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151 恐竜ツアー2日目です 11(別視点)
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* 別視点 大学生 side *
ここは飛行島にあるコテージ2階の客室。
西川と吉田は風呂が終わり、三人で話をしている。
* * *
中村「よし。これでデータのコピーが終わった。
アンナが撮影したメガテリウムのファイルを再生してくれ」
西川「はい」
映像再生。
中村「いいな。理想的な撮影だ」
西川「はい。解像度が高いですね」
中村「ああ、俺も欲しいな、一眼レフ」
西川「高いですよね」
中村「学生の身分じゃ、買えねえな。就職してからだな」
西川「会長、来年就活ですよね」
中村「ああ・・・どうすっかなあ・・・就職。
異世界に来てから人生観変わっちまったぜ」
西川「僕もです」
吉田「私も」
中村「しまった。将来のことをつい考えちまった。
今は異世界にいるんだ。日本のことを考えるのは、やめだ。
あと一日、異世界を楽しもうぜ」
西川「はい」
吉田「はい」
中村「よし。次はマンモスを再生してくれ」
西川「はい」
録画の視聴は続く・・・
*
三人は、視聴、考察などを2時間ほど行い、終了した。
三人にとって有意義で楽しい時間であった。
吉田は1階の客室に向かった。
三人は、それぞれベッドに入った。
* * *
* 別視点 西川 side *
今日も楽しかった。昨日に比べたら、吉田さんとの会話が多くなったと思う。
しかし、あれは失敗だった。なんで吉田さんが冗談を言ったとき、反応できなかったんだ。吉田さんが冗談を言うとは想像してなかったよ。あああ・・・
吉田さんは中村会長からニクトサウルスのトサカについて見解をきかれ、『隊長機』・・・微妙なボケではあるが反応できなかった自分が悔しい。それにしても会長が言うように、吉田さんは異世界に来てから変わった気がする。生き生きしている。笑顔が増えた気がする。吉田さん、かわいいなあ。
はあ、どうしよう、あと一日。明日は今日よりうまくやれるかな・・・
恐竜や古生物もいいけど、吉田さんともっと仲良くなりたい。
呼び方を替えてみようかな。『美香さん』『美香ちゃん』いいな。でも急に呼び方を替えるの、変だよね。友達の呼び方を替えるのって、どうしてたっけ・・・・・・思い出せないよ。
あと一歩を踏み出せば、何かが変わる気がする。異世界ツアーは、いいチャンスだ。そしてツアーはあと一日。頑張ろう。
* * *
* 別視点 吉田 side *
今日も楽しかった。いろんな生き物がたくさん見られた。料理も美味しかった。中村会長と西川君も楽しそうだった。
けど、なんであんなこと言っちゃったのかな・・・『隊長機』 ああ、恥ずかしい。思っていたことが咄嗟に口から出ちゃった。あれでよかったのかなあ。中村会長の反応は悪くなかった気がするけど。
やっぱりもっと長い会話が出来ないとだめよね。難しいなあ。それと私の方からも話しかけないとだめよね。会話のきっかけって、どうすればいいのかな。何を話せばいいのかな。
スマホに入力した会話の内容、見る余裕がなかった。スマホじゃなくて、思っていることを素直に話せばいいのかな。
中村会長に話しかけるのは、ハードルが高いなあ。緊張する。西川君やアンナさんに話しかけて練習してみようかな。
そうだ。スマホに会話の文章をもっと増やしておこう。
*
会話の文章が結構増えた。スマホを見ながら、声に出して会話の練習をしてみようかな。
吉田「おはよう・・・美味しい・・・ありがとう・・・面白い・・・
かわいいいね」
うん。大丈夫。次は少し長くしてみよう。
吉田「西川君、これ美味しいね・・・西川君、あの恐竜すごいね。
