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サプライズ
2
—龍side
戻りながら美晴に電話を掛けたが・・・・電話に出ない。
急いで店に戻ると、瑛太と俊が出て来て、向かいのwreathからも佐藤ちゃんと野木ちゃんが出てきた。
「あれ?龍~・・・美晴ちゃんと逢わなかったの??」
瑛太がそう言った。
俺は、
「いや・・・丁度入れ違いだった。レストランの人が、美晴がうちの店とwreathに寄っていくって言ってたって言うから来てみたんだけど・・・・・」
そう言うと、瑛太は佐藤ちゃんと野木ちゃんの方を見て、
「美晴ちゃんって・・・・店に戻ってきた??」
そう言うと、2人はそろって・・・首を横に振った。
俺は慌てて客用の出口の方に向かい・・・・外に出て道路を眺めた。
モールから見える俺等のマンション・・・明かりは付いていない。
おかしいな・・・・。
俺が美晴を見落とすわけないんだけど・・・・。
もう一度電話を掛けるが・・・やっぱり出ない。
「龍・・・美晴ちゃん出ない??」
俊がそう言った。
俺は電話を切って、
「出ない・・・・」
まさか・・・まさかアイツが来てるとか・・・ないよな??
すると、全然話したことない駐車場出口にある小さな雑貨屋さんのお姉さんが出てきて、
「すいませんすいません!!あの、貴方ってwreathの店長さんのご主人ですよねっ??」
って・・・突然そう言われて俺もビックリしたが、
「あ・・・はい!!あの、彼女の事・・・探しているんですけど見ました??」
俺が言うと、凄い慌てた顔で
「さっきね!そこの・・・駐車場に行く出口手前で・・・変な頭ボサボサの男の人に髪の毛引っ張られて出て行ったのよ!ビックリして今警備に電話したんだけど・・・・」
・・・・・・・・・。
「すいません!!ありがとうございます!!」
俺は直ぐに出口の方に向かい・・・でも一旦振り返って、俊と瑛太に
「お前等は帰って良いから・・・心配かけてごめんな!」
俊と瑛太を巻き込むことは・・・・出来ない。
—湊side
瑠衣と一緒に飯を食った後一緒に風呂でもーー・・・って思った時だ。
「湊~・・・上地君から電話だよーーー!」
瑠衣が俺の携帯を持って歩いてきた。
まーーた、タイミングよく龍からの電話ー・・・。
「何だアイツ、わざわざクリスマスイヴに電話して来やがって!!暇なのかな?」
電話を受け取って・・・電話に出ると、
『ごめん、こんな日に~・・・。』
アイコスを手に取り換気扇の下へ行き、
「どーした?なんかあったーー?」
そう言うと、
『美晴が・・・・元旦那に連れ去られたんだ・・・・』
え・・・・・・。
・・・・・・・。
『アイツが、昨日も美晴の店に来たらしくて・・・さっきモール内で連れて行かれたのを他の店の人が見たって・・・今探しているんだけど・・・・・』
ま・・・マジでっ?!
元旦那・・・超しつこくないっ???
「分かった・・・俺も直ぐ行くー・・・」
俺がそう言うと瑠衣は直ぐに走って来て不安げな表情。
俺は電話を切ると、
「瑠衣ごめん、ちょっと出かけてくるわ・・・。直ぐに戻る」
そう言うと瑠衣は俺のシャツを掴んで、
「美晴さん?」
「大丈夫、・・・直ぐ見つける!お前はここに居て」
ダウンを着て帽子をかぶって玄関まで行くと、瑠衣が追って来て、
「美晴さん見つかったら直ぐにラインして?」
そう言ってきた。
「分かった・・・・・」
—美晴side
幸助・・・この人・・・酔ってる?
髪をギュッと捕まれたまま、引っ張られて駐車場の一番端に置いてあった車に乗せられた。
「幸助・・・頭痛い・・・一回離して・・・・」
幸助の手を離そうとすると・・・思わず持っていたケーキの箱を落としてしまった・・・。
あっ・・・・、ケーキ!!!
下を見ようとすると幸助は助手席の扉を勢いよく閉め、幸助も直ぐに運転席の扉を開け乗り込んできた。
「幸助お酒飲んでるでしょ?危ない・・・」
私がそう言うと、幸助は凄い目で私を睨み髪をまたギュッと掴み、
「うるせぇんだよ・・・。俺に指図するんじゃねぇ!」
—龍side
佐藤ちゃんと野木ちゃんは危ないと判断し・・帰ってもらい、瑛大と俊は一緒に捜すと言ってくれ、教えてもらった駐車場の中を探し回った・・・・。
その時、かなり遠くの駐車場出口近くから1台のコンパクトカーが勢いよく出て行き・・・俺はそれを追って走って行ったが・・・・もの凄く広い駐車場の為直ぐに見えなくなってしまう。
「はぁ・・・はぁ・・・・」
車が行ってしまった後、俺は駐車場の端迄猛ダッシュ・・・・。
すると、そこにケーキの大きな箱と小さなクッキーの袋2つ・・・。
それはさっき俺が見に行った・・・あのレストランの店のモノだった。
「これ・・・・これ絶対美晴ちゃんじゃん!!!」
後から追ってきた俊がケーキの箱を見て言った・・・。
「俊、瑛太・・・俺マンション戻って車出すからお前等もう帰って良いよ。佐藤ちゃんも心配すると思うし・・・」
そう言って駐車場の出口の方に歩いて行った。
2人は走って追いかけてきて、
「イヤイヤ、気になってこのまま帰れねーよ!俺等も探す、人は多い方が良だろっ??」
瑛太がそう言うと俊も
「そうだよ!湊も来るんだろっ??俺等も手伝うよ!」
すると、駐車場の出口の向こうからピカッと・・・車のライトが当てられ、顔を上げると、そこには湊の大きな車が止まっていた。
俺は湊の車の方へ歩いていき、
「湊ごめんー・・・俺、車取ってくるよ。悪いけど駐車場のおじさんに様子がおかしい奴来なかったか聞いてくんないかな?」
俺がそう言うと湊は運転席から俺を見て、
「分かった!一応、高校の仲間内のグループラインに美晴ちゃん見たら連絡するよう発信しておいた!」
湊はそう言ってスマホを見せてきた。
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