21 / 30
21話 温かい夕飯
しおりを挟む
「手を合わせてください」
「はい、合わせました」
「いただきます」
「いただきます」
メゾングレイル201号室に帰ってきた俺たちは、すぐに夕食を迎えた。理由は単純、お互いの腹の虫が鳴ったからだ。
リディアが買ってきてくれた夜ご飯は、おにぎり専門店の鮭おにぎりと、手羽先専門店の特製手羽先だった。
渡した2000円をきっちりと使われたし、その結果がおにぎりとは。労働後に食べるものとしては少しガッツが足りない気がする。
とはいえリディアの選んだものにケチはつけたくない。ちょっとうーんとは思いつつも、それを口や態度には出さなかった。
「俺おにぎり専門店は初めてだな」
「たくさんの人が並んでいましたよ。だから間違いないって思いました」
「意外とミーハー気質なんだな」
「し、失礼な彼氏ですね!」
かぶりついたおにぎりは、確かにコンビニのおにぎりとは格が違った。
ふわふわの鮭、パリパリの海苔、さっぱりとした米。レベルが高い。なるほど流行るわけだと実感した。
俺がおにぎりに感動している中、リディアは「ところで」と切り出した。
「正輝さんのリュックサック、あんなに膨れていましたっけ」
「えっ、いや気のせいだろ」
「……怪しいですね。そもそも本当にアニメショップに行っていたのですか?」
「行っていたよ。何を疑っているんだ」
リディアは明らかに疑いの目を俺に向けていた。その上、頬を少し赤く染めている。
「も、もしかしていかがわしいものを買ったんじゃないでしょうね」
「そんなわけあるか。普通にグッズだよ」
「アダルトグッズ!?」
「どこで仕入れたそんな知識!」
「ラノベです」
「教育に悪かったか」
アダルトグッズが出てくるライトノベルなど買っていただろうか。
たぶん買っていたのだろうが、そこまで覚えてはいない。逆にそこが印象に残っているリディアは、なかなかのむっつりすけべだということが証明された。
「……なんですかその顔は」
「いやなんでも」
そんなことを本人に告げるのは酷だろう。絶対に顔を隠す。その上何かしらの攻撃が俺に来る。賭けてもいい。
おにぎりと手羽先を平らげて、俺たちの腹は満たされた。
まさか夕食がおにぎりになるとは思わなかった。ただリディアに任せていなかったら専門店のおにぎりなどこれからの人生で食べることはなかっただろうから、人生経験的にそこは感謝だ。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした」
相変わらず小学校の給食スタイルだ。だが、リディアにはすっごく似合っている。
皿を洗っていたらリディアにシャツをつままれた。何か言いにくいけど言いたいことがある時だな。もう理解してきたぞ。
「なんだ、どうかしたか?」
「いえ。このお礼を改めてしたくて」
「あー、ハーバリウムの」
リディアは燦然と輝く黄色のハーバリウムを抱えていた。
「リディアの稼いだお金だ。お礼なんていらないぞ」
「いいえ。正輝さんのおかげで植物を少し克服できた気がします。だって私の嫌いな植物は、ボトルに詰められていますから」
そう言って、リディアは悪戯っ子のように笑った。
そんなリディアを見ていたら、自然と笑みが溢れた。
「いい顔するようになったじゃん」
「……それって、私の顔に不満があったということですか?」
「断じてそんなことはない。リディアの顔は出会った瞬間から大好き」
「む、あ、ちょ……もう!」
リディアはおにぎり専門店の半透明パックで顔を隠した。なかなかレアな隠れ方だ。
3分後、再び顔を見せてくれたリディアは凛々しい顔をしていた。何か一つの覚悟を決めたような、そんな顔を。
「正輝さん、お願いがあります」
「ん、どうした?」
「明日もその、お仕事させてくださいませんか?」
リディアのお願いに、俺は舌を巻いた。
彼女の瞳はまっすぐ俺に向けられている。冗談でも、衝動的な発言でもないようだ。
「リディアの願いなら叶えてやりたいけど、決定権は俺にはない。でも菜々緒先輩伝いに店長に相談してみるよ」
「ありがとうございます!」
リディアは礼儀正しく頭を下げた。
俺はスマホで菜々緒先輩に電話をかける。先輩ももうとっくに退勤しているはずだ。
