SECRET 後編

文字の大きさ
114 / 226
26歳

7

しおりを挟む



私達がホテルを出たのは18時過ぎ。
もう辺りは真っ暗で、かなり冷え込む・・・・。

車内では・・・ずっと手を握ってくれる涼。

「・・・結城眠くない??目がうつろ。」
「んーーー・・・大丈夫ーー・・・」

私は目をこすりながら言った。
本当は凄く眠かったけど・・・・涼と一緒にいる時間に眠るのは勿体ない・・・・。

「いいよ??寝てても・・・食事中寝ちゃったら困るから。」
「でも・・・・・」

「俺は平気・・・気にしないで少し寝な??」
「んーー・・・・」

・・・気づいたら・・・ウトウト・・・
車の、揺れが気持ちよくって・・・・。

たまに涼が・・・頭を撫でてくれる感触・・・・
凄く居心地が良い。



「・・・き・・・・・結城・・・・」
優しい声が・・耳元で聞こえた・・・・・。
ん・・・・涼??・・・・・
涼どこだろう・・・・。

見えない・・・・。
涼・・・・。

「・・・・ん・・好き・・ムニャムニャ・・・・」
涼が好き・・・・。
それは寝ているときも・・・そう思っているみたいで、
「・・・・結城ちゃんーーー・・・・」


「・・・ん・・・??・・・・んーー・・・・」
ボーーっとしながら・・・薄ら目を開けると・・・・目の前に涼の覗き込む顔・・・・。

「・・・・・・うわぁっ!!///////はっ・・・・あれっ??あれっ??・・・」
ビックリして一気に目が覚めた。
「大丈夫か??・・・起きれる??」
「・・・ん・・・ここどこ??」

どうやら、私は・・・あの後爆睡したらしい。

「レストランの駐車場・・・・もう少しボーっとする??」
「・・・・ん~ちょっと待って・・・・頭ボーっとしてる・・・・」
「俺もタバコ吸おうかな~・・・」

耳を澄ますと
海の音・・・・・
ここは・・・・・。

まだ寝ぼけてる頭を一生懸命回転させ、外を眺めた。
飲みかけのコーヒーを飲み、

「・・・・なんか・・・海の音・・・聞こえる・・・・」
私が言うと、
「東京湾沿いだもん・・・俺ってさ・・・やーーっぱ海が好きなんだなーー・・・。」
そう言って笑った。

「俺はさー・・、小さいころから海の傍で育ってーー・・海が遊び場だったし、やっぱ海が好き・・・。」
そっか・・・・・。
沖縄の海を見て育った涼・・・。
きっと綺麗な海が恋しいんだろうな・・・・。

「早く涼が好きな海の傍に行きたい・・・・。」
私も綺麗な海の傍で、涼と一緒に暮らしたい。
後一か月ちょっとの事だけど、凄く長く感じる。

涼は笑って、
「この前沖縄の仲間に連絡したら・・・・お前に早く逢いたがってた。もう、・・・直ぐだよ・・・」
この前会った人以外にも沢山の仲間がいる。

「緊張するなぁ・・・」
「・・・皆・・・楽しみにしてる・・・蒼太なんてさ先に結ちゃんだけよこしなさいよっ!!って言ってたし!」
蒼太君っ・・・・。


「そっかぁーー・・早く年末にならないかなぁ・・・」
涼はタバコを消し、私は口紅を塗った。

んっ?!
一瞬左手を二度見した。

何で???

「へっ?!」
思わず声を上げた。
だって・・・・。

「ッッッ!!!なーーーーんだよっ!!!」
涼は笑ってそう言ったの。
私は涼の顔をじっと見つめた・・・・・。

だって・・・///////////
これ・・・・・。

左手の薬指に光る・・・綺麗なリング・・・。
「なっ・・・・!!!なんかついてるッッッッ!!!!////////」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ダブル・ミッション 【女は秘密の香りで獣になる2

深冬 芽以
恋愛
 T&Nグループ改革から一年。  T&N観光の副社長である咲《さく》の第二秘書として働く伊織《いおり》は、自身の兄で咲の先輩でもある蓮《れん》が社長を務めるデザイン事務所『SIINA《しいな》』に潜入する。  潜入初日、伊織は幼馴染で初恋の相手・圭《けい》と四年振りに再会する。  圭もまたT&N開発の専務で咲の夫・蒼《そう》の指示でSIINAに潜入していた。  伊織は仕事《ミッション》の妨げにならないようにと圭を突き放すが、圭は執拗に伊織を求める。  「俺が欲しいのはお前だけだよ」  「もう身体だけじゃ満足できない--。今度こそお前の心を手に入れる」  互いの身分と目的を知らない二人は、近づけば近づくほどに互いを疑い、すれ違う。  極秘情報売買を調査する伊織。  横領事件を調査する圭。  互いの計画と、伊織と圭の関係を知った咲と蒼は、もう一つのミッションを仕掛ける――――。  咲と蒼、伊織と圭、それぞれのミッションの行方は……?

Perverse

伊吹美香
恋愛
『高嶺の花』なんて立派なものじゃない ただ一人の女として愛してほしいだけなの… あなたはゆっくりと私の心に浸食してくる 触れ合う身体は熱いのに あなたの心がわからない… あなたは私に何を求めてるの? 私の気持ちはあなたに届いているの? 周りからは高嶺の花と呼ばれ本当の自分を出し切れずに悩んでいる女 三崎結菜 × 口も態度も悪いが営業成績No.1で結菜を振り回す冷たい同期男 柴垣義人 大人オフィスラブ

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

ズボラ上司の甘い罠

松丹子
恋愛
小松春菜の上司、小野田は、無精髭に瓶底眼鏡、乱れた髪にゆるいネクタイ。 仕事はできる人なのに、あまりにももったいない! かと思えば、イメチェンして来た課長はタイプど真ん中。 やばい。見惚れる。一体これで仕事になるのか? 上司の魅力から逃れようとしながら逃れきれず溺愛される、自分に自信のないフツーの女子の話。になる予定。

隣人はクールな同期でした。

氷萌
恋愛
それなりに有名な出版会社に入社して早6年。 30歳を前にして 未婚で恋人もいないけれど。 マンションの隣に住む同期の男と 酒を酌み交わす日々。 心許すアイツとは ”同期以上、恋人未満―――” 1度は愛した元カレと再会し心を搔き乱され 恋敵の幼馴染には刃を向けられる。 広報部所属 ●七星 セツナ●-Setuna Nanase-(29歳) 編集部所属 副編集長 ●煌月 ジン●-Jin Kouduki-(29歳) 本当に好きな人は…誰? 己の気持ちに向き合う最後の恋。 “ただの恋愛物語”ってだけじゃない 命と、人との 向き合うという事。 現実に、なさそうな だけどちょっとあり得るかもしれない 複雑に絡み合う人間模様を描いた 等身大のラブストーリー。

甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・

希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!? 『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』 小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。 ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。 しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。 彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!? 過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。 *導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。 <表紙イラスト> 男女:わかめサロンパス様 背景:アート宇都宮様

処理中です...