恋文~everlasting love

文字の大きさ
33 / 151
東京でするべき事

しおりを挟む


—淳side


俺は銀座で用を済ませ、凛と湊が待つパーキングへ・・・・。

ハァァ・・・。湊はいつからあんなに甘ったれになった?!
てかさ、瑠衣ちゃん帰国してるんだろっ?!アイツ何してんだよ・・・・・。

凛が湊の頭を撫でている最中、後部席の扉を開けると・・・・・。
ビックリして慌てた湊は・・・車の天井に頭をぶつけて、

「いってぇぇえええーー・・・・・・てか兄貴早くね?!」
って・・・・・・。
「後10分遅かったら凛にキスしてたろ?」
そう言って笑うと湊も笑って、
「あー・・・・してたかも!」

ったくよ~・・・。

後部席に腰かけると、
「パークハイアットで良いんだっけ?」
湊はそう言って車を出す。

「そうー・・・・悪いなー・・・・・」

窓から外を見ると銀座の街は・・・年末年始のムードだ・・・・。
日本は平和だな・・・。

「湊沖縄帰らないのか?」
そう言うと、湊は運転をしながら
「俺は帰らない・・・・兄貴はいつの便?」
「俺達は29日の便・・・・」
湊は笑って
「涼さんと結城さんにお子さん出産おめでとうって言っておいて?そのうち逢いに行く・・・」
「龍と行ってやれよ・・・喜ぶぞー・・・・・」

俺と湊は・・・お互いの事にそこまで詮索しない。

湊はパークハイアットのロータリーで車を止め、俺は荷物を下ろし助手席の扉を開けた。

「兄貴、また何かあったら連絡して?」
湊はそう言って笑った。
「あぁ、ありがとうなー・・・・お前もー・・・瑠衣ちゃんとさっさとより戻せー!」
そう言って扉を閉めると、一瞬スッゲー嫌な顔をしたが・・・・笑って手を振って・・・行ってしまった。



俺と凛は手を繋いでホテル内へ・・・・。
「チェックインしてくるから座って待ってて・・・・・」
そう言うと凛は笑って、頷き・・・ソファーに腰かけた。


—凛side


昔、パークハイアットのレストランはー・・・仕事で来たことがあったなー・・・。
泊まるのは今日が初めて。

淳はカウンターに行ってチェックイン。

するとカウンター内からスーツのオジサンが出て来て、淳と話しながら歩いて来た。

「凛・・・今回部屋取ってくれた吉田さん・・・・報道関係とか入らないようにお願いしたんだ」
そう言ってスーツの男の人を紹介してくれた。
男性は頭を下げて、
「ご滞在中、何か要り様でしたら何でもおっしゃってくださいね」

おお・・・・・。
凄いVIP扱いだ!!!
やっぱり淳ってこういう所来慣れてるのかなー・・・・。

一緒に案内されたのはスイートルーム。
もう東京の夜景が綺麗!!!!

私が荷物を置いて部屋を見ようとその場を離れた時・・・・。

「上原さんが女性とお泊りになるなんて・・・初めてですよね?」
そう・・・吉田さんの声が聞こえた。

エッ??/////////本当にそうなの???
別に淳を疑っているとかじゃない。
ただ・・・離れていた期間は、淳に何かがあっても全然不思議ではない。
でもね、それを想像すると・・・少し寂しいけど・・・。

奥の寝室から夜景を見ると・・・・キラキラと光ってて、父島とは全然違うなぁ・・・・//////////
父島は父島でまた良いんだけど・・・。

すると、
「夕飯ー・・・部屋に持ってきてもらう感じで良い?明日は由美さんと飯田社長とホテルのレストラン予約してあるから」

寝室の入口から聞こえる淳の声。

振り返ると淳はスーツケースを置いて私の方を見てニッコリ。

あれ??もう吉田さん居ないのかな???

淳の方まで歩いてってキョロキョロすると、
「もう吉田さん行っちゃったよー・・・・・」
そう言って下で私の手首をギュッと掴んで・・・・すっぽりと淳の腕の中に納まった・・・私。
外寒かったから・・・淳が凄く温かい・・・//////////

ドキドキしながら淳の顔を見ると、淳は私の顔を覗き込むようにして・・・・・・

チュッ・・・・・・。

一度軽くキスをして、また離れて・・・・。

「お前一昨日の夜のこと覚えてる?」
・・・・・・・・。
って・・・そう言った。

一昨日って・・・クリスマスの夜?
あの日、私淳がお風呂入ってる間に・・・日本酒飲んじゃったんだよね・・・。
でもそれしか覚えてない。

私は淳の手を持って、淳の手に

『おさけのんだ』
そう書いた。
すると、淳は少し黙って・・・・・。
「それ以外は覚えてない?」

それ以外っ?!
わ・・・私何か変なことしたっ???////////
えっと・・・・。
なんだろう・・・・・。
一瞬考えこんだ・・・。
でも思い出せないーーーー!!!!





しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

花の精霊はいじわる皇帝に溺愛される

アルケミスト
恋愛
崔国の皇太子・龍仁に仕える女官の朱音は、人間と花仙との間に生まれた娘。 花仙が持つ〈伴侶の玉〉を龍仁に奪われたせいで彼の命令に逆らえなくなってしまった。 日々、龍仁のいじわるに耐えていた朱音は、龍仁が皇帝位を継いだ際に、妃候補の情報を探るために後宮に乗り込んだ。 だが、後宮に渦巻く、陰の気を感知した朱音は、龍仁と共に後宮の女性達をめぐる陰謀に巻き込まれて……

ツンデレ王子とヤンデレ執事 (旧 安息を求めた婚約破棄(連載版))

あみにあ
恋愛
公爵家の長女として生まれたシャーロット。 学ぶことが好きで、気が付けば皆の手本となる令嬢へ成長した。 だけど突然妹であるシンシアに嫌われ、そしてなぜか自分を嫌っている第一王子マーティンとの婚約が決まってしまった。 窮屈で居心地の悪い世界で、これが自分のあるべき姿だと言い聞かせるレールにそった人生を歩んでいく。 そんなときある夜会で騎士と出会った。 その騎士との出会いに、新たな想いが芽生え始めるが、彼女に選択できる自由はない。 そして思い悩んだ末、シャーロットが導きだした答えとは……。 表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_) ※以前、短編にて投稿しておりました「安息を求めた婚約破棄」の連載版となります。短編を読んでいない方にもわかるようになっておりますので、ご安心下さい。 結末は短編と違いがございますので、最後まで楽しんで頂ければ幸いです。 ※毎日更新、全3部構成 全81話。(2020年3月7日21時完結)  ★おまけ投稿中★ ※小説家になろう様でも掲載しております。

冷酷な王の過剰な純愛

魚谷
恋愛
ハイメイン王国の若き王、ジクムントを想いつつも、 離れた場所で生活をしている貴族の令嬢・マリア。 マリアはかつてジクムントの王子時代に仕えていたのだった。 そこへ王都から使者がやってくる。 使者はマリアに、再びジクムントの傍に仕えて欲しいと告げる。 王であるジクムントの心を癒やすことができるのはマリアしかいないのだと。 マリアは周囲からの薦めもあって、王都へ旅立つ。 ・エブリスタでも掲載中です ・18禁シーンについては「※」をつけます ・作家になろう、エブリスタで連載しております

灰かぶりの姉

吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。 「今日からあなたのお父さんと妹だよ」 そう言われたあの日から…。 * * * 『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。 国枝 那月×野口 航平の過去編です。

思い出のチョコレートエッグ

ライヒェル
恋愛
失恋傷心旅行に出た花音は、思い出の地、オランダでの出会いをきっかけに、ワーキングホリデー制度を利用し、ドイツの首都、ベルリンに1年限定で住むことを決意する。 慣れない海外生活に戸惑い、異国ならではの苦労もするが、やがて、日々の生活がリズムに乗り始めたころ、とてつもなく魅力的な男性と出会う。 秘密の多い彼との恋愛、彼を取り巻く複雑な人間関係、初めて経験するセレブの世界。 主人公、花音の人生パズルが、紆余曲折を経て、ついに最後のピースがぴったりはまり完成するまでを追う、胸キュン&溺愛系ラブストーリーです。 * ドイツ在住の作者がお届けする、ヨーロッパを舞台にした、喜怒哀楽満載のラブストーリー。 * 外国での生活や、外国人との恋愛の様子をリアルに感じて、主人公の日々を間近に見ているような気分になれる内容となっています。 * 実在する場所と人物を一部モデルにした、リアリティ感の溢れる長編小説です。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

期待外れな吉田さん、自由人な前田くん

松丹子
恋愛
女子らしい容姿とざっくばらんな性格。そのギャップのおかげで、異性から毎回期待外れと言われる吉田さんと、何を考えているのか分からない同期の前田くんのお話。 *** 「吉田さん、独り言うるさい」 「ああ!?なんだって、前田の癖に!前田の癖に!!」 「いや、前田の癖にとか訳わかんないから。俺は俺だし」 「知っとるわそんなん!異議とか生意気!前田の癖にっ!!」 「……」 「うあ!ため息つくとか!何なの!何なの前田!何様俺様前田様かよ!!」 *** ヒロインの独白がうるさめです。比較的コミカル&ライトなノリです。 関連作品(主役) 『神崎くんは残念なイケメン』(香子) 『モテ男とデキ女の奥手な恋』(マサト) *前著を読んでいなくても問題ありませんが、こちらの方が後日談になるため、前著のネタバレを含みます。また、関連作品をご覧になっていない場合、ややキャラクターが多く感じられるかもしれませんがご了承ください。

盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない

当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。 だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。 「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」 こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!! ───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。 「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」 そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。 ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。 彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。 一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。 ※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。

処理中です...