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[決着]
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「ねぇ1つ提案があるんだけど」
「なんですか?負けてくれるのですか?」
「それは無理」
ナルウは刀ごと楓を押し、距離を離して着地した
楓も着地し刀を構えた
「それで提案とはなんですか?」
「今のままじゃいつまでたっても決着が着きそうにないでしょ」
「そうですね、じゃあどうするのですか?」
「そこで提案なのだけど、互いの全力の一撃で決着をつけるてのはどうかしら?」
「良いでしょう、しかしあなたがマリアさんを狙わないという確証はないですよね?」
「安心してよ、私はあの少女は狙わない、なんなら盾を出してもらっても良いわよ」
「わかりました、マリアさん」
マリアは頷き盾を自分の前に並べた
「それではやりましょうか」
ナルウはボロボロになった爪を折り、新しく爪を生やした
「そうですね」
楓は雪を鞘に戻し、一瞬を握り
「〈速度特化術式・神速神風〉五重」
楓の足元に五重に重なった魔方陣が現れ、体が白く光った
「これでさっきの何十倍の速さがでます」
「じゃあ私も本気で行かさせてもらうよ」
ナルウはしゃがんで爪を軽く床に突き立てると太ももが何倍にも膨らんだ
「この姿になるのは久々だから手加減はできないわよ」
「それはこちらも同じですよ」
楓は一瞬を強く握り直した
「じゃあ開始の合図はどうする?」
「そうですね」
楓は周りを見回した
「マリアさん、そこに落ちている石を上に投げてもらってもいいですか」
「わかりました」
マリアは盾の隙間から石を拾った
「じゃあ、投げます」
楓は深呼吸をして気を引き締めた
ナルウは足に力を入れた
マリアは石をおもいっきり上に投げた
石が床に落ちると同時に二人の姿が消えた
〈自己流抜刀術・奥義・極一瞬〉
〈闘狼術・奥義・牙折り〉
次の瞬間二人の位置が入れ替わって背中を向けあっていた
「中々やるじゃない」
ナルウは膝をつき、爪はバラバラに斬られていた
「そちらこそ」
楓はそう言うと膝から崩れ倒れた
「楓さん」
マリアは周りに盾を浮かべたまま楓に近づいた
マリアは楓を抱き起こすと楓は息をしていた
「良かった、死んでない」
「殺すわけないでしょ」
マリアが振り返るとナルウは毛は無くなっており、仰向けに寝転がっていた
「疲れた~、安心してよ、もう戦う体力はないから」
「本当ですか?」
「本当よ、さっきので全力を出しきったから」
「わかりました、信じます、ですが」
ナルウの周りに盾が現れ、隙間なく合体していき箱となりナルウを覆った
「念のために」
「いいよ、別に」
「なんですか?負けてくれるのですか?」
「それは無理」
ナルウは刀ごと楓を押し、距離を離して着地した
楓も着地し刀を構えた
「それで提案とはなんですか?」
「今のままじゃいつまでたっても決着が着きそうにないでしょ」
「そうですね、じゃあどうするのですか?」
「そこで提案なのだけど、互いの全力の一撃で決着をつけるてのはどうかしら?」
「良いでしょう、しかしあなたがマリアさんを狙わないという確証はないですよね?」
「安心してよ、私はあの少女は狙わない、なんなら盾を出してもらっても良いわよ」
「わかりました、マリアさん」
マリアは頷き盾を自分の前に並べた
「それではやりましょうか」
ナルウはボロボロになった爪を折り、新しく爪を生やした
「そうですね」
楓は雪を鞘に戻し、一瞬を握り
「〈速度特化術式・神速神風〉五重」
楓の足元に五重に重なった魔方陣が現れ、体が白く光った
「これでさっきの何十倍の速さがでます」
「じゃあ私も本気で行かさせてもらうよ」
ナルウはしゃがんで爪を軽く床に突き立てると太ももが何倍にも膨らんだ
「この姿になるのは久々だから手加減はできないわよ」
「それはこちらも同じですよ」
楓は一瞬を強く握り直した
「じゃあ開始の合図はどうする?」
「そうですね」
楓は周りを見回した
「マリアさん、そこに落ちている石を上に投げてもらってもいいですか」
「わかりました」
マリアは盾の隙間から石を拾った
「じゃあ、投げます」
楓は深呼吸をして気を引き締めた
ナルウは足に力を入れた
マリアは石をおもいっきり上に投げた
石が床に落ちると同時に二人の姿が消えた
〈自己流抜刀術・奥義・極一瞬〉
〈闘狼術・奥義・牙折り〉
次の瞬間二人の位置が入れ替わって背中を向けあっていた
「中々やるじゃない」
ナルウは膝をつき、爪はバラバラに斬られていた
「そちらこそ」
楓はそう言うと膝から崩れ倒れた
「楓さん」
マリアは周りに盾を浮かべたまま楓に近づいた
マリアは楓を抱き起こすと楓は息をしていた
「良かった、死んでない」
「殺すわけないでしょ」
マリアが振り返るとナルウは毛は無くなっており、仰向けに寝転がっていた
「疲れた~、安心してよ、もう戦う体力はないから」
「本当ですか?」
「本当よ、さっきので全力を出しきったから」
「わかりました、信じます、ですが」
ナルウの周りに盾が現れ、隙間なく合体していき箱となりナルウを覆った
「念のために」
「いいよ、別に」
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