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危険信号
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その駐車場について30分くらいした時かな。
静かな駐車場に・・・遠くから、何台ものバイクが一緒に走る音・・・・。
少しずつ近づいてくる・・・・その音。
振り返ると、
もう既にその集団は、私たちがいる駐車場の入口からどんどん入ってきた。
ぼ・・・暴走族???
東京では珍しいけど、少し都心から離れるとまだそんな集団はいたり・・・。
でも、皆楽しく走っているメットも付けてる健全な人たちだったり。
するし・・・・・。
と、思ってジッとその人達を見ていると、
「・・・結城・・・行こう・・」
涼は直ぐに私の肩を抱いて車の扉を開けた。
私は直ぐに助手席に座り、涼も直ぐに運転席に座って・・・・エンジンをかけた。
「・・・涼・・・だ・・・大丈夫??・・・」
駐車場に入ってきたのは、そんなに少なくない。
バイクが15台くらいと、車2台。
「大丈夫、若い子達だ・・・・窓開けちゃダメだからね」
涼にそう言われ私は・・・膝に抱えてるバックをぎゅっと掴んだ。
涼は車を回し・・・出口の方に向かうと、ジワジワとバイクが寄ってきて・・・外から何か言ってきた。
涼は無視してそのまま出ようとしたら、車の前でバイク2台が通せんぼ。
「何だこいつ等」
涼はブツブツ言って・・窓を開けた。
「お兄さんーーー、悪いんだけど金くれない???少し早いお年玉だよー」
バイクに乗る若者は涼の顔を覗き込み、開いた窓の部分に手をかけて笑って言った。
「俺からカツアゲするの?」
涼がそう言うと、
すると若者は涼の顔を覗き込み・・・・・。
「はぁ??・・・早く金出せよ!!女やっちゃうぞ!」
私は不安で・・涼の腕をギュッと握った・・・。
こわ・・・・・・。
これって、・・・少しヤバくない???
警察に電話した方が・・・・。
私がスマホを出すと、
私の方側に居た若者が、窓をドンッ・・と叩き、
「おいこら!通報とかすんなよ?!犯すぞ!」
ひっ・・・・・・・・。
「物騒なこと言うなよ、君等何歳?」
涼は少し笑って言いながら私の手を握った。
「・・はぁ??・・・16だよ!!早く金出せっ・・・」
16っ?!
中学生?・・・違うか、高校生か・・・・・・・。
涼は笑いながら、
「どこの子??」
「・・・北谷だっ!!おいっ・・・早く金ッッ・・・」
北谷って・・・うちら住むとこじゃんっ・・・・。
やだー・・・こんな怖い子達いるのっ???
「・・・・北谷かぁー・・・あのさぁー・・」
涼は少し身を乗り出し・・・その男の子の腕をグイッと引っ張り・・・・。
「女の子と居る時絡むなよ?・・・それは覚えとけ?」
涼っ??????
「・・・・・・っ!!いってぇ・・・・・」
「後・・・・相手を選べ、大人を舐めるなよ」
涼は・・・笑いながら、その子の腕をググっと・・・引っ張る。
「うっ・・・・・いってぇ・・・離せっ!!」
「わかった??」
「・・・んっ・・・わかった・・・・」
男の子がそう言うと腕を離し、窓を閉めた。
「大丈夫、・・・・もう何もしてこない」
涼は私の手をギュッと握って車を動かした。
車の外を見るとバイクの子達は、皆睨んできたけど・・・・。通せんぼしていた子達も道を開け・・・・
涼も彼らをじっと見つめ・・・そのまま駐車場を出発。
だ・・・・大丈夫かな・・・・・。
何か少し怖かったけど。
振り返ると・・・バイクの集団は少し離れて付いてくる。
「・・・涼・・・付いてきてる・・・」
私が言うと、涼は私の頭を撫でて・・・・・。
「・・んーーー大丈夫・・・」
ギュッと私の肩を抱き・・・運転する姿には余裕が見える。
「・・・怖かったよな・・・ごめんな??」
涼はチラチラと後ろを確認し、自分のスマホを出すと・・・・・。
「ちょっと電話する」
そう言って私の肩から手を外した・・・。
「・・・うん・・・」
なんだろう・・。
何でこんなに付いて来るんだろう・・・。
まさか、あの・・・昌也って人と関係あるのかな。
でも流石に16歳の子とつるまないか。
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