HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います

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女としてどうよ?



—美晴side



私が・・・彼女を傷付けた・・・。
私が肩を押して・・・彼女は転んでしまった・・・。

そして、彼女はお腹が痛いと言って・・・立ち上がれなくなってしまったの・・・・。

頭が真っ白になった。
どうしよう・・・流産しちゃったら・・・。

すると直ぐに真っ赤な血が・・・見えた・・・。

私は・・・幸助が私にしたことを・・・彼女にしてしまったの。
最低な・・・女・・・。

彼女は私の腕をギュッと掴んで、
『これで何かがあったら・・・アンタが私の子殺したって事になるよね、ババア・・・人殺しじゃん』
そう言われた。


私・・・・・。
幸助と一緒だ。


龍が顔を覗き込んできたけど・・・龍の顔が見れない。
「ごめんなさ・・・私帰る・・・」
龍を避けて帰ろうとすると・・・龍は私の肩を両手で掴み、
「先に帰らないで・・・一緒に帰ろう・・・」



龍、もう・・・私はダメです・・・。
涙がポロッと零れて・・・前に倒れてしまいそうだった・・・。

すると久しぶりに・・・龍が私の顔を自分の胸につけて頭を撫でてくれた・・・。
そして、
「ちょっと待ってて・・・」
そう言ったの・・・・。



—龍side




何で・・・美晴ちゃんと・・・彩音が一緒に???


泣いている美晴ちゃんをベンチに座らせ、
「待っててね・・・」
そう言ってまた頭を抱き寄せた。

何があったかは分からないけど、美晴ちゃんが一方的にそういう事をしない人だって・・・それは今の俺だって分かるんだ。

ゆっくり立ち上がり、彩音がいる病室に入ると4人部屋の一番奥に彩音は横になっていた・・・。
彩音は俺を見ると嬉しそうに笑って両手を広げ、
「龍ー・・・・、あのね!お腹の子の父親は?って聞かれて・・・龍だって言っちゃったー・・・」

・・・・・・・・・・。


俺は黙って彩音のベッドの横に立って、
「適当な事言うなよ、体は?」
俺が言うと彩音はニコニコ笑って・・・。
「大丈夫だったよ、も~ダメかと思ったー・・でもね、赤ちゃん助かったって!殺されたかと思ったよー!」

「ならよかった・・・。実家に電話して迎えに来てもらえ・・・俺はお前とはもう関係ないからな、もう電話するな!」

そう言うと・・・彩音は俺の手を掴み・・・。
「ねぇ・・・龍が一緒に暮らしてるあの人が、私の事凄い勢いで突き飛ばしてー・・・私出血したんだよ?あの人私の事恨んでるんだよ!」


んなわけ・・・・ねーだろ。
美晴ちゃんがそんな事する訳ねーだろ???

「悪いけどそれは信じられない」
すると彩音は笑って・・・・。
「今さ、自分が妊娠できないからってー・・・妊婦を一方的に恨む人っているんだよ!しかもさ、もう30超えてるんでしょ??更年期とかでイラついてるっぽかったよ?」
は?????
あの美晴ちゃんがイラつくとかないから・・・・・。
「お前が変な事言ったんだろ?美晴ちゃんはそんな事しないから・・・・」

そう言うと、彩音は外をチラッと見て
「龍・・・あんな欠陥だらけの年上の女なんて良くないって!子供出来ないんだよ??超不良品女じゃん!」
コイツ声デカイ!!!

「お前そういう事大声で言うな!!!」

てか美晴ちゃんって・・・子供出来ないんだっけ?
あれ?
なんか・・・流産がどうのって・・・昔話を聞いたような・・・・。

頭を抑え、頭の中で何かが浮かぶ・・・・。

美晴ちゃん・・・旦那の暴力で・・・あれ??腹を蹴られて流産?いや・・・殴られて??

「ねぇ、龍ーー・・・だからさ、私と龍で子供作ってあのオバサンに上げれば?」

・・・・・・・・・。

彩音のその・・・最低な提案に一瞬目が覚めた。
「お前それ・・・美晴ちゃんに言ったのか?」
そう言うと、彩音は笑って
「え・・・・、あー・・だって、あの人も満更でもなさそうだったよ??」

んな訳ねーだろ!!!
「もういいや・・・、お前マジで・・・もう俺にも美晴ちゃんにも近付くなよ?もう二度と・・・!!!」

そう言って病室を出た・・・。

が、さっきまで病室の前に座っていた美晴ちゃんの姿はなかったんだ・・・・。





—美晴side



私が・・・突き飛ばしたの。
頭の中はそれでいっぱい・・・・。

病室で・・・彼女が龍にそう言って・・・私を不良品だと言った。


そうかもしれない。
女としての機能が全く・・・・ダメ・・・。

これ以上、龍とあの人の言い合いを聞いていたくなくって・・・また逃げた。
どこをどうやって帰ったかは分からない。

マンションの前の海岸に腰かけ海を眺めた。


夜の海は・・・なんだか・・・切ない。
ザザーーン・・・と、波の音が聞こえて月明かりが海を照らした・・・・。

海・・・。
綺麗な海が・・・見たい。

昔・・・龍と沖縄に行った時に龍が私に言ったの。
3度流産したのは・・・その時の子が『ママまたねっ』て・・・そう言って見送ったと・・・。

今後、もう赤ちゃんが私に授かれなかったときは・・・私が悪いんじゃなくて俺が嫌われたんだって・・・龍がそう言ってくれた。

凄く昔の話のようで・・・懐かしい。

ハァァ・・・・。
あの時はそう言われて単純に少し安心したっていうか、気持ちが楽になったけど・・・それは龍の優しさ。
実際は・・・ただ・・・私がポンコツだった。


それだけ・・・・。





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