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ただいま帰りました♡小笠原
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しおりを挟む—淳side
車を止め凛の手を引きアパートの階段を上がっていくと、もう既に宏太が扉を開けて待っていた。
「こっちこっち~!!!」
一緒に歩きながら凛のお尻を触ってると、
「触りすぎー・・・・//////////」
ってー・・・、良いじゃん!触りすぎ!
ダメなのかッ?!
宏太の部屋に入ると、思っていた以上の荷物の山。
「わっ・・・うちらこんなに買ったっけ????」
リビングと、俺が以前使っていた部屋は段ボールやら袋やらとにかく色々・・・。
「あっ!!!これこれ、枕枕ッ!!!!」
そうそう・・・東京で買った枕とかね・・・食器、可愛いカーテンとか・・シーツの替えとか・・・。
とにかく色々!!!
凛は一つ一つ荷物を確認して大はしゃぎ!
「お陰様で毎日宅配が来て俺は寝不足だよ――・・凛ちゃん一緒に寝よう??」
宏太はそう言って凛に抱きついた!
「きゃぁぁッ////////」
「お前、もう直ぐ俺の嫁さんになんだから触んじゃねぇ!!!」
宏太のTシャツを掴み凛から引き離すと・・・・。
「え~ッ!!!ケチーー!!ちょっとくらい触っても良いじゃん!!」
ケチじゃねぇッ!
宏太が夕方から仕事の為、
俺等は荷物を仕分けし、俺の車に運んだ。
「んじゃー・・・石垣牛のバーベキューはまち子にも声かけておくわ!多分相当喜ぶぜ!アイツ・・・・」
宏太はそう言って俺等を見送ってくれた。
まち子ねー・・・・。
あの、凛を引き取った日以来会ってないけど・・・凛は結構頻繁にラインをしているようだ。
昔から人見知りが激しい凛がこうやって友達が出来るのは珍しい。
その日は家に帰るまでに商店街の人達にお土産を届けながら挨拶をし、以前宿泊したホテルの原田さんに会いに行った。
俺も凛も結構疲れていたようで・・・その日の夜は22時前に就寝した。
翌日
朝から凛は10日分近くの洗濯物を回し、広い庭で一緒に洗濯物を干した。
そして、
「タマゴかイクラ貰って来ればよかったかな~???」
凛が庭先で突然そう言った。
タマゴにイクラ????
って・・・寿司を連想しましたよね???
違いますよ、犬です犬~ッ!!!
ウニの子供の子犬ね!
俺は洗濯物を干しながら・・・・。
「ありゃ番犬にもならねーぞ??今はいつまでここに居れるか分からねーし沖縄に戻ったら引き取ったら???」
移動ばかりじゃ犬も可哀想だ。
バカ犬っぽいけど!
すると、
「そういえば以前権お爺ちゃんが言ってたあの喫茶店の話どうする?権お爺ちゃんの奥様のお店!」
凛がそう言った。
あ・・・・・、そうかそうか!!
そういえば権爺がそんな話をしてたっけ??
「じゃー・・・後で土産渡しに行く序に話聞いてこようかなー・・・・・」
—凛side
昨夜、まち子さんにラインをしたら直ぐに返信が来た。
そして今日の昼過ぎに会う約束をした!
洗濯と掃除を終え、私は出掛ける準備を整え・・・まち子さんへのお土産を袋に入れた。
「良し・・じゃー行くか!!!」
淳はそう言って車の鍵を出した。
「淳は権お爺ちゃんの所??」
私がそう言うと、淳は笑って
「そうだなー・・・後は庭いじりでもしてる!」
えっ?!
淳が庭いじりッ????
思わず想像して吹き出してしまった。
「淳ってそういうのやるのっ??」
私が笑いながらそう言うと、
「何だお前、俺がそういうのやらねーとか思った????」
「そう言う訳じゃないけど~ッ!!!・・・なんか想像すると・・・・・」
でも・・・。
そういうの・・・。
凄い幸せな感じがする・・・・。
「帰ったらお前を驚かせてやるからな!!」
「わかった、・・・楽しみにしてるねッ・・・・。」
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