ「アプフェルシュトゥルーデルというデザートです」

 ぱくぱく・・・

中村 「アイスと一緒に食うと、うまいな」
西川 「パップルパイみたいで、うまいです」
吉田 「美味しい。」


     *

 夕食が終わりました。

アンナ「ごちそうさまでした」
三人 「ごちそうさまでした」

西川 「お腹いっぱいです。うまかったですね」
中村 「ああ・・・最初は恐竜が見られたら、
    料理なんかどうでもいいと思ってた。
    メシがうまいのは、やっぱりいいな」
西川 「そうですよ」
吉田 「うん・・・あ、星が・・・きれい」
西川 「本当だ・・・月が二つある」
中村 「異世界らしいな」

 夕焼けは消えて、夜になっています。

アンナ「皆さん、お風呂はいつでも入れますよ」
中村 「風呂? 必要ないだろ。魔法できれいになるんだし」
西川 「えー、僕は風呂に入りたいです」
中村 「これから映像を確認と考察をする予定なのに・・・
    しょうがねえな。10分だけだ」
西川 「えー」
中村 「余裕だろ」
西川 「わかりました。風呂に行ってきます」

 西川さんは、走ってお風呂に向かいました。

中村 「吉田、お前は・・・・・・俺たちの部屋に来い。
    吉田が撮った映像も確認したい。
    西川が戻ったら風呂に行け」
吉田 「はい」

中村 「そうだ。アンナが撮った映像も確認したい。
    メモリー貸してくれ」
アンナ「はい。動画ファイル、コピーしてもいいですよ」
中村 「そうか、助かる」

 わたしは、カメラのメモリーを中村さんに渡します。



 中村さんと吉田さんは、2階に客室に向かいました。
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