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三角関係
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しおりを挟む「アイツがお前の事が好きなのは誰が見たって分かるだろ???他に何を求めてるんだよ」
俊也がそう言って、私たちのグラスを片した。
「だって・・・最近涼は祐ちゃんとかと変わらないんだよ。忙しいのは知ってるけど本当に業務連絡ばっかで・・・・・」
最近、涼は他の人と変わらない。
今日は・・・すっごい久々・・・・。
迎えに来てくれるって言っていたけど・・・・・。
同じマンションに居ても、私は涼の部屋知らないし・・・でも涼が来ることもない。
もし・・・このままどんどん薄れてって・・・いつか飽きられてしまうんじゃないかって。
「釣った獲物に餌をやんない・・・その典型じゃない」
美佳が笑って俊也に言うと、
「女って面倒くせーーーーー・・・仕事が忙しいんだから仕方ねーだろ??」
面倒か・・・。
やっぱ・・・。
そうだよね・・・・・。
俊也が行ってしまった後、美佳はまた飲み物と料理を持ってきてくれて・・・・。
「で??誕生日は??どうするの??」
そう・・・私の誕生日は・・・5日後に迫っていた。
「知らないと思う・・・私からは言ってないし、しかもさー・・・態々言うのってなんかいやらしくない????」
私がそう言うと、美佳はケタケタ笑って・・・・・。
「確かにーーーー、ってかさ超お金持ちだしー・・普通にバーキン買って!!とか軽く言ってみたら?」
ぇええっ・・・・。
それは流石に言えないーーーー/////////
「私、一樹に冗談でハリー買ってよって言ったら、まじで買って来たよ???」
ぇええええええええ・・・・・・・・。
美佳はにっこり笑って、私に左手を見せてきた。
うわ・・・・/////////
これ、ダイヤ入ってんじゃん・・・・。
さっきからちょっと気になってたけど・・・・これ・・・・やっぱりハリーか・・・・。
「これ・・・ルビーとダイヤでしょ??300万位しそう・・・・」
私がそう言うと、美佳は・・・。
「手切れ金ー・・・・なんちゃって!!・・・一樹ってバカだからさ・・・・もう距離置きたいって言ったのに・・・前に冗談で言ったこれ・・・買って来たのよー・・・」
一樹さん・・・・////////////
やっぱまだ・・・。
「でもさ、・・・・私は、これを見て・・・・いつまでーも・・一樹を忘れられないの・・・きっとね。・・・でもきっと彼は、良い人を見つける。・・・だーかーら、手切れ金!」
美佳・・・・・・。
「で??・・・・涼君はー、アンタの誕生日を知らない。淳君も~・・知らない・・・・。湊君も知らない。・・・てかもう皆に言っちゃって、皆から色々貰っちゃえばいいじゃない!!!もうさ、ネタだと思って!!」
もぉーー・・・・。
ネタかよーーーー・・・。
「しかもさぁ、社長の誕生日が私の誕生日の前日なわけ!ホテルでパーティーやるんだけどー・・・。翌日は会社自体が休みになって・・・皆朝まで飲むんじゃないかって噂ー・・・。だから誰も私の誕生日なんてさぁー・・・・」
「って事は・・・・アンタの誕生日は会社が休みってこと??」
そう・・・。
「そうそう!!嬉しいのか悲しいのか分かんなくない??しかもさー・・その後、社員旅行もあるのー。スッゴイ楽しみだけど、今の状態だとメチャクチャ気まずくない???1泊2日で10階フロアーのメンバーで行くんだけどさ・・・」
「へぇー・・・なんかーーイベントだらけね・・・」
本当にそう。
あの会社毎月パーティーやってるイメージだし!
「・・・何か最近・・・疲れちゃった・・・」
最近、情緒不安定なのか・・・あまり眠れないし・・・・・。
考え事ばかりしてる。
「・・・・アンタさ・・・少し休んだら??」
「えっ??・・・・」
「なんか・・少し痩せたんじゃない??大丈夫??」
「そ・・・・そうかな・・・」
最近体重計ってないけど・・・・痩せたのかな・・・・。
手鏡を出し、顔を見ると・・・・。
「なんか、少し・・やつれてる感が・・・」
美佳が私の隣でそう言った。
「えっ・・・・マジっ!!??」
まぁ・・・確かに最近・・・夕飯はこうやってたまに美佳と会って外食する時だけ食べて、マンションでは何も食べてない・・・・。
朝は・・・コーヒーだけ・・・。
昼は、お握りとか・・・パン位。
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