恋文~everlasting love

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大事なものを守るため

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—ハルside



俺は東京に来ていた。

少し前に・・・・沖縄からある人物が姿を消したんだ。
その話を聞いて、まさかとは思ったが・・・仕事の用もあり序にその『消えた人物』を探しに来た。

「はぁ・・・。」
ため息をついてホテルに戻った。

まさかこんなことになるなんて・・・・思わなかった。

ここ何週間かで、俺の知らなかった情報が色々入って来て・・・俺の頭の中はちょっと渋滞中だ。


俺が昔東京で働いていたころ、場所は渋谷で・・・あの頃は若かったせいか渋谷という街が眩しくて・・・毎日歩くのが楽しかった。
でも10年近く経つともうこんなに疲れるなんて、俺も年を取ったなー・・・・。


ホテルに向かう途中、俺の携帯が鳴った。
「もしもし?」
『あ、もしもし???ハルさん、お久しぶりです・・・・』
電話は淳だった。

そうそう・・・俺この前ちょっと淳に電話をしてしまったんだ・・・・。
「あ~・・・この前何度も電話しちゃって悪いな・・・・元気か?」
『はい・・・ハルさんは?』

淳に・・・あの事を・・・聞いてみようか・・・。
イヤ・・・。

「あぁ、・・・元気だよ、蓮見にもよろしく伝えてくれよ・・・・今度来る時は俺にも言ってくれよな???」
『はい・・・・何か話があったんじゃ・・・・???』
「いや、大丈夫・・・・ごめんな、わざわざ電話くれたのに・・・・・。」
『いえ、じゃぁまたー・・・・』

電話を切り・・・煙草に火をつけ、俺はまたある人物に電話を掛ける・・・も、やっぱりその人物は出ない。

ハァァ・・・・・・。

やはり淳に言った方が良かったか・・・・?
でも、無駄に心配を掛けさせるかも・・・・。

でも何であの人が?



—淳side


「大悟が????」
飯を食ってる最中、皆に大悟の話をした・・・・。
「そう、・・・その内情報を・・・流す奴が出て来るって・・・でもそれはー・・多分昌也が無理やり吐かせる方式だ・・・・」
俺がそう言うと、
「でも大吾は何でそれ知ってるんだ?昌也たちと連絡絶ってるなら知らない筈だろ?」
あー・・・・確かに・・・。
やっぱりアイツ・・・。

「でもよ、そんなー・・・口を割るにしても何か弱みがなけりゃ誰も言わねーだろ?弱みなんてある奴いるか?」
半次がそう言うと、
「まぁー・・・琢磨さんとこはナツさんが弱みっすよね・・・そこ手出されたらー・・・」
と達也が言ったが、
「イヤイヤ、昌也たちってずる賢いから県警の琢磨には何もしてこれないのよ!!後弱みがあるとしたらー・・涼さんや一樹さんだけど、その辺はもう勝てないじゃん??後誰??弱みあるっぽい人・・・家庭があったり彼女いたり・・・・」

弱み・・・。
誰だ????


「そう言えばハルさんが・・・・・」
達也が声を上げた・・・・。
ハルさん???
今さっき話したけど・・・・。
「俺ー・・・あれ??なんか、都内でハルさん見たような気がしたんだよなー・・・あれ??いつだったかな・・・・」

イヤイヤ流石にハルさんはない。
あの人結構強いしそんなのに屈しない!



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