恋文~first love

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貴方が居ない生活



その頃



—淳side



俺は4月から大分の特別少年院に居た。
涼も同じ院内にいるが・・・・涼と話すことはない。

基本、私語は禁止だからだ。

たまに同じフロアーに居る時、食事の時など目を合わせー・・・若干笑うくらい。

涼も俺も丸刈りでー・・・毎日頑張ってます。

今日はお袋が面会に来て、俺の目の前でずーっと喋ってる!

「淳、最近ね・・・・家に遊びに来るワンちゃんがいて、すっごく可愛くて元気なのよ!」

野良犬の話。

夢中で喋ってる!!!!

俺は下を向いてその話を聞き流しているけどー・・・お袋が妙にその犬の事ばかり話すから・・・・これ、本当に犬の話なのか??と思いだす。

「今度ね、夏にそのワンちゃんお家に泊めてあげようって思っててー・・・だから、戻ったら・・・いっぱい遊んであげて?」
・・・・・・・・・・・。

もしや・・・・、その野良犬って・・・・。

凛????

思わずお袋をジッと見ると、お袋もニカッと笑って・・・・・。

「私ね、そのワンちゃんに名前つけようかなって思ったんだけどー・・・・・・」

そう言って少し考えるふりをして、またニッコリ笑って

「リンって名前にしようって思ったの!可愛いよね?」

やっぱ凛か・・・・・。


その後もお袋が永遠と凛の話を野良犬に例えて話し・・・俺はそれを聞いていた。
面会時間が終わると、教官がお袋からの差し入れの本を渡してきた。

「確認したが安全と判断されたので持っていきなさい。」
差し入れも・・・たまに俺等の手に渡らない物もあったりする・・・が、今日は無事俺の手に渡った。
「ありがとうございます。」
教官が俺に渡してきたのは、ファッション誌だった・・・・・。


自分の部屋に戻ると、同室の奴が口パクで
『見せて~』
って言って笑ってきた。

同室の奴は名前も知らないけど・・・・多分悪い奴ではなさそうだ。
一緒に居てたまに笑いかけてきたりする程度だけど・・・感じ悪くはないから・・・・・。


雑誌の表紙は、凛と知らない男性モデルが写っているものだった・・・・・。

今までこんな雑誌出てなかったのに・・・・仕事増えたのかな。
men'sファッション雑誌で、表紙や雑誌の中でも男性モデルと一緒に何枚も凛の写真が出ていた・・・。


俺がいる少年院では決まってる時間ではあったが・・・テレビを見ることができた。

自分等の部屋ではなく、皆で集まるホールのような場所で決められた番組を見たり・・・録画鑑賞時間があったりした。
俺等が毎回見るのは・・・凛が出ているバラエティ番組だった・・・・。
初めて凛が出ている番組を年少で見た時・・・・俺が上げたネックレス。違う日にはホタルガラスのイヤリングをしていて、その後も凛はどちらかは必ずしてくれていた。

それを見るとなんだか少し安心したんだ。

バラエティ番組内で鎌倉に行ったり千葉の道の駅に行ったり美味しいものを食べるコーナーによく出ている凛は・・・この前お笑い芸人に、
『こういう所デートとかで行きたい?』
って聞かれてて・・・・その時に
『行きたーい!・・・おねだりしちゃおうかなー・・・・』
って言ったんだ。

涼も同じようにそのホールに居て、涼もテレビをぼーっと見て・・・・凛が何かを言うと俺の方を見てニヤニヤと笑ってた。


もう直ぐ世間はGW・・・・・。
凛は大学を楽しんでいるかな??
GWは仕事だろうか・・・・・。

色々想像をしてしまって眠れなくなる時もある。

不安な気持ちもあるが・・・・俺はこうやってリアルな凛をテレビで見れてる・・・けど、凛は俺を見れていない・・・・だから、余計に頑張らないとと・・・毎日思ってる。





感想 2

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