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約束
しおりを挟むこのときの為にと、特別に買ったワインを開け彼は言った。
「俺たち幸せになろうね。今後いろいろなケンカもするかも知れないし、自分が選んだ相手が間違っていたのかと思う事もあるかも知れない、でも十年・二十年立っても、俺はさくらを愛している。腹が立った時は、互いに言い合い、大いにケンカしようよ。でも離婚だけは絶対にしない様にしようね」
「仁志さん、それは私も思っていた事だわ。私がお婆ちゃんになった時でも、あなたを愛しているから、例え激しく言い合っても、お皿なんか投げても、ほんの少し我慢して」
「約束だよ」
「うん、約束する」互いに手を取り合い、自然と唇を合わせた。
でも、仁志さんが
「おいケンカしたとき、皿投げて人を怪我させるなよ。血が出たら客先に商売に行けないよ。第一物を投げるのは、経済的にも良くないし!」
「そうね、お皿投げるときは値段見て、安い物から投げるようにする!」
「おい、問題が違うだろー、勘弁してくれよなー」
結婚って、男性に取り災難の始めかも?うふふふ!
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