アンナさん、この料理、美味しいです・・・
アンナさん、写真撮って」
大丈夫そう。スマホを見ながら、本を読むように音読すれば、なんとかなるかな。
ああ、もっと自然に会話がしたいなあ。アンナさんみたいに。アンナさん、おしゃべりじゃないけど、会話は普通にしてる。アンナさん、いいなあ。
あ、まさか中村会長、アンナさんのこと、好きになったりしてないよね。大丈夫かな。
ああ、なんだか胸がキュンキュンする。
異世界ツアーは残り一日、頑張らないと。
* * *
* 別視点 中村 side *
今日も、すげえ楽しかった。最高だった。人間のせいで絶滅した生き物をたくさん見られた。オーロックス、ドードー、ジャイアントモア、ステラーカイギュウ。あいつら異世界で生き残っていたんだ。よかった。ホッとした。
まるでタイムマシンに乗って過去の地球に来たみたいだったな。不思議な感覚だった。
なんか人生観が変わっちまったな。やっぱりすげえよ、異世界。
この世界にいられるのは、あと一日か・・・はあ・・・日本に帰りたくねえな。
そう言えば、異世界みたいな楽しいこと、今までにあったか? これから先、これより楽しいこと、日本で経験できるのか? 異世界よりも楽しい経験ってなんだ? そんなものが日本にあるのか? 地球にあるのか?
来年は就活だ。その次の年は就職しているはずだ。俺はその時、どんな生活してるんだ。
想像できねえな。
やっぱり異世界はいいな。この世界にいれば、恐竜や古生物を見るだけじゃない。魔法が使える。アイテムボックス、クリーン、鑑定・・・魔道具があれば、アンナがいれば・・・だけどな。
どうにかして、こっちで暮らす方法、なんかねえかな。アンナに相談するしかねえな。
「アンナ、俺こっちで暮らしたい」「だめです」
そんな感じになるよな。どうすっかなあ。
明日のツアー中に何か考えるか。それと、残り一日を思いっきり楽しむぞ。
明日が楽しみだぜ。
* * *
ツアー客の三人は、明日を期待しながら眠りについた。
恐竜ツアー2日目が終了した。
ここは飛行島にあるコテージ2階の客室。
西川と吉田は風呂が終わり、三人で話をしている。
* * *
中村「よし。これでデータのコピーが終わった。
アンナが撮影したメガテリウムのファイルを再生してくれ」
西川「はい」
映像再生。
中村「いいな。理想的な撮影だ」
西川「はい。解像度が高いですね」
中村「ああ、俺も欲しいな、一眼レフ」
西川「高いですよね」
中村「学生の身分じゃ、買えねえな。就職してからだな」
西川「会長、来年就活ですよね」
中村「ああ・・・どうすっかなあ・・・就職。
異世界に来てから人生観変わっちまったぜ」
西川「僕もです」
吉田「私も」
中村「しまった。将来のことをつい考えちまった。
今は異世界にいるんだ。日本のことを考えるのは、やめだ。
あと一日、異世界を楽しもうぜ」
西川「はい」
吉田「はい」
中村「よし。次はマンモスを再生してくれ」
西川「はい」
録画の視聴は続く・・・
*
三人は、視聴、考察などを2時間ほど行い、終了した。
三人にとって有意義で楽しい時間であった。
吉田は1階の客室に向かった。
三人は、それぞれベッドに入った。
* * *
* 別視点 西川 side *
今日も楽しかった。昨日に比べたら、吉田さんとの会話が多くなったと思う。
しかし、あれは失敗だった。なんで吉田さんが冗談を言ったとき、反応できなかったんだ。吉田さんが冗談を言うとは想像してなかったよ。あああ・・・
吉田さんは中村会長からニクトサウルスのトサカについて見解をきかれ、『隊長機』・・・微妙なボケではあるが反応できなかった自分が悔しい。それにしても会長が言うように、吉田さんは異世界に来てから変わった気がする。生き生きしている。笑顔が増えた気がする。吉田さん、かわいいなあ。
はあ、どうしよう、あと一日。明日は今日よりうまくやれるかな・・・
