大人女子の恋愛方程式♡

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決別





—健二side




アレ・・・・・???
俺-・・・・何してるんだ??
ここ何処だっけ???

目を擦ってあくびをすると、俺のすぐ横から
「やっと起きた・・・・」
と・・・・すっごい低い声!!!

しかも聞き覚えのあるこの声・・・・。
恐る恐る右側を見ると、もの凄い真顔で俺をジッと見つめる仁。


「仁ッ・・・・・」

ビックリした~!!!!
なんだよーーー!!!!その真顔ーーー!!!
俺が何度も瞬きをして仁を見ていると、

「何で俺がお前のお守しなきゃいけねーんだよ」
そう言って・・・・少し笑った。

「あ・・・ごめん!!仁、あれ・・・・もしかして幸ちゃん1人???」
俺としたことがー・・・・・確か、胡桃さんが無事だと聞いて・・・その後寝ちゃった。
だってすっごい眠くて、・・・・・。

すると仁は少し笑って、
「ちょいちょいラインしてたから平気!朝飯は早紀ちゃんと行ってるみたいだし・・・・女二人で楽しんでるんじゃない?」
そう言った。

あ、そうか・・・。
拓海と早紀ちゃんも同じホテルだもんな。




—仁side




健二が・・・・昨夜、ウザい位に泣き喚いて大変だった。
何なんだ・・・あの、小学生みたいな泣き方は!!!

健二とは、出会った頃からあんな風に感情むき出しでぶつかった事・・・・今までなかったな。
いつも笑ってて、皆のこと笑わせてー・・・・誰とも揉めないし、面白がってネタで人の話をすることはあったが、絶対悪口も言わない・・・本当、一番ストレス溜めてるのコイツなんじゃねーの?って、いつも思ってた。

そんな健二が、昨日・・・何かの糸が切れたかのようにワンワンと泣いた。

俺は健二の顔をジッと見つめ、
「お前本当に変な奴だな?いつも笑ってるくせに昨日は子供みたいに泣いてたぜ?」
そう言うと、健二は一瞬寂しそうな顔をしたが・・・・直ぐに笑って
「いやー!だってさ、ビックリしたんだよねー!!!あんなの見る事ないじゃん??」
って・・・・。

そう言って布団を被って俺に背を向け、横になった。

ったくよー・・・・。
そんなんじゃねーだろー????

俺は健二の布団ごとギューーッと掴み、
「おいおい、お前いつまでそうやって笑って誤魔化してんだよ!!俺等ってそんな遠慮する中じゃねーだろ???」
そう言って脇腹をくすぐると・・・・
「わっ・・・わーーーー!!!!やめろぉ!!!」
健二は笑いながらそう言って俺の手を払いのける。

俺はそれでも健二の布団をはがして、
「お前さ・・・・俺だってお前等に相当恥ずかしい姿見せてきたんだぞ??そろそろお前も腹割れって!!!」
そうだ。


俺だって、今までお前等とはなるべく深く関わらないようやって来た。
でも・・・色々あって、俺はお前等に結構・・・見られたくない姿見られてきたぞ。
お前、いつも涙流して笑ってたろっ?!/////////

俺の事をーーー!!!
そろそろお前も全部ぶちまけちまえ!!!!






—龍side




今朝、夏樹さんから美晴にラインが来た。
昨日、健二と隆太が羽田で美晴の元旦那の・・・幸助を見たと・・・そう聞かされて、俺は直ぐにマンションに戻って美晴と愛娘の美波とずっと一緒にいた。

そして、あんな騒ぎがあったとは知らず・・・そのまま寝たんだ。
朝起きて、俺の携帯には和也さんから・・・・美晴の携帯には夏樹さんから詳細が送られてきた。

昨日、俺がマンションに戻った時・・・もう既に1人の見知らぬ女性が夏樹さん達と一緒にいた。
でもそれは、仲が良い友達と偶然会った。っていう感じには見えず・・・・。

結果その女性は、和也さんの常連客だった。
その女性は、和也さんの大ファンで・・・最近はかなりのめり込んでいた。
ただのストーカーかって思ったらそうではなく、その女性は都内のBARで偶然幸助と会ったとか・・・・。

