魔族との戦争に終止符を打ちたい

リンカルス

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プロローグ

気づいたら白い空間に

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 大学3年生の俺は親と叔父の遺産とアルバイトで稼いだお金を使いながら毎日を過ごしていた。

 親は俺が物心ついた時には他界しており、お母さんの兄である叔父の元に引き取られた。

 他に親戚もいなかった俺は叔父が引き取ると言わなければ孤児院にいたと思う。

 家は一軒家でその場所で俺を育ててくれた。

 自由な人で毎日を好きなことをして過ごしているというイメージが今でも残っている。

 一人で困った時や悩んでいる時には正面から相談に乗ってくれるいい人でもあり俺は慕っていた

 そんな叔父は去年飲酒運転による事故に巻き込まれなくなった。

 叔父の荷物を整理しているといつ亡くなってもいいようにと書いてあった遺書が見つかった。

 そこには遺産はすべて俺に渡すことを書いてありそのおかげで今も生活できている。

 就職先の内定は既に決まっており明日引っ越すことが決まっているため今はそれの荷造りをしている。

 その事を祭壇に飾ってある母と父、叔父に伝えると俺は明日に備えて寝ることにした。



 ###

 気づいたら真っ白な空間にいた。

「!!!!!」

 もちろん俺は混乱した。

 どうして急にこんな所に来たのか全くわからない。

  落ち着いてさっきまで起こった出来事を思い出してみた。

 なにも思い出せなかった。

 分かっているのは俺が祈りを捧げたあとに寝たということだけでその先は全く記憶にない。

  その事は後回しにして、先程から俺がいる場所は真っ白な空間が広がっているだけで周りには何も無かった。

「そういや、今の俺の体はどうなっているんだ?」

 そう思いながら下を見ると……

 何も無かった……

「嘘だろ! それなら今の俺はどうしてここにいるんだ!」

 不安に思いながら考え事をしていると急に目の前の空間がグニャグニャと歪んで人?が出てきた。

「やぁ! いきなり知らないものが入ってきたから何事かと思っきてみればまさか人間がくるなんて僕は今とても驚いたよ。(笑)」

「人間が来て驚いたって……君だって小学生くらいの子供じゃないか。それよりどうして君みたいな子供がこんな所にいるの?」

「僕は人間じゃないよ。面白いことを言うね。君は。」

「俺は何も面白くなんてないんだがな。とりあえず君は誰なの? それと人間じゃないって?どうしてこんなところにいるの? 俺はどうしてこんな空間にいるのか」

「まぁまぁ落ち着いて。とりあえず僕の名前だね。僕の名前はオリジン。僕は人間ではなくて神様さ! どうしてこんな空間があるかと言えば、たまに死ぬ予定の無いはずの人間がいるから、その人たち用にこの空間を作ったんだ。君の死亡原因は放火魔による放火の火が広がって君の家と一緒に君が焼かれ死亡したととなってるよ」

「死亡したとなっているってどういうことだ」

「本当の死亡原因は不明さ。僕にもわからない」

「まぁ、死んだのならそれは置いてこう」

「切り替え早いのは好きだよ」

「それよりある程度予想はついてたけど本当に神様だったとは……」

「あれ?僕が神様だってことあまり驚いてないね。」

「そりゃあ、俺はアニメとか小説とか大好きだからな。今の本には転生ものとか沢山あるからな」

 こういうのはライトノベルだと定番だからな。

「ほぇ~そうなんだ!」

「そんなことより俺が死ぬ予定には入っていなかったってどういうこと?まさか神様の手違いとか?」

「まさか。この僕が間違って人間を殺すわけないでしょ。」

「ならどうして死ぬ予定の無かった俺が死んだんだ?」

「うーん。それが良くわからないんだ。ただ、僕の手違いでもないし、君がどうして死んだのか、その原因も不明だけどね。それだけ理解してちょうだい」

「納得はしてないがそういうことにしておく。それで次だが俺はこの後どうなるんだ?」

「それはね、二つのどっちかの選択肢から選んで。」

「まず記憶を消して地球の輪廻に戻る。まぁいちばん無難だけど何も面白くないね」

「二つ目は記憶を保持したまま異世界に行く。」

「その異世界ってモンスターいて剣や魔法使いがいるあの異世界か?」

「そそ。君のいた地球には異世界の本まであるのね」

「異世界の本ではないが、まぁ似たようなものだ」

「ふーん。まぁいいや。とりあえずこのどちらかを選んでほしいな」

「ちなみに異世界に行った場合、なにか特典とかチートみたいなものとか貰えるのか?」

「そういうのは無し。だってそんなことしたらせっかく拮抗している魔族と人類のバランスが崩れちゃうでしょ。」

「魔族までいるのか。」

「ただ、何もなしは君も可哀想だから、全体的な能力を少し上げておくよ。ほかの人間より少し身体能力が高かったり、魔力が高かったりする程度だけどね。あと、君の身分は貴族の子爵くらいにしておくね」

「少しでも能力が上がって貧しくないなら異世界の方で」

「そうでなくちゃ!! それじゃ直ぐに準備するから少し待っててね!」

「最後に質問なんだが、俺はこれから異世界でなにかしなくちゃいけないのか?」

「特に何もしなくてもいいし、なにかしてもいいよ。それを選ぶのは君だ。僕じゃない。」

「そうか…分かった。」

「うん! それじゃもう特に聞きたいことがないならあちらの世界に送るね!」

「おう! 最後に聞きたいことがあるんだが異世界の名前教えてくれ」

「異世界の名前はオリジン」

「それって!おまえの名前じゃ」

 言いきる前に白い空間が全体的に眩しくなり目の前が真っ暗になった。
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