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化狐編
#15 魔〜darkness〜
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入院から一か月たった今日、久しぶりに学校へ登校すると妙にじろじろ見られている気がする。
「なぁ玲、なんでジロジロ見られてるんだろうな」
「多分私らのところによく警察が出入りしていたからじゃないか?」
「あ~なんか事件起こしたとみられてるのか」
「ひどくね」
「まぁそんなもんだよ、星井」
「そんなもんってなぁ……腹立つな」
「それよりもどうすんだよ」
「どうにかして助けるしかないだろう」
「だがしばらくはあれは使えないぞ」
「阿嘉松さんのときにも言った通り作ってあるからさ」
「だが私は刀以外使えないぞ」
「え」
「そりゃそうだろ」
「いやだってショルダーキャノンとかガトスマとか使えるじゃん!」
「あれはお前依存なんだよ」
「私はせいぜい切れ味のいい方を使うくらいしかできないぞ」
「まじかよ……」
まさか玲が刀しか使えないとは……えっ想定外なんだけど。
「どうすんだ?」
「まぁなんとかするしかないかぁ」
「照、なんかすごい見られてるな」
「あっ!東、おはよう」
「おはよう!照!」
「星井さんもこれから苦労しそうですね」
「あっ藤野さん!」
「怪人に襲われて、警察から事情聴取うけてそれを逆手にとって交渉して、悪目立ちしないわけないですよねぇ」
「藤野さん……なんかあらすじみたいになってない?」
「周りに聞こえれば多少は考え直してくれるかなって」
どうやら藤野さんは優しいことしてくれたらしい。
「ほらみんな席につけ~」
先生の一言でみんながきちんと席に座る。
「今日から星井と叢雲が学校に来れるようになった」
「二人とも大変だったろ」
「先生、僕らのことよりも話すことがありますよね?多分」
「あ、あぁ」
「今朝職員会議で話題になったんだが」
「うちの学校のポストにこんな紙が入っていたらしくてな」
そう言うとコピー用紙に写された入っていたであろう紙の写真を見せる。
「読むぞ~」
「9月15日、10時に私の大事な妹を迎えに上がる -フォックス・ダークネス」
「と書かれた紙が入っていた」
「あ、そうだ」
「裏にも書いてあるんだったな」
「えーと?」
「追記、ウェディングちゃんのためにも抵抗はしないでね~」
「とラフに書いてある」
「ウェディング……ちゃん?!」
「どうした星井?気になることでも?」
「いや、なんでもないです」
どういうことだ……フォックスってとこから魔狐なんだろうけど妹って誰なんだ?
「誰が入れたかはわからないが今後こういういたずらはやめるように!」
そうして朝のHRが終わった。
「玲!」
「落ち着け!さっさと連絡しろ」
「あ、あぁ」
そして僕は阿嘉松さんに電話を掛ける
《どうした?星井》
「うちの高校にあの怪人たちのうちの一人から手紙が入ってたんです」
《なんだと?!》
「10時にここに襲来するといっていてて!」
「使用許可を取ってください!お願いします!」
《わかった!我々も君からの連絡が来次第応援に向かおう!》
「ありがとうございます!」
電話を切る。
「おいおい……どうなってんだ?照」
「阿嘉松さんに許可を取ってもらえるように連絡したんだ」
「多分学校で戦闘する羽目になりそうだね」
「え?!それってやばいんじゃ」
「やばいうえに誰が狙われるかわからない以上叫び声とかが聞こえてからの行動になるからね……どうしても警戒に限界があるのが悲しいよ」
「まぁ10時になるまで気を張るしかないな」
「だね」
そして1時間目の数学を乗り越えあと10分で10時になるところだ。
「どうしようか、玲」
「どうするもこうするもやるしかないでしょ」
「だよねぇ……怖いなぁ」
「いつでも阿嘉松さんに電話できるようにしといてくれよ」
「わかってる」
そんな会話をした後、2時間目の公共の授業を受け、そろそろ10時に差し掛かりそうだ。
しかしあいつは現れそうにない。
やっぱり何かの冗談か別のクラスなのか?