そこで、幸助が『和也との仲を取り持ってやるから言うことを聞け』とか言ったんだろう。
また卑怯な手口で女性を脅し、その女性は那覇まで来て健二たちを尾行し北谷までやって来た。

そこで夏樹さん達と遭遇。

女性が幸助に言われたのは、夏樹さんの親友夫婦の居所を突き止めろ!だったらしい。
なんだそれ??って感じなんだけど・・・まぁ、来るなら来いよって思う。

そして昨夜、その女性は自分がした事を悔い・・・・自殺未遂。
夜中に運ばれたが命に別状はなく今は大分回復したらしい。

美晴は携帯をテーブルに置き、俺の方に寄り掛かってきて
「何処に逃げても・・・・追ってくるんだね・・・あの人・・・・」
そう言った。


アイツが俺等に会って何をしようとしていたのかは・・・・知らないけど、
「どれだけ追って来ても関係ない・・・・美晴と美波の傍には・・・ずっと俺がいるんだから・・・」

そう。
アイツが何をしようとしても、何かを言ってきたとしても・・・・俺等には関係ない。
俺も、湊も・・・そして頼もしい兄貴達も・・・・俺等には沢山の仲間がいる。




—和也side




俺と夏樹は・・・・一緒に那覇空港に向かった。

胡桃さんの話だと、兄貴は今日那覇に到着し胡桃さんからの連絡を待っているとか・・・・・。

俺は、兄貴とは・・・・縁を切れない。
血は繋がってはいないが、俺の・・・兄貴だからだ。

でもこのまま放っておいて、また誰かを傷付けるのは許せない。
かといって、OHの更生プログラムに参加させても・・・きっと兄貴は逃げ出してまた周りに迷惑を掛けてしまう。
だとしたらもう・・・警察に相談する??

兄貴に関しては、ずっと・・・・悩みの種ではあったが・・・・その対応をきちんとできなかった俺にも責任がある。

はぁぁ・・・・。
ため息をつくと、夏樹が俺の手をギュッと握ってきて・・・・、
「今夜は最高のディナーにしてくれる??」
そう言って笑った。

・・・・・・・・・///////////


その時、俺はただ単純に・・・・今夜は色々すっきりして、美味しいものが食べたい!!ただそう言っただけなんだって・・・・そう思ってた。
俺ってやっぱりダメな奴だ。

自分が一番大好きな人の気持ちも・・・ちゃんとくみ取れないなんて・・・・。



空港に到着したのは昼過ぎ。
パーキングに車を止め空港の到着ロビーの方に行くと、年末沖縄で過ごそうとしている観光客で人が溢れている。

俺は夏樹の手を握って、
「夏樹、・・・・兄貴とは俺が話す・・・・」
今までちゃんと向き合えなかった。

ずっと・・・・。

小さい頃、俺は親父に連れられて、お袋と・・・兄貴に会った。
あの日から、ずっとずっと・・・兄貴に腹を割って話すこともしなかった。
きっと兄貴もそう・・・。


到着ロビーの中央でぐるっと見渡すと・・・・夏樹が俺の手をグイッと引いて、
「和也君・・・あそこ・・・。」
そう言った・・・・。

一番奥のベンチの方に目をやると・・・・頭がボサボサで、眼鏡をかけ・・・無精ひげを生やし、汚れたシャツを着て、よれよれのデニムにクロックスを履いた・・・兄貴。

俺は夏樹の耳元で、
「夏樹・・・ここで待ってて・・・俺が話をしてくる・・・」
俺がそう言うと、夏樹は頷いて
「分かった・・・。気を付けて・・・。」














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