『しもしも?』
「何歳でしたっけ」
『21』
「うーん」
相変わらずツッコミどころが多い人だ。いつものように皮肉入りツッコミを送りたいが、今日は俺がお願いする立場なのでやめておく。
「菜々緒先輩、店長っていま近くにいますか?」
『いないよー。たぶん飲みに行ってる』
「そ、そうですか。参ったな」
『アタシでいいなら聞くけど?』
「あー、リディアが明日も和泉屋書店で働きたいらしくて」
『いいじゃんオッケー。じゃあ明日ねー』
「ちょっと待って話が早すぎる」
即断即決。結構なことだが、いくら店長の娘とはいえバイトの菜々緒先輩がやっていいわけがない。
電話を切ろうとした菜々緒先輩に食らいつき、なんとか通話を継続できた。
『なんだよー、少年の願い通りじゃんかよー』
「それはそうなんですけど、そう簡単に判断していいものなんですか?」
電話口に、ふっふっふっと不穏な笑い声が聞こえてきた。
『アタシを誰だと思っている?』
「クレイジーでやばい昭和のおっさんが転生した先輩」
『電話切るぞー?』
「すんませんでした」
つい本音が。
『あのねぇ、今日リディアちゃんが働いた時点で明日も働く想定くらいしているっての』
「えっ、なんでですか」
『……少年は女心が分かっていないねぇ』
何が? とは聞けなかった。たぶん、もっと罵倒されるからだ。
「本当に明日も働いていいんですか?」
『いいよいいよ。揃って来なさい』
「ありがとうございます、失礼します」
許可、降りちゃった。
まさかOKが貰えるとは思ってもいなかったので、どこかふわふわとした気分だ。
「正輝さん、ひょっとして」
「あぁ、明日も働いていいってさ」
「本当ですか! えへへ……」
リディアは小動物のように笑った。
……女心ね。俺はそういうのを汲み取るのは苦手だと思うから、直球で聞いてみるか。
「なんで明日も働きたいんだ?」
「うえっ!? そ、それは秘密です」
「えー」
じゃあお手上げだ。女心は汲み取れないし、答えも得られない。詰みというやつだ。
何度もリディアに意図を尋ねたが、結局答えは返ってこなかった。
「はい、合わせました」
「いただきます」
「いただきます」
メゾングレイル201号室に帰ってきた俺たちは、すぐに夕食を迎えた。理由は単純、お互いの腹の虫が鳴ったからだ。
リディアが買ってきてくれた夜ご飯は、おにぎり専門店の鮭おにぎりと、手羽先専門店の特製手羽先だった。
渡した2000円をきっちりと使われたし、その結果がおにぎりとは。労働後に食べるものとしては少しガッツが足りない気がする。
とはいえリディアの選んだものにケチはつけたくない。ちょっとうーんとは思いつつも、それを口や態度には出さなかった。
「俺おにぎり専門店は初めてだな」
「たくさんの人が並んでいましたよ。だから間違いないって思いました」
「意外とミーハー気質なんだな」
「し、失礼な彼氏ですね!」
かぶりついたおにぎりは、確かにコンビニのおにぎりとは格が違った。
ふわふわの鮭、パリパリの海苔、さっぱりとした米。レベルが高い。なるほど流行るわけだと実感した。
俺がおにぎりに感動している中、リディアは「ところで」と切り出した。
「正輝さんのリュックサック、あんなに膨れていましたっけ」
「えっ、いや気のせいだろ」
「……怪しいですね。そもそも本当にアニメショップに行っていたのですか?」
「行っていたよ。何を疑っているんだ」
リディアは明らかに疑いの目を俺に向けていた。その上、頬を少し赤く染めている。
「も、もしかしていかがわしいものを買ったんじゃないでしょうね」
「そんなわけあるか。普通にグッズだよ」
「アダルトグッズ!?」
「どこで仕入れたそんな知識!」
「ラノベです」
「教育に悪かったか」
アダルトグッズが出てくるライトノベルなど買っていただろうか。
たぶん買っていたのだろうが、そこまで覚えてはいない。逆にそこが印象に残っているリディアは、なかなかのむっつりすけべだということが証明された。
「……なんですかその顔は」
「いやなんでも」
そんなことを本人に告げるのは酷だろう。絶対に顔を隠す。その上何かしらの攻撃が俺に来る。賭けてもいい。
おにぎりと手羽先を平らげて、俺たちの腹は満たされた。
