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女としてどうよ?
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室井さんに案内してもらった物件は・・・どれも似たような感じで、唯一のマンションの物件も・・・1階だし、目の前もろ道路で丸見え。
んー・・・・・。
結構厳しいな。
こうなったら、平塚とか・・・逆方向で逗子とか!!
でも逗子は高いか・・・・。
結局検討しますと言って店を出た。
家って・・・難しいな。
藤沢のデパートに寄って少し買い物をし、江の島に戻ったのは夕方17時前。
もう大分日が短くなったなー・・・。
江の島の大橋付近を歩くと・・・昔を思い出す。
あれは・・・2年前・・・。
龍と出逢う・・ちょっと前。
3度目の流産をして、ショックで・・・・この海に来たっけな。
すっごい寒くて・・・そのまま凍え死ぬんじゃないかって思った。
あの時は、流産をしたショックと日々繰り返される幸助の暴力に疲れ切っていた。
海を眺め、昔を思い出していると・・・胸の奥が凄く苦しくなる。
すると、
「篠田美晴さんーーー!!!」
・・・・・・。
キンキンした・・・聞き覚えのある声。
私はゆっくり振り返り・・・その声の主の顔を見て・・・ため息。
何でこんな所でまた・・・貴方に会わないといけないの?
私はその人を見て直ぐに目を逸らし、無視してまた歩き出した。
「あーー・・逃げないで下さいよーーー・・・」
そう言って後ろから追いかけてきて、私の前に両手を広げて立ちはだかる・・・龍の元奥さん。
私は彼女をジッと見つめ、
「あの・・・なんですか??」
すると彼女は私をジローッと上から下まで舐めるようにして見て、
「えー・・・だって・・・なーんか寂しそうに歩いてるオバサンいるなって思ったら、あー・・・あれ、龍の所のオバサンじゃんって思ったのー・・・」
そう言って笑った。
この子、本当にオバサンオバサンって・・・しつこいなぁ・・・。
「あー・・でももう見かけても放っておいてくれると嬉しい」
私はそう言って彼女を避けまた歩いた。
すると彼女はまた追いかけてきて、
「ねぇねぇ、噂で聞いたんだけどさ!!オバサンって子供出来ないんでしょ?不妊症ってやつ?」
・・・・・・・・。
噂????
足を止め彼女を見ると、彼女は得意げに笑って
「女に生まれたのに妊娠できないとか・・・・超可哀そうー・・・・・」
そう言って自分のお腹を撫でた。
そう・・・そうかもね。
せっかく女性で生まれたのに、そのチャンスは平等にあっても良いって思う。
でもね、そういう訳にはいかないみたい・・・。
私はゴクッと唾を飲み込んで、
「・・・・さぁ・・・それは分からない・・・・もういいでしょ??私帰らないと・・・・。」
もう何も話したくない・・・・。
何を言われても無視しよう・・・。
直ぐにまた歩き出すと、
「龍--・・・・・・子供好きなのにー・・・」
・・・・・・。
その言葉に・・・脚が止まった。
『龍・・・子供好きなのに』
「貴方じゃなくて、龍が可哀想!だって貴方はー・・龍が手に入ってラッキーじゃん!30過ぎなのに20代の男と結婚出来るとかさ!中々ないチャンスだよね?」
無視・・・・無視しよう・・・・。
一度彼女を見たけど、私はまた歩き出した。
すると、
「ねぇねぇ・・・じゃさ、私がー・・・龍と子作りして、貴方に上げても良いよ??」
・・・・・・・・・。
な・・・何を言ってるの??この人・・・・・・・。
思わず足を止め、彼女を見ると・・・彼女は笑って私のお腹を指さし・・・。
「だって・・・貴方じゃそれ出来ないでしょ?・・・セックスは出来ても・・・卵使えないんでしょ?あ・・・もう閉経してるとかっ???」
止めてよ・・・・。
そんな事言わないで・・・・・。
もう何も言わないで・・・・。
「ね!!オバサン聞いてる??・・・私が龍との子作ってあげるって言ってるんだよー!だってさ、不憫過ぎじゃない?年も取ってて、子供も出来なくってー・・ってさ、・・・」
「止めて・・・もう止めて・・・」
思わず・・・少し後退りをし彼女から離れた・・・。
すると彼女は私に近付いて、・・・・・笑いながら
「この子を産んだら・・・直ぐに龍との子作り開始してあげるね?龍だってー・・・・貴方みたいなオバサンとやるより若い子としたいに決まってるじゃん?」
もう嫌・・・・。
もう喋らないで・・・・。
「可哀そうなオバサンー・・・・・・・・」
目が回る・・・。
もう・・・、やめて・・・・。
「だから黙って引っ込んでて?欠陥品のクソババァ!」
もう止めてッ!!!!
思わず・・・。
ドンッ・・・・・・
彼女の肩を・・・押してしまった・・・・・。
—龍side
仕事中にかかってきた・・・電話・・・・。
それは、美晴ちゃんから・・・『今平塚総合病院に居る』
そう言われた。
瑛太に急遽電話をして、遅番を代わってもらい急いで車でその病院に向かった。
美晴ちゃんはかなり動揺をしていて、泣きながら・・・
『龍の奥さんを押しちゃった・・・私がいけないの、ごめんなさい』
って・・・何度もそう言った。
俺の奥さん???
それって・・・誰の話し?
病院に着くと美晴ちゃんは病室の外のベンチに腰掛け項垂れていた・・・・。
ゆっくり美晴ちゃんに近づくと、美晴ちゃんは下を向いたまま手を震わせていた。
「美晴ちゃん・・・何があったの?」
俺が言うと・・・彼女は顔を上げず・・・。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・。」
そう言ってずっと泣いてた。
医師に話を聞いたら、路上で妊婦が転び出血をしてしまい救急車で運ばれた。
そこに居合わせたのが美晴ちゃんで、本人曰く『自分が彼女を押して彼女が転んでしまった』そう言ったそうだ。
俺はまた直ぐに美晴ちゃんの元に行き、
「美晴ちゃん・・・・・」
彼女がそんな事をするとは思えないし、彩音が絡んだに違いない。
絶対そうだって・・・そう思った。
美晴ちゃんは両手で顔を覆い、
「どうしよう・・・赤ちゃんに・・・何かがあったら・・・どうしよう・・・」
そう言って泣いたんだ。
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