そう思っていると
「やぁ、予告通り迎えに来たよ」
「本当に来たのか……魔狐」
「あれ?あの時倒した子じゃないか」
「もう体は治ったんだね」
「玲!電話!」
「もうかけてるぞ!星井!」
「時間稼ぐしかねぇか」
そういうと俺は構えをとる。
すると周りがざわつき始める。
やめとけとかイキってんのかとか。
「一度負けた君が勝てるとでも?」
「はん!かかって来いよ!」
「狐狗狸燦!」
「その動きはもう覚えたんだよ!」
狐、狗、狸のエネルギーを順に避けていく。
「そうやすやすと!」
「くらえ!」
正拳突きをスライディングでよけながら足払いをし魔狐の体制を崩す。
「ふんぬぅぅぅ!!」
両足をつかみジャイアントスウィングを開始する。
「オラオラオラオラァ!」
「この!離せ!」
「玲!パス!」
「任せろ!」
思い切り玲の方へ投げ飛ばす。
それを玲は
「はぁっ!」
上方向へ蹴り魔狐の体が浮かび上がる。
「今度はリフティングと行こうか!」
そう言い放つと玲は魔狐でリフティングを始める。
「貴方達……もう許さないわ!」
衝撃波が起こり机が飛んでくる。
「危な!」
「よっ!」
玲が机を避けつつジャンプでこちらへ移動してくる。
「なぁ、こっからやべぇんじゃねぇの?」
「それ私も思った。」
「あ、そうだ」
「許可取れたっぽいぞ」
「ナイス!」
『まったく……邪魔をして!』
狐型の獣人のような怪人が姿を現した。
「それがお前の怪人態か!」
『そうよ!ウェディングちゃんからもらったの!』
「さて、許可は下りたが……重火器は人前で使うわけにはいかないよなぁ」
「だな」
「ならサーベル一択だな」
「じゃあ私は刀で行こうかな」
「あっずるいなぁ」
「まぁ二振りあるからいいんだけど」
コンパクトに収納されている刀を渡す
「まぁ私らはこれよな」
「はぁ……またクラスで目立つよ」
「あれあんま意味なかったな」
「だな」
『何をごちゃごちゃと!』
「「壱式・袈裟!」」
同時に地面をけり急接近し袈裟斬り食らわせる。
『そんな刀で斬れるわけないだろ!』
「ぐはぁ!」
「ぐっっ!」
二人まとめて吹き飛ばされてしまう。
「星井!叢雲!お前らじゃ無理だ!こいつには勝てない!」
クラスメイトがなんか言ってきた。
「「黙ってろ!部外者!」」
「ひぃっ!」
「ちっ……でも一理あるんだよなぁ」
「だなぁ」
「どうケリをつける」
「そりゃ到着を待つのが最善だろうよ」
『まったく……私は妹を回収できればそれでいいんだけど』
「その妹ってのは誰なんだよ!」
斬りかかりながら問いかける。
『どうせ連れて行くんだから今言う必要はないよね!』
「しまっ!」
襟をつかまれてしまう。
『お返しよ!』
『ハァッ!』
上に投げられ――
『狐狗狸惨!』
「え?」
狐と狗と狸が融合したような三つ首のキメラのエネルギーをぶつけられる。
「ガハァッッッ!」
天井を突き破り1年生の教室へと貫通してしまう。
「ゲホッゲホッ」
「先輩?!」
「華?!」
「ってんなこと言ってる場合じゃ……ないな」
だいぶ体も限界が近いな。
これじゃあ到着まで時間が稼げるかどうかわからないな……
「ハァァァァァ!」
4回から3回の教室に飛び込む。
『何?!』
「オラオラオラ!」
連続斬りを浴びせろ!攻めの手を緩めるな!
