天人ベーシスト琉斗の物語

鬼灯計都

文字の大きさ
4 / 10
新生・「DemonsRoar」と新弟子

過去からの「不穏」

しおりを挟む
 DemonsRoarは今、Zeppでのワンマンライブに向けてフルスロットルで準備中だ。リハはガチで熱く、Rukiのボーカルは魂ぶち込みまくり、Laytのドラムは会場揺らす勢い、Shinのギターはキレッキレ。俺のベースも、ズンズン響かせてバンドの屋台骨バッチリ支えてる。ファンもSNSで「Zeppワンマン、マジでヤバそう!」って盛り上がってて、こっちも気合い入りまくりだ。

そんな中、いつものスタジオで汗かきながらリハ終わりに、Rayがコソッと近づいてきた。アイツ、普段はドーンと構えてるのに、なんか真剣な目で「師匠、ちょっと話あるんだけど」って小声。嫌な予感して「なんだよ、改まって。まさかまた歌舞伎町で半グレ蹴散らしたとか?」って軽くジャブ入れたら、「いや、そっちじゃねえよ」って苦笑い。んで、Rayが耳打ちしてきたのが、なんとも不穏な噂だ。

「師匠のバンドの前ギタリスト…Ryo。あいつ、ライブ当日に妙なこと企んでるらしい。詳しい話は掴めてねえけど、業界の裏でコソコソ動いてるって噂が流れてきた。当日、俺もハコの周りで警戒するつもりだけど、師匠も気をつけてくれよ。」

Ryo、か。あの傲慢野郎、俺が天人の力で魂ガツンとやって飛んだっきり消息不明だったのに、今さら何企んでやがる? 俺、眉つり上げて「アイツ、バンドぶっ壊そうって腹か? 相変わらずクソくらえなヤツだな」って吐き捨てた。Rayも「だろ? 俺も鬼神の勘でなんかヤバい気配感じる。Zeppのステージ、絶対守ろうぜ」って、ガチな目で頷いてきた。

正直、Ryoの企みなんて知ったこっちゃねえけど、ZeppワンマンはDemonsRoarの集大成だ。ファンも仲間も、みんなで作り上げる大事な夜を、アイツなんかに邪魔させねえ。俺、Rayに「サンキュ、情報助かる。テメェもハコ周り頼むぜ。けど、もしRyoが現れたら、まずは俺に知らせろ。アイツの魂、もう一発成敗してやる」ってニヤッと返した。Rayも「へっ、了解! 師匠の雷、楽しみにしてるぜ」って低音ボイスで笑いやがった。

その日から、リハの合間にメンバーにも軽く話して警戒レベル上げといた。Rukiは「Ryoの野郎、まだ根に持ってんのかよ」とムカついてたし、Laytは「ハコに近づいたらドラムスティックでぶっ飛ばす」とか息巻いてる。Shinは冷静に「ライブに集中しつつ、裏の動きはLutoとRayに任せるよ」って感じ。俺とRayは、ライブ当日ハコの内外で目を光らせる算段だ。ついでに、俺の天人センサーもフル稼働。Ryoのクソみたいなオーラ、絶対見逃さねえ。

Zeppワンマンまであと少し。Ryoが何企んでようが、DemonsRoarの音と魂は止められねえ。ファンと一緒にぶち上げる最高の夜、俺たちが守り抜くぜ。Ray、テメェも気合い入れとけよ! さあ、どんなケチな妨害来ても、まとめて蹴散らしてやる!

 そして迎えたZeppワンマンの本番当日、会場はファンでギッチギチ、熱気が天井ぶち抜く勢いだ。DemonsRoarはステージでフルスロットル。Rukiの叫びが魂揺さぶり、Laytのドラムがドカドカ響き、Shinのギターがキレッキレに唸る。俺のベースはズシンと腹に響かせて、バンドのグルーヴをガッチリ支えてる。ファンの「DemonsRoar!」って叫び声がハコを揺らし、マジで最高の夜だ。

その裏じゃ、Rayが警備スタッフとガッツリ連携してハコの周りを警戒中。アイツ、鬼神の勘とフィジカル活かして、怪しい動き見逃さねえって気合い入ってる。俺も天人のセンサー張り巡らせつつ、ベース弾きながらチラッとステージ脇のスタッフの動きに目配せ。Rayから「今んとこ異常なし」ってサイン入ってたけど、Ryoの噂が頭の片隅にチラつく。

