SECRET 後編

文字の大きさ
42 / 226
お仕事2日目

9



暫くキスについての説明が続き、ちょっとドキドキしながらずっと聞いていた。
こんなに真面目にキスについて話を聞くことは・・・もうないだろうな。

すると、涼は下に置いてあった紙袋を出した。

「では、説明きいていても上手くはならないので、実戦で練習していきましょうーーーっ」

実践???
袋から出てきたのは・・・


「わっ!!!」

思わず皆が声を上げた。

だって、そこから出てきたのは・・・・、美容師さんが使うような顔だけのお人形ーーーー・・・・。
まさか、これとキスをするのか?
と、私も少し同情の眼差しで皆を見た。


「ゲゲッ!!あれで練習ッ??」

大聖君が言った。
皆そう思ってると思われる。


「俺、結城さんと練習できるのかと思ったーーーっ!!!」
斜め前に居た子が笑って言った。

イヤイヤそれはないぞ!!!
私はにっこり笑って首を横に振った。


「じゃぁ、最初はうちのチームの隆太から行こうか!!はい、前出てきて~」

隆太は真面目な顔をして周りに俺ッ俺ッ???みたいに指をさし、前に出て行った。



「んじゃぁ~、これが可愛い女の子だと思って、いきなり舌とか入れないでーー・・・はい、始めてーーー」

涼がそう言うと、
「あっ!!!・・・はいっ!!えっとぉ~・・・・」
隆太がそのお人形に向き合ってタジタジしている姿は何とも異様・・・・・・。
隆太は顔を近づけ・・・・・。

「う~・・・・・・難しいな・・・・・・」

ボソッと隆太が言うと、・・・横に居た涼はプッと吹き出し、
「だよなーー・・・かと言って、結城で試せとは言えないので頑張ってこの子でやってみよう!!」

頑張れッ!!隆太ッ!
隆太は両手でグッと拳を握ると、お人形にー・・・・・・・・・。

チュッ・・・・・・。

と軽くキスをして、サササーーーッと離れ・・・・・。
「えっと・・・・あーー・・・・」
かなり苦戦している様子。

すると、
「結城さんとの実践は本当にダメなんですか?マジで人形相手は結構辛い・・・・・」

そう言ったのは、直樹。

ゲッ・・・・。

すると涼は直樹の方を見て、

「結城はそういう新人の練習台みたいなのはやんないのーー・・・そういう契約だから!」
すると、
「なら、涼さんと結城さんなら大丈夫なんですか??」


そう言ったのは・・・。
まさかの隆太!!!!



ドッキーーン!!!!
雷が落ちた気分・・・・ッ!!!
「確かに・・・・。模型じゃよくわからないし・・・人と人のキスのが勉強になりますけど・・・実際ドラマとかじゃ全く参考にならないし、AVも違うし・・・・・」

他の人も言い出した。

「俺等プライベートも相手いないし・・練習ったって・・模型だし??せめてそういう動画とかあったらまだいいけどそんなの無いしな・・・・」

わわわわわっ!!!///////
皆落ち着いて!落ち着いて!!!!


「すごい展開になっちゃいましたね・・・どうすんだろ涼さん・・・」

大聖君がそう言って振り返ってきた。


「・・・んーーダメダメ、そういうのはやらないって言ったろ?皆そうやって今はみーんな上手くなってるんだから、甘えんなーー・・・・」
涼がそう言って・・・少し皆を落ち着かせる。

すると、
何人かが振り返ってきて、

「結城さん涼さんとキスするの嫌ですか?」


/////////っっっ?!?!
はっ?!
イヤイヤ、キスするのは嫌じゃない。むしろ好き!!!!


「・・・あ・・えっとぉ・・」

私は予期せぬ展開に言葉が出ない。

「見られるのが無理ですか?涼さんとするのは嫌じゃないですよね???」

ひぃぃーーーーーーーーーー///////////////



皆・・・。
真面目に言ってるのは分かるんだけど、流石に皆の前でするのはーーーー無理ーーーー//////////

涼の方を見ると・・少し困った顔をして、首を横に振って・・・・。

「はい、ダメダメーー・・・そう言うの無だって・・・」
涼がそう言うと、
「ダメですか?本当に嫌ですか???」

きゃーーーーーーーーーーー////////////////




「・・・少し・・・なら・・・」

私が思わずボソッと言うと、
涼は今までにないくらい目を見開いて・・・・・・。

固まった。













感想 0

あなたにおすすめの小説

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。