自分に言い聞かせ相手に攻撃させずにこちらの攻撃を当て続ける。
『この……なんで倒れないのよ!』
俺に攻撃が当たる――
「させない!」
今度は玲が背後から斬りつける。
『人間のくせに!』
玲とともに魔狐からバックステップで距離をとる。
『なんなんだよ!君たちは!』
「ただの高校生だよ」
「同じく」
『そんなわけないだろ!』
「よく耐えた!坊主!」
「阿嘉松さん!」
「後は俺たちに任せてくれ!」
「レールガン一斉射!」
阿嘉松さんたちが一斉にレールガンを浴びせる。
『なんだその武器は!』
「あぁ、俺の義姉の会社の武器さ」
「結構値は張るんだぜ?」
「お前義姉いたのか?!」
「阿嘉松さん!あれ!」
「おうよ!」
「これであいつのコアをぶち抜け!」
阿嘉松さんから受け取った巨大な剣を持った腕ののユニットを背中に背負う。
「さぁて……効くかな!」
『何をするつもりだ!』
「こうするのさ!」
「ザビ・セブ・ジオ・ガガ・ギル!」
「疑似・断縁斬!」
当たった――そう確信したのもつかの間
『まったく……そんなものまで作るなんてね』
「ウェディング!」
『魔狐ちゃん、いったん撤退しましょ』
『そうだね、また今度迎えに来るよ』
そう言い残し二人はここから去っていった。
「ちっ……逃したか」
「坊主!無事か!」
「いやぁ……無事とは言い難いですかね」
「星井はもろにエネルギー弾くらってたからな」
「それ大丈夫なのか?!」
「さぁ?実際立つのが限界ですね」
「待ってろ、救急車呼んでやるから」
「面目ない」
「全く、若者は本当に無謀なんだよ」
「もう少し己を大事にしろっての」
「だってよ?星井」
「お前もだよ叢雲」
「えぇ……」
そうして救急隊が来てそのまま病院に搬送されていく僕だった――
「姉さん……なんであんな姿に?」
「これ以上迷惑はかけたくないけど」
「でも、あんなのにはなりたくない」
「どうすればいいの?」
クラスメイトの星井照君が運ばれた今日の放課後、私はただそんなことを思うのだった。
「なぁ玲、なんでジロジロ見られてるんだろうな」
「多分私らのところによく警察が出入りしていたからじゃないか?」
「あ~なんか事件起こしたとみられてるのか」
「ひどくね」
「まぁそんなもんだよ、星井」
「そんなもんってなぁ……腹立つな」
「それよりもどうすんだよ」
「どうにかして助けるしかないだろう」
「だがしばらくはあれは使えないぞ」
「阿嘉松さんのときにも言った通り作ってあるからさ」
「だが私は刀以外使えないぞ」
「え」
「そりゃそうだろ」
「いやだってショルダーキャノンとかガトスマとか使えるじゃん!」
「あれはお前依存なんだよ」
「私はせいぜい切れ味のいい方を使うくらいしかできないぞ」
「まじかよ……」
まさか玲が刀しか使えないとは……えっ想定外なんだけど。
「どうすんだ?」
「まぁなんとかするしかないかぁ」
「照、なんかすごい見られてるな」
「あっ!東、おはよう」
「おはよう!照!」
「星井さんもこれから苦労しそうですね」
「あっ藤野さん!」
「怪人に襲われて、警察から事情聴取うけてそれを逆手にとって交渉して、悪目立ちしないわけないですよねぇ」
「藤野さん……なんかあらすじみたいになってない?」
「周りに聞こえれば多少は考え直してくれるかなって」
どうやら藤野さんは優しいことしてくれたらしい。
「ほらみんな席につけ~」
先生の一言でみんながきちんと席に座る。
「今日から星井と叢雲が学校に来れるようになった」
「二人とも大変だったろ」
「先生、僕らのことよりも話すことがありますよね?多分」
「あ、あぁ」
「今朝職員会議で話題になったんだが」
「うちの学校のポストにこんな紙が入っていたらしくてな」
そう言うとコピー用紙に写された入っていたであろう紙の写真を見せる。
「読むぞ~」
「9月15日、10時に私の大事な妹を迎えに上がる -フォックス・ダークネス」
「と書かれた紙が入っていた」
「あ、そうだ」
「裏にも書いてあるんだったな」
「えーと?」
「追記、ウェディングちゃんのためにも抵抗はしないでね~」
「とラフに書いてある」
「ウェディング……ちゃん?!」
「どうした星井?気になることでも?」
「いや、なんでもないです」
どういうことだ……フォックスってとこから魔狐なんだろうけど妹って誰なんだ?
「誰が入れたかはわからないが今後こういういたずらはやめるように!」
そうして朝のHRが終わった。
「玲!」
「落ち着け!さっさと連絡しろ」
「あ、あぁ」
そして僕は阿嘉松さんに電話を掛ける
《どうした?星井》
「うちの高校にあの怪人たちのうちの一人から手紙が入ってたんです」
《なんだと?!》
「10時にここに襲来するといっていてて!」
「使用許可を取ってください!お願いします!」
《わかった!我々も君からの連絡が来次第応援に向かおう!》
「ありがとうございます!」
電話を切る。
「おいおい……どうなってんだ?照」
「阿嘉松さんに許可を取ってもらえるように連絡したんだ」
「多分学校で戦闘する羽目になりそうだね」
「え?!それってやばいんじゃ」
「やばいうえに誰が狙われるかわからない以上叫び声とかが聞こえてからの行動になるからね……どうしても警戒に限界があるのが悲しいよ」
「まぁ10時になるまで気を張るしかないな」
「だね」
そして1時間目の数学を乗り越えあと10分で10時になるところだ。
「どうしようか、玲」
「どうするもこうするもやるしかないでしょ」
「だよねぇ……怖いなぁ」
「いつでも阿嘉松さんに電話できるようにしといてくれよ」
「わかってる」
そんな会話をした後、2時間目の公共の授業を受け、そろそろ10時に差し掛かりそうだ。
しかしあいつは現れそうにない。
やっぱり何かの冗談か別のクラスなのか?
そう思っていると
「やぁ、予告通り迎えに来たよ」
「本当に来たのか……魔狐」
「あれ?あの時倒した子じゃないか」
「もう体は治ったんだね」
「玲!電話!」
「もうかけてるぞ!星井!」
「時間稼ぐしかねぇか」
そういうと俺は構えをとる。
すると周りがざわつき始める。
やめとけとかイキってんのかとか。
「一度負けた君が勝てるとでも?」
「はん!かかって来いよ!」
「狐狗狸燦!」
「その動きはもう覚えたんだよ!」
狐、狗、狸のエネルギーを順に避けていく。
「そうやすやすと!」
「くらえ!」
正拳突きをスライディングでよけながら足払いをし魔狐の体制を崩す。
「ふんぬぅぅぅ!!」
両足をつかみジャイアントスウィングを開始する。
「オラオラオラオラァ!」
「この!離せ!」
「玲!パス!」
「任せろ!」
思い切り玲の方へ投げ飛ばす。
それを玲は
「はぁっ!」
上方向へ蹴り魔狐の体が浮かび上がる。
「今度はリフティングと行こうか!」
そう言い放つと玲は魔狐でリフティングを始める。
「貴方達……もう許さないわ!」
衝撃波が起こり机が飛んでくる。
「危な!」
「よっ!」
玲が机を避けつつジャンプでこちらへ移動してくる。
「なぁ、こっからやべぇんじゃねぇの?」
「それ私も思った。」
「あ、そうだ」
「許可取れたっぽいぞ」
「ナイス!」
『まったく……邪魔をして!』
狐型の獣人のような怪人が姿を現した。
「それがお前の怪人態か!」
『そうよ!ウェディングちゃんからもらったの!』
「さて、許可は下りたが……重火器は人前で使うわけにはいかないよなぁ」
「だな」
「ならサーベル一択だな」
「じゃあ私は刀で行こうかな」
「あっずるいなぁ」
「まぁ二振りあるからいいんだけど」
コンパクトに収納されている刀を渡す
「まぁ私らはこれよな」
「はぁ……またクラスで目立つよ」
「あれあんま意味なかったな」
「だな」
『何をごちゃごちゃと!』
「「壱式・袈裟!」」
