SECRET 後編

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新入社員の研修

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その後は簡単な会社内の説明、年間行事、寮があるマンションの説明。


あっ!!!
私いい加減マンションの事考えないとだ。

美佳は沖縄には行かないと言ったらしいが、一樹さんとは逢ってるみたいだし・・・・これ以上私が邪魔するのはちょっと申し訳ない・・・・//////

「会社の寮は、最初の一年は2人部屋。2年目からは個人個人で年俸も変わり、部屋も成績が上がれば階も上がります。部屋の行き来は自由ですが・・・一般女性の入室は禁止。専門業者の出入りは許可されています」

専門業者????
って何???
「専門業者とは、いわゆる風俗、デリヘル嬢ですね!!」
大聖君は人差し指を立ててそう言った。
「デリっ?!」
・・・思わず声が出てしまったけど・・・少し笑われる程度で終わった。

ってか・・・。
そうかー・・・。
彼女もいない、女の子連れ込めない・・・だとしたら風俗に行くか呼ぶかしかないか。
皆大変だなー・・・・。

そんな研修は1時間、会社の事や・・・イベントの話は凄く楽しくって・・・あっという間だった。
涼は、こういう講習慣れているみたいで・・・話も上手だった。

12時になって、チャイムが鳴った。

すると、
「では・・午後は15時からまた再開します。午後は、もう少し詳しく会社の話をしていきまーす。この後は皆さんフロアーのチーフの指示に従って行動してください。15時にまたここでお待ちしてます。」

涼先生ッ///////
こんな研修ならずーっと聞いてられまーす!!


講堂から皆が出て行く中、一人まだ座って何かを書いている人物がいた。

和也さんチームの直樹だ。
私は直樹に近づいて行き、直樹が書いているノートを覗き込んだ。

そこにはさっき涼が言っていたことがビッシリ書かれていた。

「真面目なんだね。」
私が声を掛けると直樹君は顔を上げて、
「あっ!!/////・・・・いや、自分はすぐ忘れてしまうので・・・・。こうして書かないと・・・・。」

自分だって。
可愛いな。
「直樹君だよね??和也さんのとこの・・・・。」
私が言うと涼も歩いてきた・・・。

「はいっ!自分まだ19で、皆より年下だし・・・経験あまりないので研修が本当に楽しみで・・・涼さん色々教えてください。」

へぇ~・・・スッゴイ真面目・・・・。
すると涼は・・・・。

「分かんない事には答えるけど、詳しい事は和也に色々教えてもらいな??アイツの方が優しいから・・・」
涼がそう言って笑うと、直樹君はにっこり笑って頭を下げた。

「はいっ!!・・・あ、結城さんにも女性目線からの・・・髪型イケてないとか、スーツダサいとかあったら言ってくださいね。せっかく女性が居るし・・・結城さんは元会員さんだし差し支えない程度に助言を頂けたら嬉しいです。」

なっ・・・・
なんかスッゴイいい子っぽーーーい!!!!

「うんうんっ、何かあったら言ってね、私は何も出来ないけど!」

相談位なら乗れるし!!
「じゃぁ、直樹お前も10階戻りな・・・。和也か仁に指示貰って・・・・」

そう言うと直樹は笑って荷物を持ち・・・・。

「じゃぁ、失礼します!」
そう言って講堂を出て行った。

「なんかいい子っぽいね~・・・・」
私が机に腰掛け言うと涼は出口を見て、
「アイツねー・・ちょっとまだよく分からないからなぁ・・・・」

?????

「凄いいい子っぽかったよ???」
私がそう言うと、涼は少し首を傾げ・・・・・。
「ん・・・いい奴かもだけど~・・・湊が・・・・。」
湊?????
湊君????

湊君がどうしたのッ???


涼は教卓に行きファイルを持つと、

「湊が・・・高校辞めた時、色々あったんだけど・・・。その、大元の理由になった男の弟が、直樹らしいんだ・・・・。」
そう言って講堂の出口の方に一緒に歩いて行った。

湊君・・・高校辞めたんだ。
「揉めた相手??」
私が聞くと、涼は荷物を持ってエレベーター前に誰もいない事を確認し・・・・。
「アイツ、喧嘩して高校退学になったんだ。その相手の男の弟が直樹・・・・偶然なんだけど・・・その男が変な性癖あったから気を付けた方が良いって!!」

変な性癖????

「湊君・・・なんか優しそうだし喧嘩とかしなさそうだったけどなぁ・・・・。」

龍君はメチャしそうだったけど。

「湊も龍も、高校時代・・・結構ヤンチャだった。でも~・・・まぁ、詳しくは言えないけど、湊も色々あってかなり大人になった・・・。俺と淳も同じようなもんだ!!」

へっ?!
えっ?!

淳君は分かるけど・・・・・・・。
涼も?!








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