完全武装少女

けんはる

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[ジャンヌの怒り]

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土煙が収まると傷付いたルウが立っていた
「倒せなかったか」
ルウはニコッと笑いながら手を叩いた
「すごいですよ、こんなに傷つけられたのは初めてですよ」
「だったらそのまま倒れてなさいよ」
「それは無理な相談かな?」
ルウの纏う空気が一変し
触れれば切れるようなオーラを纏っていた
「まずは君から殺らせてもらうよ、能力が厄介だからね」
ルウはルクに向かって走り出した
「殺らせない」
ジャンヌがルウの前に立ちはだかった
「そうなるよね、でも君の相手は後」
ルウはジャンヌの前から消え
後ろに現れた
ジャンヌは振り向き
ルウの腕を掴もうとするが掴めなかった
「じゃあ、ばいばい小さなお嬢さん」
ルウはルクを踏み潰そうと足を下ろすが寸前の所で止まった
「あなたの動きも支配できることを忘れたの?」
「そうだったね、でも長くは無理でしょ?」
ルウの足は徐々に下がってきた
ルクは横に飛び退いた
「次はきっちり踏み潰しますね」
ルウはにっこりと笑った
ゾワッ
背筋に寒気を感じ後ろを振り向くと
雰囲気の変わったジャンヌが立っていた
「ねぇルクのことを踏み潰そうとしてた?」
「はい、能力が厄介ですから」
「そう」
ジャンヌはニコッと笑い
「あなたは私が倒す」

その様子を見ていたマイは
「これはキレてるわね、ジャンヌ」
「どういうことですか?マイ」
「ジャンヌはキレると感情が出るのよ、でっ今の感情は超キレてる状態なのよ」

ジャンヌは一気にルウに近づき
お腹にパンチを繰り出すが寸前で避けられた
「危ない危ない」
「これならどう?」
ルウとジャンヌの間に手榴弾が現れた
「道連れですか」
「それはどうかしら?」
手榴弾は眩いほどの光を発した
ルウは咄嗟に目を瞑った
(眩しい、閃光弾せんこうだんか)
「私があなたと一緒に倒れるなんて、ごめん」
ジャンヌはルウを殴り飛ばした
ルウは瓦礫に突っ込んだ
「出てきたらどう?効いてないんでしょ?」
「バレてましたか」
瓦礫からルウが現れた
「やっぱり、じゃあこれはどう?」
「次はなんですか?」
「それは見てからのお楽しみ」
(後3回しか使えないけど仕方がない)
〈10秒後は決まってる〉
「これはやばいですね」
ルウは後ろに飛び退くと
巨大な針が床に突き刺さっていた
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