まさか夕食がおにぎりになるとは思わなかった。ただリディアに任せていなかったら専門店のおにぎりなどこれからの人生で食べることはなかっただろうから、人生経験的にそこは感謝だ。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした」
相変わらず小学校の給食スタイルだ。だが、リディアにはすっごく似合っている。
皿を洗っていたらリディアにシャツをつままれた。何か言いにくいけど言いたいことがある時だな。もう理解してきたぞ。
「なんだ、どうかしたか?」
「いえ。このお礼を改めてしたくて」
「あー、ハーバリウムの」
リディアは燦然と輝く黄色のハーバリウムを抱えていた。
「リディアの稼いだお金だ。お礼なんていらないぞ」
「いいえ。正輝さんのおかげで植物を少し克服できた気がします。だって私の嫌いな植物は、ボトルに詰められていますから」
そう言って、リディアは悪戯っ子のように笑った。
そんなリディアを見ていたら、自然と笑みが溢れた。
「いい顔するようになったじゃん」
「……それって、私の顔に不満があったということですか?」
「断じてそんなことはない。リディアの顔は出会った瞬間から大好き」
「む、あ、ちょ……もう!」
リディアはおにぎり専門店の半透明パックで顔を隠した。なかなかレアな隠れ方だ。
3分後、再び顔を見せてくれたリディアは凛々しい顔をしていた。何か一つの覚悟を決めたような、そんな顔を。
「正輝さん、お願いがあります」
「ん、どうした?」
「明日もその、お仕事させてくださいませんか?」
リディアのお願いに、俺は舌を巻いた。
彼女の瞳はまっすぐ俺に向けられている。冗談でも、衝動的な発言でもないようだ。
「リディアの願いなら叶えてやりたいけど、決定権は俺にはない。でも菜々緒先輩伝いに店長に相談してみるよ」
「ありがとうございます!」
リディアは礼儀正しく頭を下げた。
俺はスマホで菜々緒先輩に電話をかける。先輩ももうとっくに退勤しているはずだ。
『しもしも?』
「何歳でしたっけ」
『21』
「うーん」
相変わらずツッコミどころが多い人だ。いつものように皮肉入りツッコミを送りたいが、今日は俺がお願いする立場なのでやめておく。
「菜々緒先輩、店長っていま近くにいますか?」
『いないよー。たぶん飲みに行ってる』
「そ、そうですか。参ったな」
『アタシでいいなら聞くけど?』
「あー、リディアが明日も和泉屋書店で働きたいらしくて」
『いいじゃんオッケー。じゃあ明日ねー』
「ちょっと待って話が早すぎる」
即断即決。結構なことだが、いくら店長の娘とはいえバイトの菜々緒先輩がやっていいわけがない。
電話を切ろうとした菜々緒先輩に食らいつき、なんとか通話を継続できた。
『なんだよー、少年の願い通りじゃんかよー』
「それはそうなんですけど、そう簡単に判断していいものなんですか?」
電話口に、ふっふっふっと不穏な笑い声が聞こえてきた。
『アタシを誰だと思っている?』
「クレイジーでやばい昭和のおっさんが転生した先輩」
『電話切るぞー?』
「すんませんでした」
つい本音が。
『あのねぇ、今日リディアちゃんが働いた時点で明日も働く想定くらいしているっての』
「えっ、なんでですか」
『……少年は女心が分かっていないねぇ』
何が? とは聞けなかった。たぶん、もっと罵倒されるからだ。
「本当に明日も働いていいんですか?」
『いいよいいよ。揃って来なさい』
「ありがとうございます、失礼します」
許可、降りちゃった。
まさかOKが貰えるとは思ってもいなかったので、どこかふわふわとした気分だ。
「正輝さん、ひょっとして」
「あぁ、明日も働いていいってさ」
「本当ですか! えへへ……」
リディアは小動物のように笑った。
……女心ね。俺はそういうのを汲み取るのは苦手だと思うから、直球で聞いてみるか。
「なんで明日も働きたいんだ?」
「うえっ!? そ、それは秘密です」
「えー」
じゃあお手上げだ。女心は汲み取れないし、答えも得られない。詰みというやつだ。
何度もリディアに意図を尋ねたが、結局答えは返ってこなかった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる