22 / 36
狐指輪編
#22 報〜information〜
しおりを挟む
「いやぁ、不覚だったよ」
「無事でよかったよ魔狐」
「無事……ねぇ?」
ぐっ……こいつもしかして僕が腕を切り落としたの覚えてるのか?
「まったく、なんで入院しなきゃいけないんだか」
「そりゃ何ヶ月も向こうにいればそうもなるだろ」
「ってかなんで天狐と姉妹なのを教えてくれなかったんだ?」
「そりゃ両親が離婚して苗字は変わってるからねぇ」
「……すまん」
「いいよいいよ、そりゃ気になるもんね」
「それよりも、だ」
阿嘉松さんが口を開く。
「向こうの状態を知りたいんだが」
「嬢ちゃんの話せる範囲でいいから教えてくれ」
「わかったわ」
「まず、戦力としてはこちらの自衛隊を上回るほどの戦力を保有できてるわね」
「何よりも人外の力ってのが大きくて、照君のところの兵器を早いとこ実用化しないと直ぐに殲滅されるわ」
「待った!あいつらって普通の銃火器効かないのか?」
「照君……自分であんなやばい武器頼んどきながら知らなかったの?」
「いや普通に貫通力上げて分離までの時間を稼いでもらおうと思っただけなんだけど」
「それであのレールガンを頼むって……」
「あ、あれだろ?坊主」
「お前の姉が威力強くしすぎたとか」
「いや、休日使って威力調整は俺がした」
「設計とレールガンぐらいなら俺が作れるから生産ラインを借りたくて姉さんのところに行ったからね」
「照君ってレールガン作れるんだ」
「ただどうしてもバレルが曲がるから生産ラインは欲しかったんだよな」
「確かにあんな威力でぶっ放してたらそりゃ曲がるか」
「話が脱線したわね」
「次に幹部なんだけど、私の妹の天狐とスター・オブザ・ラブっていう元の人間がわかんないような子がいるわ」
「最後に、トップだけど」
「あれは異次元の強さよ」
「まともな人間じゃレールガンを撃つ前に終わるわ」
「そんなやばいのか?」
「やばいなんてもんじゃないわ」
「彼女一人で多分関東壊滅くらいはできるんじゃないかしら」
あいつ……あれで本気じゃななかったんだな。
ってことはまさか伍式の火力も怪しいのか?!
「やべぇな」
「人間が使える限界がレールガンなのにそれが効かないとなればやばいぞ」
「あれが限界なのか?坊主」
「あれ以上威力を上げると使用者の肩がやばいことになるんですよ」
「まぁなんか僕は体が生まれつき頑丈らしくて使っても大丈夫だそうなんですが」
「ならそれで削り切るのは」
「無理でしょうね」
「ついでにあんなもの街中でぶっ放せば被害がやばいんで」
「そんなやばいのか?」
「今から映像見せましょうか」
そう言って俺はスマホと病室にあるテレビを繋ぎ、試射の映像を見せる。
そこには山の一部を削り、平野にはビームの形に抉られたあとが残っている映像だった。
「こんなもの作ったのか?」
「流石にやばいんで今奥深くに封印されてますよ」
「封印場所は僕と姉さんしか知らないんで大丈夫ですよ」
「まぁ、いざという時は使いましょうか」
「そんな時来ないでほしいけどな」
「と、まぁ私から話せるのは今ので全部よ」
「ありがとう、九十九魔狐さん」
「どういたしまして?阿嘉松大地さん」
お互いに挨拶をすると阿嘉松さんは去っていった。
下の名前大地って言うんだ。
「なんで阿嘉松さんの名前知ってたんだ?」
「昔似たような感じで攫われた時があってね?」
「その時に助けに来てくれたのがまだ若くて痩せてた阿嘉松さんだったのよ」
「そんな偶然あるんだな」
「彼は数々の誘拐事件を解決しているからこそ、これに選ばれたんでしょうね」
「怪人と誘拐になにか接点があると睨んだあの人が上層部にお願いする様が思いつくわ」
「さて、照君、君にだけ言いたいことがあってね」
「なんだ?」
「実は―― ――」
「そんなもん僕に言ってどうするんだ?」
「どうするかはあなた次第だけど、択は多いほうがいいでしょ」
「まぁな」
「あと、あいつら、貴方を孤立させようとしてたから気をつけて」
「いつ華ちゃん達を狙うかわかったもんじゃないからね」
「わかった」
「無事でよかったよ魔狐」
「無事……ねぇ?」
ぐっ……こいつもしかして僕が腕を切り落としたの覚えてるのか?
