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化狐編
#14 警〜ask〜
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「――ろ!」
「――りしろ!」
「照!しっかりしろ!」
「魔狐!」
「照……大丈夫か?」
「あ、東?」
「というかここは?」
「病院だよ」
「星井さんと叢雲さんが倒れてたのをたまたま通りがかった人が見つけてくれたんです」
「藤野さん」
「一体何があったんだ?」
「怪人だよ」
「怪人って、俺らが襲われたやつか?」
「あぁ」
「あの辺でれ――叢雲さんを後ろに乗っけてツーリングしてたらこれだよ」
「お前らいつの間にそんな関係になってんだ?」
「いいでしょ?別に」
「それよりも!」
「イ”ッ」
「無理するな!お前の体だいぶやばいんだからな」
「そうは言っても!」
「というかなんでさっき起きた時に魔狐のことを呼んだんだ?」
「夢に出てきたからだよ」
「まぁ最近あの店修繕中でいけないもんな」
「う、うん」
「あと叢雲さんは大丈夫なの?」
「なんとかな」
「叢雲さん!」
「それむず痒いから玲でいいよ」
「玲、起きても大丈夫なの?」
「雷豪、別に私はそこまで傷は深くないって医者に言われただろ?」
「そうだけど……」
「いやしかし……どうする?玲」
「どうするもこうするもないだろ」
「だよなぁ」
「試作兵器何個あったかなぁ」
「2人とも何の話をしてるんです?」
「俺らを襲った怪人、多分人を攫うつもりだからね」
「東と襲われた時に念の為で作り始めたんだよ」
「まぁ市街地でぶっ放せば逮捕は確実なんだけど」
「どんな代物作ったんだよ」
「レールガン」
「お前電力どこで賄ってるんだよ……」
「背中に電源を背負う形になるけど小型化は成功してるから取り回しはいいはず」
「あと白熱化させて切れ味をあげるナイフ」
「さらにニードルガンもある」
「化け物かよ」
なんて話をしていると
「失礼するぞ、星井照さん」
「貴方は?」
「急に入ってすまんな、阿嘉松というもんだ」
そう言って目の前の少し恰幅のいい男性は警察手帳を見せてきた。
「なぜ警察が僕に?」
「最近誘拐事件が多発していてな」
「その原因と思われる怪物に、お前さんがが何度も襲われていると聞いて何か知っていることはないかと」
「あったとして俺の話すメリットは?」
「照!」
「だってそうだろ?こっちが与えるだけじゃねぇ?」
「取引ってのはギブアンドテイクだ」
「星井さんってこんな性格でしたっけ」
「星井は案外強気になる時があるからね」
「なるほど、なら情報をくれれば先程お前さんの言っていた市街地戦を許可できるように上に取り合おう」
「俺にはそれができるほどの人脈がある」
「……わかった」
「と言っても俺が知ってることは少ないぞ」
「それでも頼む」
「1つ、正体は人間なこと、2つ、並の銃弾では歯が立たない個体もいること、3つ、絶対に女性しかならないこと、4つ、親玉は洗脳能力を有していること」
「くらいだっけか、玲」
「あぁ」
「待ってくれ、ネット上でKATANAと呼ばれる存在が人間を分離せずに斬ったという情報もあるんだが」
「俺はあいつに会ったことがあるが」
「最初は正体が人間だなんて思わなかったらしくてな」
「だってあんな状態になるんだから人な訳がないと誰だって思うのではないか?」
「まぁ人間と気付いてからは極力分離してるらしいがね」
「ということは下手に倒せば」
「元となった人間は死ぬぞ」
「まぁその点うちの試作装備には分離機能も搭載してあるんだけどね」
「本当か!」
「阿嘉松さん、ただ問題がありまして」
「問題?」
「使用者に尋常じゃない負担がかかるんですよね」
「AEDを内蔵してはいるんですが」
「いかんせん使用者の命を奪っては元も子もないんですよね」
「なんで、そこの技術協力をですね……」
「多分分離機能だけでも何年とかいう代物だと思うのだが……」
「ま、俺が使うから問題ないんですがね」
「問題あるぞ!」
「そうですよ!」
「それで貴方が帰って来れなくなったら……」
「大丈夫」
「大丈夫って」
「というわけで阿嘉松さん」
「先程の情報を上の人が聞きたいとなったら」
「そうだ、東」
「全治何ヶ月なんだ?」
「1ヶ月そこらだって」
「なんか傷の治りが異常に早いんだってさ」
「こーわ」
「えーと、聞きたいとなったら1ヶ月いないならこちらにきてもらうことになってしまうんですがよろしいですかね?」
「あぁ、君のおかげで結構対策は立てられそうだ」
「新型弾を開発させなくては」
「あくまで常人離れした機動力を奪うものがいいかと」
「ありがとう!」
結局、1ヶ月間警察の重役すらも尋ねに来たもんだから病院で玲とともに浮いてしまった。
とほほ……
「お姉ちゃん、大丈夫かな」
「あのお店を直してるってことはきっと生きてるのは間違い無いんだろうけど……」
「天狐、どうかしたか?」
