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お仕事2日目
9
暫くキスについての説明が続き、ちょっとドキドキしながらずっと聞いていた。
こんなに真面目にキスについて話を聞くことは・・・もうないだろうな。
すると、涼は下に置いてあった紙袋を出した。
「では、説明きいていても上手くはならないので、実戦で練習していきましょうーーーっ」
実践???
袋から出てきたのは・・・
「わっ!!!」
思わず皆が声を上げた。
だって、そこから出てきたのは・・・・、美容師さんが使うような顔だけのお人形ーーーー・・・・。
まさか、これとキスをするのか?
と、私も少し同情の眼差しで皆を見た。
「ゲゲッ!!あれで練習ッ??」
大聖君が言った。
皆そう思ってると思われる。
「俺、結城さんと練習できるのかと思ったーーーっ!!!」
斜め前に居た子が笑って言った。
イヤイヤそれはないぞ!!!
私はにっこり笑って首を横に振った。
「じゃぁ、最初はうちのチームの隆太から行こうか!!はい、前出てきて~」
隆太は真面目な顔をして周りに俺ッ俺ッ???みたいに指をさし、前に出て行った。
「んじゃぁ~、これが可愛い女の子だと思って、いきなり舌とか入れないでーー・・・はい、始めてーーー」
涼がそう言うと、
「あっ!!!・・・はいっ!!えっとぉ~・・・・」
隆太がそのお人形に向き合ってタジタジしている姿は何とも異様・・・・・・。
隆太は顔を近づけ・・・・・。
「う~・・・・・・難しいな・・・・・・」
ボソッと隆太が言うと、・・・横に居た涼はプッと吹き出し、
「だよなーー・・・かと言って、結城で試せとは言えないので頑張ってこの子でやってみよう!!」
頑張れッ!!隆太ッ!
隆太は両手でグッと拳を握ると、お人形にー・・・・・・・・・。
チュッ・・・・・・。
と軽くキスをして、サササーーーッと離れ・・・・・。
「えっと・・・・あーー・・・・」
かなり苦戦している様子。
すると、
「結城さんとの実践は本当にダメなんですか?マジで人形相手は結構辛い・・・・・」
そう言ったのは、直樹。
ゲッ・・・・。
すると涼は直樹の方を見て、
「結城はそういう新人の練習台みたいなのはやんないのーー・・・そういう契約だから!」
すると、
「なら、涼さんと結城さんなら大丈夫なんですか??」
そう言ったのは・・・。
まさかの隆太!!!!
ドッキーーン!!!!
雷が落ちた気分・・・・ッ!!!
「確かに・・・・。模型じゃよくわからないし・・・人と人のキスのが勉強になりますけど・・・実際ドラマとかじゃ全く参考にならないし、AVも違うし・・・・・」
他の人も言い出した。
「俺等プライベートも相手いないし・・練習ったって・・模型だし??せめてそういう動画とかあったらまだいいけどそんなの無いしな・・・・」
わわわわわっ!!!///////
皆落ち着いて!落ち着いて!!!!
「すごい展開になっちゃいましたね・・・どうすんだろ涼さん・・・」
大聖君がそう言って振り返ってきた。
「・・・んーーダメダメ、そういうのはやらないって言ったろ?皆そうやって今はみーんな上手くなってるんだから、甘えんなーー・・・・」
涼がそう言って・・・少し皆を落ち着かせる。
すると、
何人かが振り返ってきて、
「結城さん涼さんとキスするの嫌ですか?」
/////////っっっ?!?!
はっ?!
イヤイヤ、キスするのは嫌じゃない。むしろ好き!!!!
「・・・あ・・えっとぉ・・」
私は予期せぬ展開に言葉が出ない。
「見られるのが無理ですか?涼さんとするのは嫌じゃないですよね???」
ひぃぃーーーーーーーーーー///////////////
皆・・・。
真面目に言ってるのは分かるんだけど、流石に皆の前でするのはーーーー無理ーーーー//////////
涼の方を見ると・・少し困った顔をして、首を横に振って・・・・。
「はい、ダメダメーー・・・そう言うの無だって・・・」
涼がそう言うと、
「ダメですか?本当に嫌ですか???」
きゃーーーーーーーーーーー////////////////
「・・・少し・・・なら・・・」
私が思わずボソッと言うと、
涼は今までにないくらい目を見開いて・・・・・・。
固まった。
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