同時に地面をけり急接近し袈裟斬り食らわせる。
『そんな刀で斬れるわけないだろ!』
「ぐはぁ!」
「ぐっっ!」
二人まとめて吹き飛ばされてしまう。
「星井!叢雲!お前らじゃ無理だ!こいつには勝てない!」
クラスメイトがなんか言ってきた。
「「黙ってろ!部外者!」」
「ひぃっ!」
「ちっ……でも一理あるんだよなぁ」
「だなぁ」
「どうケリをつける」
「そりゃ到着を待つのが最善だろうよ」
『まったく……私は妹を回収できればそれでいいんだけど』
「その妹ってのは誰なんだよ!」
斬りかかりながら問いかける。
『どうせ連れて行くんだから今言う必要はないよね!』
「しまっ!」
襟をつかまれてしまう。
『お返しよ!』
『ハァッ!』
上に投げられ――
『狐狗狸惨!』
「え?」
狐と狗と狸が融合したような三つ首のキメラのエネルギーをぶつけられる。
「ガハァッッッ!」
天井を突き破り1年生の教室へと貫通してしまう。
「ゲホッゲホッ」
「先輩?!」
「華?!」
「ってんなこと言ってる場合じゃ……ないな」
だいぶ体も限界が近いな。
これじゃあ到着まで時間が稼げるかどうかわからないな……
「ハァァァァァ!」
4回から3回の教室に飛び込む。
『何?!』
「オラオラオラ!」
連続斬りを浴びせろ!攻めの手を緩めるな!
自分に言い聞かせ相手に攻撃させずにこちらの攻撃を当て続ける。
『この……なんで倒れないのよ!』
俺に攻撃が当たる――
「させない!」
今度は玲が背後から斬りつける。
『人間のくせに!』
玲とともに魔狐からバックステップで距離をとる。
『なんなんだよ!君たちは!』
「ただの高校生だよ」
「同じく」
『そんなわけないだろ!』
「よく耐えた!坊主!」
「阿嘉松さん!」
「後は俺たちに任せてくれ!」
「レールガン一斉射!」
阿嘉松さんたちが一斉にレールガンを浴びせる。
『なんだその武器は!』
「あぁ、俺の義姉の会社の武器さ」
「結構値は張るんだぜ?」
「お前義姉いたのか?!」
「阿嘉松さん!あれ!」
「おうよ!」
「これであいつのコアをぶち抜け!」
阿嘉松さんから受け取った巨大な剣を持った腕ののユニットを背中に背負う。
「さぁて……効くかな!」
『何をするつもりだ!』
「こうするのさ!」
「ザビ・セブ・ジオ・ガガ・ギル!」
「疑似・断縁斬!」
当たった――そう確信したのもつかの間
『まったく……そんなものまで作るなんてね』
「ウェディング!」
『魔狐ちゃん、いったん撤退しましょ』
『そうだね、また今度迎えに来るよ』
そう言い残し二人はここから去っていった。
「ちっ……逃したか」
「坊主!無事か!」
「いやぁ……無事とは言い難いですかね」
「星井はもろにエネルギー弾くらってたからな」
「それ大丈夫なのか?!」
「さぁ?実際立つのが限界ですね」
「待ってろ、救急車呼んでやるから」
「面目ない」
「全く、若者は本当に無謀なんだよ」
「もう少し己を大事にしろっての」
「だってよ?星井」
「お前もだよ叢雲」
「えぇ……」
そうして救急隊が来てそのまま病院に搬送されていく僕だった――
「姉さん……なんであんな姿に?」
「これ以上迷惑はかけたくないけど」
「でも、あんなのにはなりたくない」
「どうすればいいの?」
クラスメイトの星井照君が運ばれた今日の放課後、私はただそんなことを思うのだった。
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