「い、いやなんでもないわ」
「おっタメだ」
「あっ」
「気にすんなって~」
「――りしろ!」
「照!しっかりしろ!」
「魔狐!」
「照……大丈夫か?」
「あ、東?」
「というかここは?」
「病院だよ」
「星井さんと叢雲さんが倒れてたのをたまたま通りがかった人が見つけてくれたんです」
「藤野さん」
「一体何があったんだ?」
「怪人だよ」
「怪人って、俺らが襲われたやつか?」
「あぁ」
「あの辺でれ――叢雲さんを後ろに乗っけてツーリングしてたらこれだよ」
「お前らいつの間にそんな関係になってんだ?」
「いいでしょ?別に」
「それよりも!」
「イ”ッ」
「無理するな!お前の体だいぶやばいんだからな」
「そうは言っても!」
「というかなんでさっき起きた時に魔狐のことを呼んだんだ?」
「夢に出てきたからだよ」
「まぁ最近あの店修繕中でいけないもんな」
「う、うん」
「あと叢雲さんは大丈夫なの?」
「なんとかな」
「叢雲さん!」
「それむず痒いから玲でいいよ」
「玲、起きても大丈夫なの?」
「雷豪、別に私はそこまで傷は深くないって医者に言われただろ?」
「そうだけど……」
「いやしかし……どうする?玲」
「どうするもこうするもないだろ」
「だよなぁ」
「試作兵器何個あったかなぁ」
「2人とも何の話をしてるんです?」
「俺らを襲った怪人、多分人を攫うつもりだからね」
「東と襲われた時に念の為で作り始めたんだよ」
「まぁ市街地でぶっ放せば逮捕は確実なんだけど」
「どんな代物作ったんだよ」
「レールガン」
「お前電力どこで賄ってるんだよ……」
「背中に電源を背負う形になるけど小型化は成功してるから取り回しはいいはず」
「あと白熱化させて切れ味をあげるナイフ」
「さらにニードルガンもある」
「化け物かよ」
なんて話をしていると
「失礼するぞ、星井照さん」
「貴方は?」
「急に入ってすまんな、阿嘉松というもんだ」
そう言って目の前の少し恰幅のいい男性は警察手帳を見せてきた。
「なぜ警察が僕に?」
「最近誘拐事件が多発していてな」
「その原因と思われる怪物に、お前さんがが何度も襲われていると聞いて何か知っていることはないかと」
「あったとして俺の話すメリットは?」
「照!」
「だってそうだろ?こっちが与えるだけじゃねぇ?」
「取引ってのはギブアンドテイクだ」
「星井さんってこんな性格でしたっけ」
「星井は案外強気になる時があるからね」
「なるほど、なら情報をくれれば先程お前さんの言っていた市街地戦を許可できるように上に取り合おう」
「俺にはそれができるほどの人脈がある」
「……わかった」
「と言っても俺が知ってることは少ないぞ」
「それでも頼む」
「1つ、正体は人間なこと、2つ、並の銃弾では歯が立たない個体もいること、3つ、絶対に女性しかならないこと、4つ、親玉は洗脳能力を有していること」
「くらいだっけか、玲」
「あぁ」
「待ってくれ、ネット上でKATANAと呼ばれる存在が人間を分離せずに斬ったという情報もあるんだが」
「俺はあいつに会ったことがあるが」
「最初は正体が人間だなんて思わなかったらしくてな」
「だってあんな状態になるんだから人な訳がないと誰だって思うのではないか?」
「まぁ人間と気付いてからは極力分離してるらしいがね」
「ということは下手に倒せば」
「元となった人間は死ぬぞ」
「まぁその点うちの試作装備には分離機能も搭載してあるんだけどね」
「本当か!」
「阿嘉松さん、ただ問題がありまして」
「問題?」
「使用者に尋常じゃない負担がかかるんですよね」
「AEDを内蔵してはいるんですが」
「いかんせん使用者の命を奪っては元も子もないんですよね」
「なんで、そこの技術協力をですね……」
「多分分離機能だけでも何年とかいう代物だと思うのだが……」
「ま、俺が使うから問題ないんですがね」
「問題あるぞ!」
「そうですよ!」
「それで貴方が帰って来れなくなったら……」
「大丈夫」
「大丈夫って」
「というわけで阿嘉松さん」
「先程の情報を上の人が聞きたいとなったら」
「そうだ、東」
「全治何ヶ月なんだ?」
「1ヶ月そこらだって」
「なんか傷の治りが異常に早いんだってさ」
「こーわ」
「えーと、聞きたいとなったら1ヶ月いないならこちらにきてもらうことになってしまうんですがよろしいですかね?」
「あぁ、君のおかげで結構対策は立てられそうだ」
「新型弾を開発させなくては」
「あくまで常人離れした機動力を奪うものがいいかと」
「ありがとう!」
結局、1ヶ月間警察の重役すらも尋ねに来たもんだから病院で玲とともに浮いてしまった。
とほほ……
「お姉ちゃん、大丈夫かな」
「あのお店を直してるってことはきっと生きてるのは間違い無いんだろうけど……」
「天狐、どうかしたか?」
「い、いやなんでもないわ」
「おっタメだ」
「あっ」
「気にすんなって~」
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