恋文~first love

文字の大きさ
85 / 275
俺の親父

しおりを挟む


その日は、昼飯を食べた後に川平湾に行きグラスボートに乗り・・・その後は、近くの穴場のビーチで2人でゆっくり横になった。

「ここ誰も来ないねー・・・・・」
蓮見は辺りを少し見渡して言った。
「ここはねー・・・昔から観光客も来ないし・・・・地元でもあまり来る人居ねーんだー・・・」

川平湾から少し北西に行った所の小さなビーチ。

「凄く綺麗なのにー・・・・」
蓮見はそう言って立ち上がり海の方に歩いて行った。

俺は横になったままその姿を眺めて・・・・なんか、テレビの中の世界を見ているような気分になった。
キラキラしてて・・・こっちに笑いかけてくる蓮見が、今・・・自分の彼女になったという実感が・・・沸かない。

スマホを持って、海辺で楽しそうにしている蓮見の写真を撮った。


すると、
「上原君ー・・・・来てー・・・・」
蓮見がそう言って手を振ってきて・・・俺は立ち上がって蓮見の方に歩いて行った。

今日は綺麗なグリーンのキャミワンピにビーサンを履いて・・・中は・・・・水着かなー・・・・。

「ね・・・スッゴイ海の中綺麗・・・・」
蓮見は嬉しそうにそう言って俺の腕を掴んできた。
「お前泳げないから潜ったりもしない??中スッゴイ綺麗だぜ??」
そう言って手を引いて少し海に入ると
「あー・・・足が付かないところはちょっと怖いかもー・・・・浅いところまでかなー・・・」
そう言って俺の腰に抱き付いて来た。

俺も蓮見の肩に手をまわして、

「抱っこして中入る??」
そう言うと、
「やだー・・・////////・・・だって絶対落とすでしょ???」
「そんな薄情じゃねーよ!!!」

そう言って蓮見をお姫様抱っこすると・・・蓮見は一瞬ビックリした顔をしたけど、直ぐに俺の首に手をまわして・・・・
「でも怖いからこの先はー・・・良い・・・」
「怖いの??大丈夫だよ」
俺がそう言うと、蓮見は俺に・・・ギュッと抱き付いてきて・・・・・。

「ね・・・上原君・・・ずっと傍に居てくれる?」

・・・・・・・///////////////

俺も蓮見を抱えたままぎゅっと抱きしめ・・・・・。

「ずっといるよ・・・・・」


人をこんなに好きになれると思わなかった。

中学生になって直ぐ、親父の敵討ちだって言って、涼と一緒にあの高校生達に仕返しをしに行った。
そして、アイツらに頭を下げさせて謝らせた時・・・・俺の目標は無くなった気がしてた。

その後、本島の高校に入り毎日楽しく・・・仲間たちと笑って過ごしてればいいと・・・そう思ってた。

苦しく、胸が痛くなることは避けてた。

でも・・・蓮見に出会ってそんな俺の気持ちは・・・・少しずつ変わっていった。

「蓮見さー・・・・・祭りに行く前に紹介したい人が居るんだ・・・・」
そう言うと、蓮見は目をパチパチさせて
「え・・・/////////・・・お友達???」

・・・・・・・・・。

「会ってからの・・・お楽しみー・・・・・」
そう言って、蓮見の顔に近付き・・・蓮見の唇にチュッとキスをした。

蓮見は笑って、
「えー・・・・誰だろう・・・・」

いつか、こんな風に石垣に女の子と来るとは思わなかった。

「内緒ー・・・・・・」

俺はそう言って少し海の中に入る。

「エッ!////////ちょっと待ってー・・・・それ以上は入らないでっ!//////」
「大丈夫大丈夫、掴まってて!」
蓮見はグーッと俺の首にしがみ付き、恐る恐る海の中をのぞき込んだ。

俺の腰くらいまで浸かり、
「ほら、魚いる!」
俺がそう言うと蓮見もジーッと中を見て、
「本当だ・・・・・/////////」
「お前も潜れればもっと見れるのになぁー・・・・」
「上原君、潜れるの?」
「俺、ライセンス持ってるもん!」
「ェエッ?そうなの?//////////」

俺と涼はいつか沖縄でダイビングとかの店をやりたいってずっと言っていて、それの第一歩で涼と中学の時にライセンスは取得済み。


頭のどこかで、親父が叶えられなかった夢を自分が叶えたいと思っていたのかもしれない。


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...