恐竜や古生物もいいけど、吉田さんともっと仲良くなりたい。
呼び方を替えてみようかな。『美香さん』『美香ちゃん』いいな。でも急に呼び方を替えるの、変だよね。友達の呼び方を替えるのって、どうしてたっけ・・・・・・思い出せないよ。
あと一歩を踏み出せば、何かが変わる気がする。異世界ツアーは、いいチャンスだ。そしてツアーはあと一日。頑張ろう。
* * *
* 別視点 吉田 side *
今日も楽しかった。いろんな生き物がたくさん見られた。料理も美味しかった。中村会長と西川君も楽しそうだった。
けど、なんであんなこと言っちゃったのかな・・・『隊長機』 ああ、恥ずかしい。思っていたことが咄嗟に口から出ちゃった。あれでよかったのかなあ。中村会長の反応は悪くなかった気がするけど。
やっぱりもっと長い会話が出来ないとだめよね。難しいなあ。それと私の方からも話しかけないとだめよね。会話のきっかけって、どうすればいいのかな。何を話せばいいのかな。
スマホに入力した会話の内容、見る余裕がなかった。スマホじゃなくて、思っていることを素直に話せばいいのかな。
中村会長に話しかけるのは、ハードルが高いなあ。緊張する。西川君やアンナさんに話しかけて練習してみようかな。
そうだ。スマホに会話の文章をもっと増やしておこう。
*
会話の文章が結構増えた。スマホを見ながら、声に出して会話の練習をしてみようかな。
吉田「おはよう・・・美味しい・・・ありがとう・・・面白い・・・
かわいいいね」
うん。大丈夫。次は少し長くしてみよう。
吉田「西川君、これ美味しいね・・・西川君、あの恐竜すごいね。
アンナさん、この料理、美味しいです・・・
アンナさん、写真撮って」
大丈夫そう。スマホを見ながら、本を読むように音読すれば、なんとかなるかな。
ああ、もっと自然に会話がしたいなあ。アンナさんみたいに。アンナさん、おしゃべりじゃないけど、会話は普通にしてる。アンナさん、いいなあ。
あ、まさか中村会長、アンナさんのこと、好きになったりしてないよね。大丈夫かな。
ああ、なんだか胸がキュンキュンする。
異世界ツアーは残り一日、頑張らないと。
* * *
* 別視点 中村 side *
今日も、すげえ楽しかった。最高だった。人間のせいで絶滅した生き物をたくさん見られた。オーロックス、ドードー、ジャイアントモア、ステラーカイギュウ。あいつら異世界で生き残っていたんだ。よかった。ホッとした。
まるでタイムマシンに乗って過去の地球に来たみたいだったな。不思議な感覚だった。
なんか人生観が変わっちまったな。やっぱりすげえよ、異世界。
この世界にいられるのは、あと一日か・・・はあ・・・日本に帰りたくねえな。
そう言えば、異世界みたいな楽しいこと、今までにあったか? これから先、これより楽しいこと、日本で経験できるのか? 異世界よりも楽しい経験ってなんだ? そんなものが日本にあるのか? 地球にあるのか?
来年は就活だ。その次の年は就職しているはずだ。俺はその時、どんな生活してるんだ。
想像できねえな。
やっぱり異世界はいいな。この世界にいれば、恐竜や古生物を見るだけじゃない。魔法が使える。アイテムボックス、クリーン、鑑定・・・魔道具があれば、アンナがいれば・・・だけどな。
どうにかして、こっちで暮らす方法、なんかねえかな。アンナに相談するしかねえな。
「アンナ、俺こっちで暮らしたい」「だめです」
そんな感じになるよな。どうすっかなあ。
明日のツアー中に何か考えるか。それと、残り一日を思いっきり楽しむぞ。
明日が楽しみだぜ。
* * *
ツアー客の三人は、明日を期待しながら眠りについた。
恐竜ツアー2日目が終了した。
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