「まったく、なんで入院しなきゃいけないんだか」
「そりゃ何ヶ月も向こうにいればそうもなるだろ」
「ってかなんで天狐と姉妹なのを教えてくれなかったんだ?」
「そりゃ両親が離婚して苗字は変わってるからねぇ」
「……すまん」
「いいよいいよ、そりゃ気になるもんね」
「それよりも、だ」
阿嘉松さんが口を開く。
「向こうの状態を知りたいんだが」
「嬢ちゃんの話せる範囲でいいから教えてくれ」
「わかったわ」
「まず、戦力としてはこちらの自衛隊を上回るほどの戦力を保有できてるわね」
「何よりも人外の力ってのが大きくて、照君のところの兵器を早いとこ実用化しないと直ぐに殲滅されるわ」
「待った!あいつらって普通の銃火器効かないのか?」
「照君……自分であんなやばい武器頼んどきながら知らなかったの?」
「いや普通に貫通力上げて分離までの時間を稼いでもらおうと思っただけなんだけど」
「それであのレールガンを頼むって……」
「あ、あれだろ?坊主」
「お前の姉が威力強くしすぎたとか」
「いや、休日使って威力調整は俺がした」
「設計とレールガンぐらいなら俺が作れるから生産ラインを借りたくて姉さんのところに行ったからね」
「照君ってレールガン作れるんだ」
「ただどうしてもバレルが曲がるから生産ラインは欲しかったんだよな」
「確かにあんな威力でぶっ放してたらそりゃ曲がるか」
「話が脱線したわね」
「次に幹部なんだけど、私の妹の天狐とスター・オブザ・ラブっていう元の人間がわかんないような子がいるわ」
「最後に、トップだけど」
「あれは異次元の強さよ」
「まともな人間じゃレールガンを撃つ前に終わるわ」
「そんなやばいのか?」
「やばいなんてもんじゃないわ」
「彼女一人で多分関東壊滅くらいはできるんじゃないかしら」
あいつ……あれで本気じゃななかったんだな。
ってことはまさか伍式の火力も怪しいのか?!
「やべぇな」
「人間が使える限界がレールガンなのにそれが効かないとなればやばいぞ」
「あれが限界なのか?坊主」
「あれ以上威力を上げると使用者の肩がやばいことになるんですよ」
「まぁなんか僕は体が生まれつき頑丈らしくて使っても大丈夫だそうなんですが」
「ならそれで削り切るのは」
「無理でしょうね」
「ついでにあんなもの街中でぶっ放せば被害がやばいんで」
「そんなやばいのか?」
「今から映像見せましょうか」
そう言って俺はスマホと病室にあるテレビを繋ぎ、試射の映像を見せる。
そこには山の一部を削り、平野にはビームの形に抉られたあとが残っている映像だった。
「こんなもの作ったのか?」
「流石にやばいんで今奥深くに封印されてますよ」
「封印場所は僕と姉さんしか知らないんで大丈夫ですよ」
「まぁ、いざという時は使いましょうか」
「そんな時来ないでほしいけどな」
「と、まぁ私から話せるのは今ので全部よ」
「ありがとう、九十九魔狐さん」
「どういたしまして?阿嘉松大地さん」
お互いに挨拶をすると阿嘉松さんは去っていった。
下の名前大地って言うんだ。
「なんで阿嘉松さんの名前知ってたんだ?」
「昔似たような感じで攫われた時があってね?」
「その時に助けに来てくれたのがまだ若くて痩せてた阿嘉松さんだったのよ」
「そんな偶然あるんだな」
「彼は数々の誘拐事件を解決しているからこそ、これに選ばれたんでしょうね」
「怪人と誘拐になにか接点があると睨んだあの人が上層部にお願いする様が思いつくわ」
「さて、照君、君にだけ言いたいことがあってね」
「なんだ?」
「実は―― ――」
「そんなもん僕に言ってどうするんだ?」
「どうするかはあなた次第だけど、択は多いほうがいいでしょ」
「まぁな」
「あと、あいつら、貴方を孤立させようとしてたから気をつけて」
「いつ華ちゃん達を狙うかわかったもんじゃないからね」
「わかった」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-
半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる