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俺の親父
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しおりを挟むその日は、昼飯を食べた後に川平湾に行きグラスボートに乗り・・・その後は、近くの穴場のビーチで2人でゆっくり横になった。
「ここ誰も来ないねー・・・・・」
蓮見は辺りを少し見渡して言った。
「ここはねー・・・昔から観光客も来ないし・・・・地元でもあまり来る人居ねーんだー・・・」
川平湾から少し北西に行った所の小さなビーチ。
「凄く綺麗なのにー・・・・」
蓮見はそう言って立ち上がり海の方に歩いて行った。
俺は横になったままその姿を眺めて・・・・なんか、テレビの中の世界を見ているような気分になった。
キラキラしてて・・・こっちに笑いかけてくる蓮見が、今・・・自分の彼女になったという実感が・・・沸かない。
スマホを持って、海辺で楽しそうにしている蓮見の写真を撮った。
すると、
「上原君ー・・・・来てー・・・・」
蓮見がそう言って手を振ってきて・・・俺は立ち上がって蓮見の方に歩いて行った。
今日は綺麗なグリーンのキャミワンピにビーサンを履いて・・・中は・・・・水着かなー・・・・。
「ね・・・スッゴイ海の中綺麗・・・・」
蓮見は嬉しそうにそう言って俺の腕を掴んできた。
「お前泳げないから潜ったりもしない??中スッゴイ綺麗だぜ??」
そう言って手を引いて少し海に入ると
「あー・・・足が付かないところはちょっと怖いかもー・・・・浅いところまでかなー・・・」
そう言って俺の腰に抱き付いて来た。
俺も蓮見の肩に手をまわして、
「抱っこして中入る??」
そう言うと、
「やだー・・・////////・・・だって絶対落とすでしょ???」
「そんな薄情じゃねーよ!!!」
そう言って蓮見をお姫様抱っこすると・・・蓮見は一瞬ビックリした顔をしたけど、直ぐに俺の首に手をまわして・・・・
「でも怖いからこの先はー・・・良い・・・」
「怖いの??大丈夫だよ」
俺がそう言うと、蓮見は俺に・・・ギュッと抱き付いてきて・・・・・。
「ね・・・上原君・・・ずっと傍に居てくれる?」
・・・・・・・///////////////
俺も蓮見を抱えたままぎゅっと抱きしめ・・・・・。
「ずっといるよ・・・・・」
人をこんなに好きになれると思わなかった。
中学生になって直ぐ、親父の敵討ちだって言って、涼と一緒にあの高校生達に仕返しをしに行った。
そして、アイツらに頭を下げさせて謝らせた時・・・・俺の目標は無くなった気がしてた。
その後、本島の高校に入り毎日楽しく・・・仲間たちと笑って過ごしてればいいと・・・そう思ってた。
苦しく、胸が痛くなることは避けてた。
でも・・・蓮見に出会ってそんな俺の気持ちは・・・・少しずつ変わっていった。
「蓮見さー・・・・・祭りに行く前に紹介したい人が居るんだ・・・・」
そう言うと、蓮見は目をパチパチさせて
「え・・・/////////・・・お友達???」
・・・・・・・・・。
「会ってからの・・・お楽しみー・・・・・」
そう言って、蓮見の顔に近付き・・・蓮見の唇にチュッとキスをした。
蓮見は笑って、
「えー・・・・誰だろう・・・・」
いつか、こんな風に石垣に女の子と来るとは思わなかった。
「内緒ー・・・・・・」
俺はそう言って少し海の中に入る。
「エッ!////////ちょっと待ってー・・・・それ以上は入らないでっ!//////」
「大丈夫大丈夫、掴まってて!」
蓮見はグーッと俺の首にしがみ付き、恐る恐る海の中をのぞき込んだ。
俺の腰くらいまで浸かり、
「ほら、魚いる!」
俺がそう言うと蓮見もジーッと中を見て、
「本当だ・・・・・/////////」
「お前も潜れればもっと見れるのになぁー・・・・」
「上原君、潜れるの?」
「俺、ライセンス持ってるもん!」
「ェエッ?そうなの?//////////」
俺と涼はいつか沖縄でダイビングとかの店をやりたいってずっと言っていて、それの第一歩で涼と中学の時にライセンスは取得済み。
頭のどこかで、親父が叶えられなかった夢を自分が叶えたいと思っていたのかもしれない。
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