ライブが中盤に差し掛かった頃、Rayが裏口で動いた。アイツ、警備スタッフと一緒にパトロールしてたら、みるからに不審な一団をロックオン。フード被った数人の男が、裏口のセキュリティかいくぐろうとコソコソ物資運び込んでやがる。Ray、即座に「テメェら、何企んでんだ!」って低音ボイスで一喝。鬼神のスピードで一団に突っ込み、蹴りと体術だけで瞬殺。リーダー格の男、Rayの蹴り一発で地面に沈んで「ぐわっ!」って叫び声。残りの雑魚もビビって逃げようとしたけど、Rayの鬼神オーラに気圧されてガタガタ震えて動けねえ。

そこに警備スタッフが駆けつけ、Rayが「コイツら、裏口で怪しい動きしてた。警察に引き渡せ」と冷静に指示。スタッフも「了解!」って即座に動いて、不審者どもをガッチリ拘束。警察が到着して一団を連行する中、Rayがリーダー格のフード剥いで顔確認。案の定、Ryoだ。アイツ、目が血走って「クソ…DemonsRoarぶっ潰してやる…」とかブツブツ呟いてたらしいけど、Rayに「テメェの負けだ。潔く消えな」って一蹴されて終わり。Ryoとその手下ども、警察に突き出されて即退場。後で聞いたら、アイツらハコの電源イジってライブ妨害する気だったみたい。ほんと、クソみたいな計画だぜ。

Ray、ライブ終わるまでその場で警備続けて、俺たちにバレないようサクッと処理。ライブ後、打ち上げでRayがポツリと「師匠、Ryoの野郎、裏口でコソコソやってたけど始末したぜ。警察行きだ」と報告してきた。俺、ウィスキーグラス掲げて「ハハッ、さすが俺の弟子! 蹴り一発で片付けたんだろ?」って笑ったら、Ray、微苦笑で「まぁ、指は無事だからな。次は師匠の雷で締めてくれよ」って返してきた。

Zeppワンマンは大成功。ファンは「DemonsRoar、最強!」ってSNSでバズりまくり、俺たちも最高のステージぶちかませた。Ryoのチンケな妨害なんて、Rayの鬼神パワーと俺たちの魂の音で粉砕だ。打ち上げでRukiが「Ray、ナイスガード!」って肩叩き、Laytが「次は俺も蹴り参加な!」って盛り上がり、Shinが「これで心置きなく次行けるな」ってニッコリ。俺はRayに「テメェ、いい仕事したぜ。次はステージで一緒に暴れよう」ってグラス合わせてやった。

これでDemonsRoarはまた一歩デカくなった。Ryoの影はもうねえ。Rayと俺たちの音は、これからもガンガン響き続けるぜ。さあ、次はどんなステージぶっ壊すか、楽しみだな!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】ある二人の皇女

つくも茄子
ファンタジー
美しき姉妹の皇女がいた。 姉は物静か淑やかな美女、妹は勝気で闊達な美女。 成長した二人は同じ夫・皇太子に嫁ぐ。 最初に嫁いだ姉であったが、皇后になったのは妹。 何故か? それは夫が皇帝に即位する前に姉が亡くなったからである。 皇后には息子が一人いた。 ライバルは亡き姉の忘れ形見の皇子。 不穏な空気が漂う中で謀反が起こる。 我が子に隠された秘密を皇后が知るのは全てが終わった時であった。 他のサイトにも公開中。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから

渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。 朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。 「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」 「いや、理不尽!」 初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。 「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」 ※※※ 専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり) ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界ランドへようこそ

来栖とむ
ファンタジー
都内から車で1時間半。奥多摩の山中に突如現れた、話題の新名所――「奥多摩異世界ランド」。 中世ヨーロッパ風の街並みと、ダンジョンや魔王城を完全再現した異世界体験型レジャーパークだ。 26歳・無職の佐伯雄一は、ここで“冒険者A”のバイトを始める。 勇者を導くNPC役として、剣を振るい、魔物に襲われ、時にはイベントを盛り上げる毎日。 同僚には、美人なギルド受付のサーミャ、エルフの弓使いフラーラ、ポンコツ騎士メリーナなど、魅力的な“登場人物”が勢ぞろい。 ――しかしある日、「魔王が逃げた」という衝撃の知らせが入る。 「体格が似てるから」という理由で、雄一は急遽、魔王役の代役を任されることに。 だが、演技を終えた後、案内された扉の先にあったのは……本物の異世界だった! 経営者は魔族、同僚はガチの魔物。 魔王城で始まる、まさかの「異世界勤務」生活! やがて魔王の後継問題に巻き込まれ、スタンピードも発生(?)の裏で、フラーラとの恋が動き出す――。 笑えて、トキメいて、ちょっと泣ける。 現代×異世界×職場コメディ、開園!

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

冷徹宰相様の嫁探し

菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。 その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。 マレーヌは思う。 いやいやいやっ。 私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!? 実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。 (「小説家になろう」でも公開しています)

処理中です...